習近平主席が9月訪米、新型の大国関係を推進
習近平国家主席は11日、米国のオバマ大統領と電話会談した。両首脳は今年、中米関係の持続的で安定した健全な発展を共に推進し、中米の新型の大国関係の構築をさらに推進することで合意した。
習主席は「過去1年間、われわれは数度踏み込んで話を交わし、中米関係の発展と世界および地域の平和・発展に関わる重大な問題について重要な共通認識に いたった。私はオバマ大統領との戦略的交流・対話の継続に期待している。今年中米戦略・経済対話、人的・文化交流ハイレベル協議が米国で開催される。双方 が共に努力して、できるだけ多くの前向きな成果を目指すことを希望する。双方は経済・貿易、軍事、エネルギー、環境保護、インフラ整備、法執行分野の実務 協力を開拓し、発展させ、人的・文化交流を拡大し、中米関係の基礎を固め続ける必要がある。二国間投資協定交渉を加速し、貿易・投資協力の新たな目玉をつ くる必要がある。米側がハイテク製品の対中輸出規制の緩和、中国企業の対米投資の円滑化の面で積極的な行動をとることを希望する。双方は気候変動、世界の 衛生安全など重大な問題で意思疎通と調整を図る必要がある。双方は互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し、これに配慮する必要がある。米側が台湾、チベッ ト問題における中国側の懸念を重視し、中米関係が不必要な妨害を受けないようにすることを希望する」と表明した。
オバマ大統領は「私は中国の成功は米国の利益に合致すると繰り返し表明している。米中関係は昨年、歴史的進展を遂げた。米側は中国側と現有の基礎を踏ま えて両国関係の発展基調を維持し、経済・貿易分野の実務協力を強化し、地域の試練、グローバルな挑戦に共同で対処し、溝をうまく管理・コントロールするこ とを望んでいる。両国間の既存の共通認識を実行に移し、気候変動分野の交流や協力を強化し、 国連気候変動枠組条約第21回締約国会議（COP21）での成果を後押しすべく調整を行うことを希望する。アフリカのエボラ出血熱対策への支援における中 国の重要な貢献を称賛する。中国側と共に世界の衛生安全を促進したい。米側は両国と世界の経済発展を鋭意注視しており、中国側と調整を強化し、懸念に配慮 し合い、高水準の二国間投資協定の交渉妥結に努力し、対話と協力を強化して、世界の需要拡大を後押しすることを望んでいる」と表明した。
オバマ大統領は今年9月の国連創設70周年記念行事に合わせて国賓として米国を訪問するよう習主席を招待。習主席は招待に応じ、訪問の成功に向けて全面的に準備を行うことで合意した。
両首脳は世界反ファシズム戦争勝利70周年、サイバーセキュリティー、イラン核問題、朝鮮半島情勢などの国際・地域問題についても意見公開し、調整と協力を強化し、国際的安全・安定に関わる重大な問題の解決に向けて各国の連携を促す必要性を表明した。（編集NA）
「人民網日本語版」2015年2月12日