羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

本の紹介 2冊

2019年07月09日 15時12分56秒 | Weblog

一冊めは、東京藝術大学広報誌『藝エル(うえる)』4

「東京藝術大学のいま、これから。」と副題がついている。

特集「藝大生のための 本特集」の中に『私の一冊 『「学生にすすめたい」「人生を変えた」先生にきく 私の一冊』

さまざまな科の教授・准教授に一冊をあげてもらう企画。

最後に 澤和樹(学長)『原初生命体としての人間』野口三千三 三笠書房 「体を知って 自分を知る」

《藝大生の頃に受けた野口三千三先生の「野口体操」は、最も思い出深い授業です。・・・・・》

近日中に、野口体操公式ホームページにあげたいと思いっている。

 

二冊目は、藤堂明保『漢字語源辞典』学燈社 昭和40年初版 昭和51年19版 

赤い字で《お茶の水女子大学図書館 和書昭和51年》とあり、青い字で「消印」となっている。いつ手放したのかは、わからない。

定価は、9,000円 

高円寺西部古書会で見つけて、棚の前を2、3回行ったり来たりして、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、レジへ向かった。

「定価がついていませんが、おいくらでしょうか」

出店してる古書店主に聞いてくれた。

「エッ、500円ですか」

思わず聞き返してしまった。

内容からしても、藤堂さんにお気の毒な気がした。

索引を入れて914ページもあり、英文の概要もある立派な研究・専門書である。

自宅に帰ってページをめくってくと、読まれた形跡が全くない。

勿体無い!

この分野は本格的に取り組む学生がいないのだろうか?

 

さて、内容は、音韻論を中心とした語源、そして「単語家族」の考えによる研究等、藤堂言語(文字)学の集大成である。

この本を読んで、藤堂明保編『漢和大字典』学習研究社を引くと、字典に書かれている内容が、今までとは全く違ったレベルで理解できるようになる。

実は、野口三千三先生は、どちらかというと白川静文字学を重んじて、漢字の解釈をされていた。

『野口体操 おもさに貞く」は、白川説によって書かれているくらいだ。

しかし、この本に出会ってみると、迂闊だったと気づかされた。

藤堂言語学に真正面から向かい合わなかったことに、反省しきりである。

漢字の学びは、さまざまなアプローチがあって、たった一つの正解があるわけではない。

藤堂学説を学ぼうとしなかったことに自戒の念を抱く。

今からでも遅くはない。

 

今週、7月13日土曜日の朝日カルチャーのレッスンには、この2冊を持参する予定。

詳しい内容は、その時にさせていただこうと思っている。

 

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