寒の戻りを感じる朝ですが、朝焼けに染まる梅の花に思わず足を止める清々しい朝です。
昨日本校は卒業式を終えました。節目にふさわしい、心に残る卒業式でした。また保護者様の愛情を胸一杯に感じる卒業式でした。
式後、職員室は三年間お世話になった教職員に挨拶をしに足を運ぶ卒業生でにわかに賑やかになりました。歓喜・激励・感涙…三年間の思いが沸き上がった時間でした。それぞれの感動的なエピソード・光景をいただき感極まる場面が多々ありました。HRや部活動等、多くのお別れ・立ちの挨拶のなか、本校独特の部活動でもお別れの挨拶がありました。筆者顧問の部活動(愛好会)です。手前味噌で恐縮ですが、その部活動(愛好会)とは「学習愛好会」・通称『つるの部』です。
つるの部?
そう、つるの部です。つるの部は、放課後や昼休み、ひたすら世界史を勉強する部活動です。本校では、今まで数十人の『つるの部 卒業生』が巣立っていきました。今年は2名。今までで最も少ない人数の卒業生となりましたが、逆に今までで最も目標を持って取り組んだ三年生諸君でした。彼らは昨年巣立っていった6名のつるの部員先輩方のアドバイスも時には受けながら、おおいに取り組みました。
部長は文集や仙望に次のような言葉を残してくれました。
「私は入学して担任の西田先生に『学習愛好会』通称『つるの部』があると聞き入部しました。入部当初は自学自習の活動や宿題でプリントを解いたりしていました。宿題は全くわからず解けないまま焦りの時間だけが過ぎていくこともありました。大学入試問題の過去問がボロボロだったこともありました。しかし、それが少しずつ解けるようになり、その事が自信へとつながっていきました。県下一斉模擬試験で結果を出すことができ、大学入試問題でも得点することができました。またその努力を続ける過程で、先輩方をはじめとする仲間の存在は大きかったです。三年生部員は最後は2名だけでの活動でしたが、同じ苦労を共にすることにより、競い合い、励ましたりと、数多くのことを乗り越えてきました。おそらく自分一人だけだったら無理だったと思います。私はこの部活に入部したことにより、勉強することが苦にならないようになりました。今まで一緒に精進してきた仲間に感謝しています。私はこの学校に入学して、自分が変わることが出来たので先生方には感謝です。」
将棋・羽生先生は『あらゆるトレーニングの大きな目的は、技を鍛えるよりも、恐怖心を取り除くことにあるのではないか。恐怖心がなくなれば素早く動けるし、察知する力が向上する。』 と、おっしゃっています。
世界史の勉強によって、大きくなった君たちを誇りに思います。
手垢と蛍光ペンで美しく汚れた問題集は、君たちの財産です。また君たちと過ごした時間は、私にとって掛け替えのない宝物です。ありがとう。そして卒業おめでとう!
□野球部(予定)
3月12日(土曜) 佐世保実業G 佐世保実業高(9:30~) 大分雄城台(12:30~)
3月13日(日曜) 長崎日大高G 長崎日大(9:30~) 敬徳(12:30~)
3月20日(日曜) 長総大附高G 大村工業 岩国B
4月 8日(金曜)~ 鹿児島・佐賀遠征 鹿児島実業・佐賀北 筑紫丘
◇野球部公式戦(予定) 春の九州大会・長崎県予選
3月 2日(水曜) 抽選会
3月25日(金曜)~4月 3日(日曜) 9日(土曜)準決勝・10日(日曜)決勝 本大会
□抽選会対戦決定次第・ブログ上で報告します。
※写真は昨日卒業式を終えた「つるの部」卒業生と顧問・鶴野。