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「これは本 当の意味での人間性の教育となった」と李さんは語る。

2014-09-11 | 世界を知る

豪州で落とした携帯電話、中国を経由し無事日本の持ち主の元へ

人民網日本語版 2014年09月10日16:00
 

南京のある一家がオーストラリア旅行中に拾った1台の携帯電話が、中国へ運ばれ、そして最終的に日本の持ち主の元へたどり着いた。金陵晩報が伝えた。

▽オーストラリア旅行中に発見

南京出身の李さんは今年8月初旬、一家3人でオーストラリア旅行に出かけた。ブリスベンのゴールドコーストで、家族で楽しくビーチを散策していた時、李さ んの足に何か硬い物が触れた。砂を掘って見てみると、1台のiPhoneだった。もうバッテリーは1%しか残っておらず、現地の通信キャリア名が表示され ていた。李さんら3人はホテルに戻るとすぐに携帯電話を充電し、持ち主が電話をかけてくるのを待った。

しかし、いつまでたっても電話は鳴らなかった。李さんは「携帯を見ても連絡先は無く、ショートメッセージも無く、写真が何枚か残っていただけだった。唯一 の手がかりは、1件の不在着信だったが、番号だけではどこからの電話か分からなかった」と語る。李さんは、持ち主と連絡が取れることを願いながら携帯電話 を中国に持ち帰った。

▽中国で持ち主を突き止める

8月中旬になり、李さんはネットを通じて不在着信の番号が日本の電話番号であることを突き止めた。携帯電話に保存されていた写真からも、持ち主がアジア人であることが予測できた。

「持ち主もきっと旅行だったのだろう。写真の女性は娘と同じ年頃。彼女達にとって旅行の写真は大切な記念に違いない」と李さん。

李さんの娘・李若辰さんは、南京師範大学附属中学江寧分校に通う中学3年生。英語が得意で、日本語も少し話せる。日本の持ち主と連絡がついた後、李若辰さ んはこの女性とビデオ通話をし、写真を見せ、確かに落とした携帯電話かどうかを確認、日本に届ける方法などを話し合った。


▽日本の持ち主の元へ

持ち主の女性とビデオ通話で40分ほど話した李若辰さんは、「女性は髪が長く、一目で携帯電話の写真の人だと分かった。少し恥ずかしげに、『どこで失くし たか分からないので紛失届を出せなかった。連絡先だけ復元したが、写真はコピーできなかった』と言っていた。私達が携帯を見つけたことを知るととても喜ん で、『これも何かのご縁、いつか日本に桜を見に来てください』と言われた」と語る。ついに持ち主と連絡がつき、相手の喜ぶ姿を見た李さんもとてもうれしそ うだった。

李さんは少し前に、携帯電話が無事この女性の元に届いたことを知った。「小さな携帯電話が、日本の人々と私達をつなげてくれた。娘は、両親が持ち主を探そ うと懸命に努力する姿、そして持ち主の喜ぶ姿を見ることができた。それは本当にすばらしいこと。娘には今回のことが深く思い出に残るに違いない。これは本 当の意味での人間性の教育となった」と李さんは語る。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年9月10日