羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

夏の名残に

2005年08月29日 09時12分51秒 | Weblog
 グサッと包丁を入れる。
 「オッと、もう一度」
 グググッとさらに深く差し込む。
 「なかなか実がつまっているわ」
 一気に割れない手ごたえに、なるほどと納得する。
 昨日、届いた西瓜の切れ味であります。
 尾花沢は西瓜の産地として有名であるのだが、最近はちょっとした異変があるらしい。

 異変とは、果物にも流行があるらしいということ。
 デザートとして使われる果物の定番はメロン。メロンの命は長く、フルコースの最後にはメロンというのがお決まりでした。今でも、その地位は不動の感はありますが。20年くらい前になりますか。西瓜の品種改良がすすんで、とうとう小玉西瓜を生み出しました。それから、メロンもいいけれど、西瓜もいいね。というわけで庶民の夏の果物が、高級化したのでした。
 
 それが輸入果物も、空輸されるようになって、メロンから小玉西瓜からマンゴーへと。味覚にも流行があるらしい。海外旅行で、新しい味覚に目覚める人が増えたことも大きな要因とか。
 とにかく沖縄のマンゴーを中心に、人気が上昇中。
 
 しかし、夏の果物といえば、やっぱり西瓜が好きだ、というかたも多いのではないでしょうか。
 ところが西瓜にも流行があるのだそうです。
 品種改良を重ねて、皮の近くまで甘い西瓜であるとか、種が少ない西瓜とか、皮が薄い西瓜とか、エトセトラ!  
 で、尾花沢の昔ながらの西瓜が、新しい産地におされ気味だと聞きました。
 
 では、ちょっと味見。包丁片手に、冷やしていない西瓜を試食。
 「おいしい」
 尾花沢は西瓜の産地だ。
「これを今年の食べ収めにしておこう」
 冷蔵庫で冷える時間が待ち遠しい。
 
 いよいよ、8月もあと3日となりました。
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1 コメント

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山が消える (spoonful)
2005-08-29 12:05:03
私の故郷はメロンの産地です。

このメロン、糖度を上げるために結構手が掛かるようです。苗1本に一個だけ。あとは全て間引かれ、地面に着いて形が崩れないように紐で中空に吊られます(メロンは糖度とは別に姿が大事、大きさ・形・ネットの張り具合で等級が変わります)。そして肥料。これが土の寿命を短くします。新しい元気のいい山土が温室に入るたびに田舎の山々の形が変わっていきます。

メロンを食べるって山を食べることなんです。
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