なんと遠回りしたのだろう。
この写真は、生前、野口からいただいた「鉄棒運動理論」を説明する道具である。
来年3月に出版予定の原稿を書いてる。
昭和十四年、高崎佐野尋常小学校の生徒に鉄棒運動をどのように教えたのかを書いていた。
ハッとして野口体操道具箱から取り出した。
野口先生が鉄棒運動を説明しながら、この木のぼうと紐にぶら下げられた木の球をくださった。
その時深い意味を理解できなかった。
戦後、それまでの全てをリセットしたという野口先生の言葉に惑わされていた自分が情けない。
野口体操の原点は、すでにここにあった!
指導の内容をまとめると
感覚をつかませる。(重さとバランス)
怖さを取り除く工夫をする。
揺れる気持ちよさを味わわせる。
自然の理りを大切にする。
その具体的な方法を教える道具であったのだ。
詳しくは、土曜日の朝カルレッスンで話したい。
ここでは以上であります。