羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

マンダラ発光

2007年06月20日 16時32分30秒 | Weblog
 金とうし・銀とうしの帯を身につける。
 身体から光がほとばしり、別の自分になったような幻想感覚に浸ってしまう。
 
 その幻想感覚に似た金銀が織り込まれているような新しい印刷がはじまった。

 なぜ、光背を纏うのか。なぜ、光明を背負うのか。
 西方浄土から迎えに来る仏たちは、光に満ち満ち、美しい音楽を奏で、この世との別れを悲嘆ではなく、感謝と至福によって旅立たせてくれる。

 光背の光輝きを紙に映すまばゆい世界が実現したのだ。
「杉浦康平のマンダラ造本宇宙展」でいただいたポスターは、これを見たら罰があたって目がつぶれるのではないかと思うくらい神々しい。
「DUO印刷」というらしい。
 ……従来のオフセット印刷だけでは、表現できなかった色相や質感を様々な印刷技法・コーティング加工を複合することによって表現する印刷……

 グラフィックデザイナーの天皇と呼ばれる人・杉浦康平氏。
 豪華本の宇宙は、そのまま宗教である。
 教王護国寺曼荼羅 伝真言院両界曼荼羅+西蔵曼荼羅(チベット・マンダラ)の中央に「天上のヴィーナス 地上のヴィーナス」と題して「天」と「地」を結びつけ、「愛」と「美」を昇華させる…ボッティチェルリの両界曼荼羅が発光するのだ。

 なぜ、人は、ここまでやるのだろうか。

 佐治嘉隆さんのブログ「芭瑠庵」6月19日をご覧ください。
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1 コメント

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発光 (サジ)
2007-06-20 20:30:39
ポスターに紫外線照射したところ、より強く、長く発光することに気がつきました。
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