羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

上戸 下戸 どっちなの?

2005年10月23日 07時43分06秒 | Weblog
 「黄金鯖」がいるという。
 これをゆるくしめた「しめ鯖」の味は、美味をこえているらしい。
 
 初めて「鯖バッテラ」を食したのは、中学生のときだった。 
 いまから四十数年前のことだ。
 東京で育った私は、江戸前鮨が寿司だとおもっていた。
 トロにイカ、タイにヒラメ、アナゴにゲソに加えて、小生意気子供時は、青さかなも好きだった。
 初めて食べた油の乗った鯖に薄くスライスされた昆布がのせられた「バッテラ」は、頬が落ちそうだった記憶がある。
 
 数年前、知人に連れられていった新宿の隠れた「酒処」で、口に入れたとたん「ウゥムッ」と、ことばを失うほどの鯖に出会った。
 実のところ、マグロも好きだが、鯖や鰺といった青さかなの美味しさはこたえられない。どうも好きらしい。よ~く、考えてみると、鯖や鰺を食べたいと思うときは、実は、とても元気なときだと思う。あの味に負けないくらいの生気が漲っているときに、食べたくなるようだ。

 最近は、江戸前の範囲を拡大して、東京湾のいちばん先まで延ばしたらいい。
 三浦半島でとれる魚も「江戸前」にいれるので、魚の種類も増えた。
 正直言って、なんとなく抵抗を感じるのは、私だけだろうか。
 江戸前は江戸前であってほしいのだ。

 ところで「黄金鯖」。
 この鯖は、金色に耀き、油が乗っている今が旬だそうな。
 テレビのニュースでその話を見て聞いて、一度、食べてみたいと思っている。
 そうなると「江戸前」拡大解釈もいいか、なんて思ってしまう。

 さて、ここまで読まれた読者の方には、羽鳥は相当な酒豪なのか、という印象を持たれたかもしれない。
 残念ながら、私は、下戸の代表なのであります。
 でも、昔から上戸の方々が食するものには、美味しいものがあることは、舌が知っておりますの。
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1 コメント

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Unknown (酒豪)
2005-10-23 10:22:56
微醺を帯びた羽鳥先生…なかなか良いと思うのですが、下戸とは残念。健康を考えてのことですか?

野口体操と下戸との関係や如何。
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