羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

『世界を知る力』という本

2010年02月18日 10時56分31秒 | Weblog
 最近読み終わった本の中から一つ挙げてみる。『世界を知る力』寺島実郎著PHP新書646。とっても読みやすい。100%共感ではないが、学ばせてもらえた。目次からも内容が見えてくる。
 第一章 時空を越える視界 自らの固定観念から脱却するということ
 第二章 相関という知 ネットワークのなかで考える
 第三章 世界潮流を映す日本の戦後 そして、今われわれが立つところ
 第四章 世界を知る力 知を志す覚悟

「おわりに」のなから、言葉を選び出してみる。
『何人もの知人や友人がいても、自分がその街での創造や生産にかかわっていない場は虚しいものだ。人間とは不思議なもので、やはりその場所と自分との関係性を実感できないかぎり、寂しい「ストレンジャー」なのである。人間とは社会と時代とに関与して、はじめて人間なのだと思う』
 異国で仕事をし、情報を集め、人間関係を築き、講演し、多くの実体験を重ねた著者の言葉は重い、と同時に真理だと思う。
 で、その先を読むと殺し文句に出会った。
『この本は、若いゼミの学生か現場を支えるサラリーマン、時代を鋭い感度で見つめる知的女性に語りかける意識で作られたものであり、これを手にした諸君が何かひらめいてくれれば、望外の喜びである』
 それって‘私のこと!?’って思わせちゃうところが憎い。
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