羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

ロゴマーク

2013年11月15日 09時20分51秒 | Weblog
 来年は野口三千三先生の十七回忌の年に当たるので、朝日カルチャーセンターでは今年の8月から「からだとの対話」と題してゲストをお呼びするメモリアル講座をはじめている。
 いよいよ2014年3月29日の祥月命日は、16年前と同様に「土曜日」が重なった。偶然とはいえこの巡り合わせに、一つの企画がすすんでいる。
 
 さて、今日で11月も半分までやってきた。残り一ヶ月半の時期となる。人情として何となく来し方を振り返りたくなる。
 先生が亡くなった当初、何人もの方に助けられた。お蔭で怒濤の数年を、駆け抜けられた記憶がよみがえってくる。
 その中で、今につながるありがたいことの一つが、本日のテーマ「ロゴマーク」である。
 お墓が完成した百箇日に納骨が行われ、一連の法事が一段落つく頃を見計らってだろうか、グラフィック界の天皇と呼ばれている杉浦康平氏からロゴマークが贈られた。
 マークの頭には「貞」の初文である甲骨文の「鼎」に野口体操の動きを象徴する「渦巻文様」で一文字になっていて、杉浦氏命名の「野口体操の会」があって、その上に「自然に貞く からだに貞く」と特殊な書体で小さく記されている。実は、この康平文字が使われていることによって、デザインが杉浦氏であることが知る人には一目でわかる、というものだ。

 さて、名前とロゴマークをいただいても、行く末が案じられるのは、どの世界でも起こること。
 時間がすぎれば、それぞれの動向が見え始めて、何となく先の様子が見えてくるものだ。
 とにもかくにもいただいたロゴマークを、商標登録だけしておこうと思いついた。
 当時は、長い審査期間があって、登録申請をだしてから一年以上の時間がかかった。申請が受理されても、しばらく使用せずにいると取り消される。そして10年が一区切りとなって、その間、積極的に使用しないと次に申請しても通らないのである。最近では5年と10年の二つに期間が分かれてしる。
 一昨年のこと、おかげさまで次の10年も継続できた。

 さてさて、今年になって厚労省の縁つながりらしい一般財団法人 日本健康倶楽部「健康日本」という冊子の取材を受けた誌面に「ロゴマーク」が掲載された。こうした取材は、野口没後になってからも、たくさん受けているが、こうしたことははじめてのことだったかもしれない。
 更に、明大の第10回シェイクスピアプロジェクト「ヘンリー四世」のプログラムに寄せたコメントにも、ワークショップの折に撮影された私の顔写真の横に、ロゴマークが載っていた。
 まさかロゴが添えられるとは思っていなかった。学生が編集している冊子だが、なかなかよい感性で誌面はまとめられている。行き届いた配慮に驚きさえ覚えたのだった。
 今、再び冊子のページを見直して、ロゴマークをくださった杉浦氏に、改めて感謝の思いが沸々と沸き上った。
 
 それだけではない、これまで折に触れてご尽力くださったあの方この方、お一人おひとりの顔を眼に浮かべながら、ロゴマークを背負ってからの10数年を経た今に感慨を深めている。
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