6月17日(土)9時(受付)京都朝鮮第二初級学校の「公開授業」に参加しました。
昨年だったと思うが、銀閣寺の北側にある、朝鮮高校の授業を参観したことがありました。
さらに、もっと昔、第一初級学校に行ったこともありました。その時の印象が頭に残っているのですが、今日は、そういうものをみんな横において、現時点いたって感じたことを述べさせていただきます。
① 子供が喜んで学校に来ているか、子供が学校の中の主人公として扱われているか、ど うかが、よい学校かどうかの判断基準だと思うのです
私の参観時間が少なかったので、子供たちと話す機会はありませんでしたが、授業態度 と参観する親の様子からみて、毎日学校に来て非常に喜んでいる、恋人に会いに来るよ うな気持ちで来ているのではないかと感じました。
なぜそう思ったのかというと、一人残らず授業に集中し、にこにこしていました。そ して先生が明るい、若い、元気だ、教えることに自信を持っているように感じました。
子供をぐいぐいひっぱっていく、子供も思ったことを元気に発表する。まるで、ゲーム をしているような感覚で授業が進んでいました。1クラス10人~13人くらいですか らみんなが一つになってやっている、そんな感じなのに、高学年では、地理の時間に元 気な男性の先生が2人で教えていたのにはびっくりしました。日本ではありえない風景 でした.
ふと、中国杭州市天長小学校に行ったときのことを思いだし、雰囲気がにていると感 じました。
② 子供を取り巻く関係者・親・先生・地域の人々が、非常に熱心に取り組んでいる、と 感じました。
在日外国人子弟に対する教育について、日本政府がどの外国も同じように
取り扱わねばならないのに、在日朝鮮人学校に対して、差別的である、と
いうその中で「民族教育」を、作り上げていくのは並み大抵ではないと思
うのです。
親と子、学校を支える在日の方々の思いは、民族の誇りに満ちたものであ
ると思うのですがが、それぞれの家族の生活も、日本社会での差別の中で
の戦いであり、苦しいことも多いと思うのです。
しかし、それをさらりとやってのけている校長先生をはじめ、地域で『総
連』に団結して奮闘しておられる人々に力強い人間集団を感じることがで
きました。
③ 学校の施設はすでに41年も立っているが、日本の学校に比べて雰囲気
が非常に明る いのに驚きました。教室の正面。黒板の上に、昔は、金
日成首相の肖像写真がかけら れていましたが、今はなく、クラスの子供
の顔写真や似顔絵がずらりと並んでいるのは 非常によい工夫だと思いま
した。
音楽教室には、ベートーベンやシューベルトの大きな写真が貼ってあるし、
パソコン授業には、少し大きめのノート型がつかわれていました。日本人
学校で教えている科目は全部ある。
教科書が教室の入り口に並べられていましたが、日本人学校で教えている
各教科の進行に合わせて編集されていると聞き、日本人にまけないレベル
になっている、と同時に途中で色々な事情で日本人学校に編入しても、
また、日本の大学に入学したくなったとしても、進路を自由に選べる実力
を身につけさせるよう努力されているのかな、と私は解釈したのですが、
次の機会にでも聞いてみようと思うのです。
④ 子供たちは当然のように母国語・日本語・英語の時間があるので、三カ
国語をマスターすることになる、日本人学校でも早くハングルや中国語等
を教えておかないと、在日朝鮮人子弟に比べて世界を見る視野が狭くなる
と思う。英語を知れば世界を知ったかのように思うのは正しくない、特に
これからは、アジアの時代なのだから…
さらに、学校内教育だけでなく、日本の公立小学校との交流や、地域の
祭りや梅津敬老祭への参加もおこなわれている。
関係者が力を合わせて、子供たちが母国の子供たちより立派な朝鮮人とし
ての自覚と誇りを持って、日本という社会の中で、日本人をはじめ他の外
国人とも、共に学び、共に生きる、知識・あらゆる能力・豊かな人間性を
身につけた子供を、育てようとしておられることが強く印象に残りました。
すでに学校の風格・伝統は、卒業生のみなさんが築かれ、社会人となっ
て子弟を導いておられることと思います。
私たち日本人の中には、在日朝鮮人の歴史や現在の活動について全く知らない人も関心を持っていない人もいますし、何か敵対的に見る人までいます。私は、日本人として大変恥ずかしいことだと思っています。
日朝協会は、このような日本人をなくし、南北朝鮮人と仲良くし、みなさんと志を同じくして、共に幸せにいきることが出来る日本、平和なアジア・世界をめざして頑張りたいと思います。
今日は、お招きをいただきまして、大変ありがとうございました。
京都朝鮮第二初級学校
学校長 呉 成元 先生
日朝協会代表理事 大橋 満
昨年だったと思うが、銀閣寺の北側にある、朝鮮高校の授業を参観したことがありました。
さらに、もっと昔、第一初級学校に行ったこともありました。その時の印象が頭に残っているのですが、今日は、そういうものをみんな横において、現時点いたって感じたことを述べさせていただきます。
① 子供が喜んで学校に来ているか、子供が学校の中の主人公として扱われているか、ど うかが、よい学校かどうかの判断基準だと思うのです
私の参観時間が少なかったので、子供たちと話す機会はありませんでしたが、授業態度 と参観する親の様子からみて、毎日学校に来て非常に喜んでいる、恋人に会いに来るよ うな気持ちで来ているのではないかと感じました。
なぜそう思ったのかというと、一人残らず授業に集中し、にこにこしていました。そ して先生が明るい、若い、元気だ、教えることに自信を持っているように感じました。
子供をぐいぐいひっぱっていく、子供も思ったことを元気に発表する。まるで、ゲーム をしているような感覚で授業が進んでいました。1クラス10人~13人くらいですか らみんなが一つになってやっている、そんな感じなのに、高学年では、地理の時間に元 気な男性の先生が2人で教えていたのにはびっくりしました。日本ではありえない風景 でした.
ふと、中国杭州市天長小学校に行ったときのことを思いだし、雰囲気がにていると感 じました。
② 子供を取り巻く関係者・親・先生・地域の人々が、非常に熱心に取り組んでいる、と 感じました。
在日外国人子弟に対する教育について、日本政府がどの外国も同じように
取り扱わねばならないのに、在日朝鮮人学校に対して、差別的である、と
いうその中で「民族教育」を、作り上げていくのは並み大抵ではないと思
うのです。
親と子、学校を支える在日の方々の思いは、民族の誇りに満ちたものであ
ると思うのですがが、それぞれの家族の生活も、日本社会での差別の中で
の戦いであり、苦しいことも多いと思うのです。
しかし、それをさらりとやってのけている校長先生をはじめ、地域で『総
連』に団結して奮闘しておられる人々に力強い人間集団を感じることがで
きました。
③ 学校の施設はすでに41年も立っているが、日本の学校に比べて雰囲気
が非常に明る いのに驚きました。教室の正面。黒板の上に、昔は、金
日成首相の肖像写真がかけら れていましたが、今はなく、クラスの子供
の顔写真や似顔絵がずらりと並んでいるのは 非常によい工夫だと思いま
した。
音楽教室には、ベートーベンやシューベルトの大きな写真が貼ってあるし、
パソコン授業には、少し大きめのノート型がつかわれていました。日本人
学校で教えている科目は全部ある。
教科書が教室の入り口に並べられていましたが、日本人学校で教えている
各教科の進行に合わせて編集されていると聞き、日本人にまけないレベル
になっている、と同時に途中で色々な事情で日本人学校に編入しても、
また、日本の大学に入学したくなったとしても、進路を自由に選べる実力
を身につけさせるよう努力されているのかな、と私は解釈したのですが、
次の機会にでも聞いてみようと思うのです。
④ 子供たちは当然のように母国語・日本語・英語の時間があるので、三カ
国語をマスターすることになる、日本人学校でも早くハングルや中国語等
を教えておかないと、在日朝鮮人子弟に比べて世界を見る視野が狭くなる
と思う。英語を知れば世界を知ったかのように思うのは正しくない、特に
これからは、アジアの時代なのだから…
さらに、学校内教育だけでなく、日本の公立小学校との交流や、地域の
祭りや梅津敬老祭への参加もおこなわれている。
関係者が力を合わせて、子供たちが母国の子供たちより立派な朝鮮人とし
ての自覚と誇りを持って、日本という社会の中で、日本人をはじめ他の外
国人とも、共に学び、共に生きる、知識・あらゆる能力・豊かな人間性を
身につけた子供を、育てようとしておられることが強く印象に残りました。
すでに学校の風格・伝統は、卒業生のみなさんが築かれ、社会人となっ
て子弟を導いておられることと思います。
私たち日本人の中には、在日朝鮮人の歴史や現在の活動について全く知らない人も関心を持っていない人もいますし、何か敵対的に見る人までいます。私は、日本人として大変恥ずかしいことだと思っています。
日朝協会は、このような日本人をなくし、南北朝鮮人と仲良くし、みなさんと志を同じくして、共に幸せにいきることが出来る日本、平和なアジア・世界をめざして頑張りたいと思います。
今日は、お招きをいただきまして、大変ありがとうございました。
京都朝鮮第二初級学校
学校長 呉 成元 先生
日朝協会代表理事 大橋 満