志位委員長の報告(大要)
会談での政治的内容の特徴について
つぎに一連の会談の政治的内容の特徴について報告いたします。一連の政治会談は、どれも充実した印象深いものでしたが、三つの点にしぼって紹介したいと思います。
アジズ首相との会談――世界の平和秩序、テロ根絶の方途、核兵器廃絶で一致
(写真)会談と昼食会を終えスムロ上院議長(右)と握手する志位和夫委員長(左)=19日、イスラマバード |
第一は、九月十八日のアジズ首相との会談で、世界平和の基本にかかわる重要な問題での意見の一致が確認できたということであります。
アジズ首相とは三回目の会談です。四年前にイスラマバードで初めて会談したさいに、アジズさんが、「私は、日本共産党を研究しました」と言ったことは、私の記憶に鮮明に焼きついています。相手もよく日本共産党の基本路線を知っています。だから私は、こちらも相手をよく研究しなければと考え、日本で取り寄せられるかぎりのアジズ首相の演説や論文などを読みました。そうしますと、よく一致する点、まだ一致がないと思われる点などが見えてきます。そのうえで、私たちは、会談で、世界政治の三つの基本問題についての意見交換をおこないました。
第一の主題は、国連憲章を中心とした平和の国際秩序をつくることが重要だということ、とくに東南アジアでのASEAN、ユーラシア大陸を縦断する上海協力機構(SCO)など、平和の地域共同体をつくる動きが大切だということであります。これは、私が、アジア政党国際会議で発言した主題でもあります。この点では、アジズ首相と私の意見はまったく一致したと思います。
アジズ首相は、私の意見に同意し、パキスタンは、南アジア地域協力連合(SAARC)、上海協力機構、中央アジアと中東が参加する経済協力機構(ECO)なども重視している、多国間主義を重視しているという立場を説明しました。
私は、北東アジアでは六カ国協議の枠組みが大切であること、これを成功させて朝鮮半島の非核化を達成し、平和のための共同の機構に発展させることが大事だと考える日本共産党の立場を説明しました。
アジアを大きくみてみますと、東南アジアのASEAN、ユーラシア大陸を縦断する上海協力機構(SCO)などで平和の共同体の流れが前進するもとで、紛争問題をかかえている不安定な地域は、北東アジア、南アジア、この二つの地域となっていると思います。ですから、この二つの地域の平和と安定がたしかなものになれば、文字どおり面をなす形で、アジアに平和の共同体が広がることになります。私は、それをめざして、それぞれの地域で、お互いがそれぞれの立場で努力し、アジアの平和のために力を合わせようということを話し、この点でまず一致しました。
第二の主題は、テロ根絶の方途の問題です。パキスタンは、この問題でたいへんな苦労をしている国です。とくにこのところ米国による無法なイラク戦争がいよいよ破たんし、イラクは内戦寸前の状態に陥っています。アフガニスタンではタリバン勢力が復活してきています。そういうなかでパキスタンはテロとのたたかいの文字どおりの「最前線」に立たされています。パキスタンが、この問題で直面している課題はきわめて複雑です。ですから私は、現地の実情を知りうる立場にないわが党が、パキスタン政府がとっている個々の措置にたいして、あれこれと注文をつけたり、また支持したりすることは、適切なことではないと考えました。
そこで私は、テロ問題については、テロ根絶のための原則的な立場について話し合おうと考えました。私は、日本共産党はテロ根絶のために、つぎの三つの原則が大切だと考えていると、アジズ首相に話しました。
一つは、テロが生まれる根源を除去することです。すなわち貧困をなくし、地域紛争を平和的に解決することが必要だということです。
二つ目は、テロを特定の宗教や文明と結び付けてはならないということです。テロとのたたかいを「イデオロギー闘争」と特徴づけた議論があります。しかし、テロとのたたかいは、特定の思想や価値観と呼べるものとのたたかいではなく、犯罪とのたたかいです。
三つ目は、テロ根絶の方法は、国連中心に、国連憲章、国際法、国際人道法、基本的人権と両立する方法でおこなわれなければならないということです。そうでなければテロリストを喜ばせるだけのことになります。それはイラク戦争で証明されました。
このことを私は、まとまってまず話しました。そうしますとアジズ首相は、私の言葉の一つひとつに、「まったくそのとおり」、「正しいことです」と言葉をはさみ、私が、話し終わりますと、「いまのべられた点は、たいへん重要な点です」として、つぎのように続けました。
「テロの背後には、社会的疎外と結びついた根本的原因があります。それはきわめて重大で、民主主義や議会制度の破たんもあるし、紛争や人権、希望の喪失など、さまざまな形態があります。イラク、アフガニスタン、パレスチナなどで人々は世界から取り残され、見捨てられていると感じています。イスラムの思想は平和と調和です。イスラムはテロとは関係ありません。イスラムは平和の宗教です」。
私は、この問題に関連して、「いま一番の問題はイラクです。パキスタン政府は、イラク戦争に反対し、軍隊を一兵も送りませんでした。困難な中で反対を貫いたパキスタン政府の態度を私はたたえたいと思います。いまイラクは内戦の瀬戸際にあります。期限を切った外国軍の撤退が必要です」、こうのべました。そうしますとアジズ首相は、「そのとおりです。米国はイラクからの出口戦略を持っていません」と応じました。世界にテロを拡散する根源となっているイラクに居座る米軍の撤退を求めることでも意見が一致したことも、たいへん重要なことだったと考えるものであります。(拍手)
第三の主題は、核兵器問題です。パキスタンは核兵器保有国です。パキスタン政府は、「インドへの対抗」をその理由としています。この問題では、会談のなかで、アジズ首相のほうからパキスタンが核兵器を持つにいたった経過の説明がありました。そこで私は、この問題での私たちの立場と要請を、正面からつぎのようにのべました。
「私は、唯一の被爆国の政党の代表として率直に要請します。パキスタンがどういう論理で核兵器保有にいたったかについては認識しています。また私は、パキスタンに一方的に核兵器を放棄せよと求めているわけでもありません。それは非現実的でしょう。私が求めているのは、地球的規模での核兵器廃絶にむけて、核保有国として、また核保有国だからこそできるイニシアチブを、パキスタン政府が発揮してほしいということです。首相は、昨年、来日されたさい、長崎に原爆が投下された八月九日に演説し、被爆者への祈りをささげ、核兵器のない世界への誓いをのべられました。それは日本国民の心に響くものでした。パキスタンが、核兵器廃絶へのイニシアチブを発揮すれば、日本国民の信頼を高めることになるでしょう」。
この問題では、両者にやりとりがありましたが、アジズ首相は、じっと私の話に耳を傾け、最後に、「わかりました。私はそうするでしょう。核兵器に対する日本国民の特別な感情は理解します」と答えました。
パキスタン政府にとって、地球的規模の核兵器廃絶は、理屈ではわかっても、インドとの関係もあり難しい問題です。しかし、私たちも被爆国の政党として、この国に来たら、いわないで帰るわけにはいかない問題でした。アジズ首相は、私の提起を理解し、積極的な回答をしてくれました。
会談の最後に、私は、「この会談で、世界とアジアの平和秩序、テロ根絶のとりくみ、地球規模での核兵器廃絶の三点で、意見の大きな一致ができたと思います」とのべますと、アジズ首相は、「われわれは、たいへんよく似た見解をもっています。志位委員長のパキスタン訪問に感謝します」と応じました。私は、「パキスタン外交の理性と世界的視野を認識しました。招待に感謝します」とのべ、五十分におよんだ会談は終わりました。
つぎの日に、スムロ上院議長に会いますと、「アジズ首相から昨日の話を詳しく聞きました。たいへん楽しかったといっていました。会談も内容の濃いものだったと聞きました」といっていました。首相との会談に同席していたサイド上院外交委員長からも、「昨日の会談は、主題がはっきりしていて、内実があるものでした。首相は、会談を楽しんでいました」との感想を聞きました。
アジズ首相と私との会談は、一言でいって相互理解の会談だったと思います。私はパキスタンの立場を理解しようと努め、研究してのぞみました。アジズ首相も、日本共産党を研究し、核兵器問題というパキスタンにとって難しい問題で、私の主張を理解してくれました。その両者の立場が共鳴しあった会談となりました。そのことを報告しておきたいと思います。(拍手)
日本共産党の自主独立の立場への評価
(写真)腕時計を自慢するサイド上院外交委員長=19日、イスラマバード |
第二は、日本共産党の自主独立の立場への共感が、両者の相互理解の根底にあるということが、一連の会談で強く感じられたということです。
スムロ上院議長との会談は、実に楽しい会談となりました。私は、スムロ議長とは初対面なので、例によって日本共産党の自己紹介のリーフレットをお渡ししようと思いましたら、スムロ議長は、つぎのようにすらすらと、日本共産党の党史について語り始めました。議長がのべた通りのことを紹介します。
「日本共産党について研究しました。一九二二年に創立されて以来、戦前の困難な時期、戦後の党内部分裂などをくぐり抜け、また二つの大きな共産党の干渉にもかかわらず、自主独立を維持してきました。チェコスロバキアとアフガニスタンへの侵略に対しても、自分の頭で考え、自らの路線を定めてきた政党だということを知っています。私は、あなたの党に最大の尊敬の念を抱いています」(拍手)。
私は、あまりによく知っておられるので、「日本共産党についてそれほどの理解をしていただいているのは望外の喜びです。私たちは自己紹介の準備をしてきましたが、その必要はないようです」と応じると、一同爆笑となりました。
上院外交委員長をつとめ、与党・ムスリム連盟の幹事長をつとめるサイドさんとの出会いも、強烈な印象を私たちに残しました。サイドさんは、二年前に北京で開かれたアジア政党国際会議に参加し、不破議長(当時)と会談し、両党の交流をすすめることで一致しています。今年一月にサイドさんが来日したさいには、緒方さんが会談しています。サイドさんは、私に会うなり、「私は、学生時代から共産主義運動にかかわってきました。ソ連、東欧、中国、北朝鮮を訪問して、現状を見てきました。日本共産党が、その中で自主独立の立場をとってきたこともよく知っています」と自己紹介しました。自己紹介なのか、日本共産党の紹介なのか(笑い)という話です。
サイドさんとは、滞在中何度かお会いしましたが、何と日本共産党のマークの入った腕時計をいつもしているというのです(驚きの声)。あの「四つの旗」の赤いデザインが真ん中に入っているものです。これは緒方さんが、今年一月にサイドさんに会ったさいに、記念に渡したものですが、いつも大切につけているといいます。サイドさんは、この時計を私たちに会うなり見せるのです。そして同僚の閣僚たちにも見せて、この時計を「マルクス・ウオッチ」と呼んで、「実に正確で狂わない」(笑い)とほめてくれました。サイドさんは、アメリカ大使と会った時にもこの時計をつけていき、その説明までして(驚きの声)、相手が驚いたという話もしていました。私は、サイドさんのこの時計が、いつまでも正確に動きつづけることを願ってやみません。(笑い)
パキスタンは、一九七九年のソ連のアフガニスタン侵略で、甚大な被害を受けた国です。約十年におよぶ侵略で、アフガニスタンから大量の銃、麻薬、難民が流れ込みました。それだけにソ連の覇権主義とたたかった自主独立の党というと、それだけで信頼が生まれます。緒方さんがアフガニスタン侵略にさいして、命がけでカブールに入って侵略の証拠を突き止めたと言うと、それも大きな信頼の証しになります。
私たちは、先輩たちが営々と築いてきたわが党の自主独立の歴史の生命力というものを、この地にきて感動をもって再発見した思いでありました。
異なる価値観をもった文明の相互理解と共存の重要性
第三は、わが党が綱領にも明記した、異なる価値観をもった文明の相互理解と平和共存の重要性を、生きた交流を通じて実感したということであります。
パキスタンなどイスラム社会では、「こんにちは」を、「アッサラーム・アライクム」というそうです。私もこの言葉だけは覚えました。これは直訳しますと、「あなた(がた)のうえに平和を」という意味だそうです。私は、上下両院議長などとの会談で、覚えたての「アッサラーム・アライクム」からあいさつを始めましたが、このあいさつをすると、とたんに相手の顔が明るくなります。
スムロ上院議長との会談で、私が、「あいさつの言葉に『平和を』という言葉を使うのは、世界でも珍しいのではないでしょうか。このあいさつは、イスラムが平和を求めていることを象徴しているように思います」とのべますと、議長は「心のこもった美しい解釈に感激しました。これからはその表現を引用させてもらいたい。どうか著作権を主張しないでいただきたい」(笑い)と応じました。私は、「もちろんです」と言いましたが、そんなやりとりもありました。
私は、スムロ議長との会談でさらに、イスラムと共産主義について、つぎのように話しました。
「私は、イスラムの教えは、平和、寛容、平等にあると理解しています。これは共産主義の理念とも共通するものがあります。本来の共産主義はそうあるべきですが、スターリンはこれを根底からゆがめてしまいました。私たちは、それとたたかってきた政党です。この意味で、イスラムと共産主義には、ある共通の精神があると感じます。今度の訪問は、イスラム社会と、本来あるべき共産主義との新しい関係の第一歩になったように思います」。
そうしましたら、スムロ議長は、「すばらしい表現をされました。イスラムは人権の尊重、個人の独立などを旨としていますが、なかでも平等を強力に支持しています。双方に共通性が自然に生まれたことを歓迎します。最終的に問題となるのは、人間性の尊重ということになります」と応じました。
もちろん、宗教的世界観と、私たちの科学的社会主義の世界観は異なるものです。異なる価値観をもっています。しかし、イスラムが今日の世界で巨大な人々をとらえて発展しつつある背景には、この教えのもつ普遍的な価値があると思います。そしてそれは、共産主義とも響きあうものがあると思います。
私たちは、綱領で、異なる価値観をもつ文明の相互理解と平和共存を掲げていますが、ここでいう「価値観の相互理解」のなかには、イスラムと共産主義の相互理解も含まれていると思います。それがパキスタンでの交流を通じて確認されたことは、私たちにとって新しい発見でありました。
スムロ上院議長との会談には、サイド上院外交委員長も同席していました。十九日の夜、開かれたサイド上院外交委員長主催の歓迎晩餐会で、サイドさんは、私たちを熱烈に歓迎するスピーチの中で、日本共産党の党員数、草の根での国民との結びつきの強さなどを紹介したうえで、イスラムと共産主義についてこうのべました。
「イスラムとマルクス主義には共通の基盤があります。『アッサラーム・アライクム』は平和と愛を意味しています。一方、マルクス主義は、肌の色、国籍、男女の違いを超えた平等を主張しています」。
私は、晩餐会で答礼のスピーチを求められ、「アッサラーム・アライクム」というあいさつから始めて、サイドさんの歓迎の言葉に、つぎのように答えました。
「私は、今回のパキスタン訪問の最初に、古代の遺跡タキシラを見学しました。ここでは紀元前二世紀に、ギリシャ文明と仏教文明が出会い、融合しました。異なる文明の出会いが仏像という新しい文化を生み出しました。今日においても、同じことが言えるのではないでしょうか。文明の衝突でなく、異なる文明の相互理解と共存を通じて、平和な二十一世紀をつくるために貢献したいと思います。今回の訪問による共産主義とイスラムとの出会いが、新しい世界への第一歩になることを願っています」。
二つの訪問を終わって――共通して感じた三つの点
以上が、韓国とパキスタン訪問の概略の報告です。
二つの訪問を終わり、こうして報告をまとめながら、双方の訪問で共通して重要だと感じたことが三点ほどあります。
第一は、日本共産党の歴史と綱領のもつ生命力です。韓国での交流で、私たちへの信頼の最大の根拠となったのは、侵略戦争と植民地支配に命がけで反対してたたかい抜いたという動かせない歴史でした。パキスタンとの交流で、心が通い合う土台となったのは、いかなる大国の覇権主義にも屈しない自主独立の立場でありました。さらに、アジズ首相との会談で一致点となった国連憲章にもとづく平和秩序、テロ根絶の方途、核兵器廃絶は、綱領に明記されているわが党の外交政策の中心点です。異なる価値観をもつ文明の相互理解と平和共存も、新しい綱領に明記された命題ですが、これが遠くパキスタンで、このような形で生命力を発揮するとは、私たちにとっても驚きでした。わが党の歴史と綱領は、世界のどこにでも通用する、このことに確信をもってすすみたいと思います。(拍手)
第二は、ほんとうの外交とは何かということを、私たちは考えながら旅をしました。ほんとうの外交とは、お互いの立場に心を寄せ、理解しあうことだと、私たちは学びました。日本国民が韓国国民とほんとうの友人になろうとすれば、過去の歴史について理解しあうことが必要です。また韓国国民が民族の平和的統一への強い願いを持っていることを理解することが必要です。日本とパキスタンがほんとうの友人になるためには、パキスタンが置かれた困難な状況、イスラム社会についての理解が必要です。もちろん、すべての点での相互理解は、一挙には困難でしょう。しかし、相手を理解しようと努める姿勢を貫くことが、相手の信頼を生み出し、相手もこちらを理解してくれる。この響きあいがほんとうの外交ではないでしょうか。
私は訪問を通じ、現在の日本外交には、この点が決定的に欠けているように思います。お金をばらまくことはやっても、相手の国の困難や複雑な状況に、ほとんど関心をもたず、その国の国民の思いを理解しようともしません。そういう中で、相手を深く理解しようとする姿勢をもつ政党が日本にあることが、相手に新鮮に響くのだと思います。私は、ここにわが党の野党外交が発展する大きな根拠があると考えるものであります。(拍手)
第三は、世界は変わりつつあるということです。今回訪問した韓国とパキスタンは、アジアの東と西で「親米国家」とみなされている国であります。二つの国とも、アメリカが戦争をすすめるための拠点にしようとしている国であります。そういう二つの国を訪問し、どちらの国でも、日本共産党が先方との間で、政治的内容の濃密な一致点を確認し、心通う交流がつくられます。ここには、わが党の綱領路線の生命力とともに、世界が変わりつつあることがしめされているのではないでしょうか。
私たちは、韓国では、民衆のたたかいによって民主主義をかちとってきたたくましいエネルギーを感じました。パキスタンでは、複雑で困難な条件のもとで、自主性と誇りをもって国づくりを前進させようという気概を感じました。世界は変わりつつあります。この流れに確信を持って、日本の政治を変えるために、私たちの綱領路線の実現――直面する民主的改革の事業を前進させるために力を尽くしたい、私は、この決意を新たにするものであります。(拍手)
韓国でも、パキスタンでも、わが党の紹介をすると、共通して驚きをもって評価されたのが、わが党の持つ草の根の力――四十万人の党員、二万四千の党支部、三千四百人の地方議員のみなさんが頑張っていること、百六十万人の「しんぶん赤旗」読者を持っていることでした。このことは、最後にとりわけ強調したいことであります。私たちは、二つの旅を通じて、わが党が、草の根の力に支えられていることの素晴らしさをあらためて痛感し、この力を大きくすることの重要性を心に刻んで帰ってまいりました。
私たちの訪問を支えてくださった内外のすべての人々への心からの感謝を申し上げ、報告を終えたいと思います。ご清聴ありがとうございました。(拍手)