羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

川澄健 飾り巻き寿司

2009年12月20日 09時20分11秒 | Weblog
 愛知県の海苔を戴いた。
 焼き海苔ではない。食するまえに自分で炙るものである。
 子供の頃の東京、昭和20年代から30年代だが、朝食の仕度をする台所から聞こえる音と匂いは、まるごと五感の目覚まし時計だった。

 例えば、大根の味噌汁。今の大根と違って、煮える時間が他の材料よりも長くかかっていた。したがって大根は火の通りがよいように‘千六本’に切るのが慣わしである。俎板に包丁が当たる音。
 匂いは、味噌汁に混ざって卵焼。
 食卓に殆どすべての食べ物が並び、家族が席につくと、ご飯と味噌汁をよそる前に炙った海苔が皿にのる。

 昨晩は、海苔を存分にいただいた。そのまま口にいれると歯ごたえがしっかりあった。ご飯を巻いて口に入れると、熱さと唾液で溶かされて、海苔の最初に状態を思わせるほど細かく千切れていく。久しぶりの食感と香りだ。これを風味という。

 さて、今朝になって海苔続きで気づいたことがある。
 生まれてこの方、一度も‘飾り巻き寿司’を食べたことがない。
 こんなとき便利なのはインターネットである。
《七宝巻き、四海巻き、寿司アート(ムンクの叫び)、ヨシモト∞ホール巻き、ミッフィー巻き、福巻、所漫遊記落ち武者等々》
 参考: 飾り巻き寿司を作る前に。
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