何故か愛知県碧南市、名鉄・三河線を旅します。
東海道を歩こうと4時30分に最寄駅を発ったものの、富士市周辺は厚い曇り空。
富士山が見えない!っで予定を変更して東海道本線を刈谷まで乗って来た。
関東の大手私鉄は呑み潰してしまった今、次なるターゲットは名鉄線。でも遠いな。
雨上がりの碧南駅、適度な湿気を得て空気が清々しい。
折り返しの知立行きが入線してきた。真っ赤な2両編成だ。
部活だろうか補講だろうか、3連休の中日と云うのに高校生がたくさん。
さて碧南の町、路地を歩くと板塀のなつかしい風景に出会える。
特に九重味醂の「大蔵」が素晴らしい。こうした路地を抜けると知多湾の最奥部が開ける。
漁港がある碧南には当然に新鮮な魚が揚がり、10軒ほどの鮮魚店がある。
「魚為」では活魚はもちろん、刺身・干し魚などを販売し、品定めをする客で賑わう。
三河線はローカルと謂えども15分間隔で利便性が良い。
2駅毎に行き違い列車と交換しながら30分で名鉄本線にアクセスする知立に到着する。
三河線はここでスイッチバック。知立を挟んで運用は全く別線扱いで直通列車はない。
知立~碧南区間を海線、知立~猿投区間を山線と称している。 猿投(さなげ)は読めない。
ところで今日の酒は "國盛"、お隣は半田の蔵。この辺りのオヤジさんの晩酌の酒だね。
駅前の老舗「大正館」の名物カツ丼は卵でとじない一品、上品な味わいは酒の肴になる。
知立で乗り換えた山線も2両編成、こちらも律儀に15分間隔でシャトルしている。
梅坪で豊田線と分かれ、車窓に田園風景が広がると、まもなく猿投に終着する。
ここから北へ9kmほど、猿投温泉があるけどバスの便は無く玄関口でもなさそうだ。
どこまでも静かな住宅街の終着駅・猿投で三河線の旅を終える。
東京からは距離がある、名古屋に出張もない。苦戦しそうな名鉄線「呑み鉄」旅である。
名古屋鉄道・三河線 碧南~猿投 39.8km 完乗
HERO~ヒーローになる時、それは今 / 甲斐バンド 1978