羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

アルティメットってご存知?

2014年02月01日 11時49分59秒 | Weblog
 後期(秋学期)のリポートに、DVD-Rを提出した男子学生がいた。
 題名は『アルティメットと野口体操』。
 最初に「アルティメット」という言葉を聞いたのは、後期授業の10回目ころだから昨年の12月だった。まずそれぞれにリアクションペーパーに書いてもらって、次の週に一人ずつ返却しながら、最終的に提出するリポート内容の相談を受けたときだった。その結果がこの一枚に集約されてきた、というわけだ。
 アルティメットをGoogle検索すると次のように書かれていた。
《バスケットボールとアメリカンフットボールを合わせたような競技で、フライングディスク(いわゆるフリスピー)を用いる。100メートル×37メートルのコートを使用する。コートの両端から18メートル以内はエンドゾーンと呼ばれる。7人ずつ敵味方に別れて1枚のディスクを投げ、パスをつないでエンドゾーン内で、ディスクをキャッチすれば得点が記録される。1960年、アメリカ合衆国ニュージャージー州メイプルウッド市のコロンビア高校の生徒ジョエル・シルバー君によって考案されたニュースポーツ。》
 世界選手権やクラブチームトーナメント等々もあるようだ。
「アルティメット」とは「究極」のこと。この競技は“走る・投げる・飛ぶ”といった全ての要素が織り込まれている。ディスクの大きさは27センチ、重さは175グラム。相当な飛距離である。宙に浮いて飛んでいくわけだから、キャッチするのに高く飛び上がる必要がある。落としてはいけない。セルフジャッジだそうだ。

 で、学生がつくりあげたビデオは、自宅の和室で自身がおこなっている野口体操の動きの映像+公園で学友に手伝ってもらってアルティメットの基本的な技術を行っている映像。別々に写したり、画面を半分に割って、それをドッキングさせて「合体!」と文字を入れる。
 野口体操の「上体のぶらさげ」や「腕まわし」等々が、アルティメットの技術と共通性があり、それがどのように活かされるかを映像とナレーションで説明していくものだった。

 今までに野球や水泳やボート、剣道その他の武術等、文章や写真を使って野口体操を活かすリポートはいくつもあったが、動画撮影されたDVDが提出されたのははじめてだった。説明も上手く、非常にわかりやすくまとめられていた逸品である。
 撮影機器の進歩と編集の手軽さが許される時代の産物である。
 一昔前には、ここまでやるには相当な手間がかかり、かなり難しかった。時代が変わった!
 大学一年生といえば、1995年頃の生まれだ。まさにデジタルネイティブ第一・第二世代である。

 こうしたリポートを見ていると、そろ65歳の我が身にもうずくものがある。
「つくってみたいなぁ~」
 一つは、『地球46億年の旅』朝日新聞出版 のように、スマホをかざすとCGの動きを見ることができる野口体操本。
 もう一つは、BGMはもちろん動きにストーリーを持たせて、ステージにあげる。そのとき動きにChoreographyを重ねて、野口体操の内容をさらに拡張させていくようなもの。そのヒントになったのが『enra”pleiades”』Parfomande & Choreography Saya Watatani Maki Yokoyama の作品。2013年の「紅白」では、嵐のステージ場面でも使われていた。
 あか抜けた作品に仕上げたーい、のであります。
 それにしても最近の私のブログの題名や文章には、一瞬では意味がわからないカタカナ語が増えてきましたね!!
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