羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

訃報 

2019年01月11日 16時58分03秒 | Weblog

鉱物学者・堀秀道さんが亡くなられた。

今年のお正月、1月3日のこと。享年 84歳。

すでにご葬儀は近親者の方々で済まされたとのこと。

堀さんとは、東京国際ミネラルフェアの第一回 開催時から親しくお話を伺っていた。

何も知らない私や野口体操の仲間たちに、鉱物についてわかりやすくご教示いただいた。

知らぬ間に30年を超えた月日が流れたことになる。

堀先生ほど鉱物を愛し、鉱物をとことん研究し、鉱物についてやさしく話ができる方はいらっしゃらなかった。

心からご冥福をお祈りいたします。

堀 秀道 Wikipedeiaより 転載

中学時代より鉱物を愛好し、櫻井欽一に師事する。都立上野高校卒業後、北里大学化学科助手、モスクワ大学地質学部留学を経て、株式会社鉱物科学研究所を設立。鉱物標本の販売、鑑定、研究を行う。

新鉱物欽一石(kinichilite、1981)、アンモニウム白榴石(ammonioleucite、1986)、ストロナルシ石(stronalsite、1987)を発見。これらの業績に対して1986年に櫻井賞を受賞。その後も岩代石(iwashiroite-(Y))、田野畑石(tanohataite)を発見。

同好会の主催や、ミネラルフェアの開催など、鉱物趣味の普及のための活動を行っている。著書『楽しい鉱物学』『楽しい鉱物図鑑』は日本の鉱物愛好家に読まれている。「開運!なんでも鑑定団」に石の鑑定士としても出演する。

水晶に対して深い思い入れがあることを、著書「水晶の本」で語っている。

  • フェルスマン 『石の思いで』 堀秀道訳、理論社〈科学の仲間〉、1956年。
  • G.A.チーホフ 『宇宙にも生命は存在する - 宇宙生物学の父チーホフ自伝』 堀秀道訳、学習研究社〈ガッケンブックス〉、1964年。
  • A.E.フェルスマン 『おもしろい鉱物学 - 石に親しむ基礎知識』 堀秀道訳、理論社〈少年科学文庫〉、1967年。
  • ヴェ・エス・バリツキー、イェ・イェ・リシツィナ 『合成宝石』 堀秀道訳、飯田孝一追補、新装飾、1986年。ISBN 4880150142
  • 堀秀道 『楽しい鉱物学 - 基礎知識から鑑定まで』 草思社、1990年。ISBN 4-7942-0379-9
  • 堀秀道 『楽しい鉱物図鑑』 草思社、1992年。ISBN 4-7942-0483-3
  • 堀秀道 『楽しい鉱物図鑑2』 草思社、1997年。ISBN 4-7942-0753-0
  • 堀秀道編著 『たのしい鉱物と宝石の博学事典』 日本実業出版社、1999年。ISBN 4-534-02930-6
  • 堀秀道 『楽しい鉱物学 - 基礎知識から鑑定まで 新装版』 草思社、1999年。ISBN 4-7942-0911-8
  • A.E.フェルスマン 『石の思い出』 堀秀道訳、草思社、2005年。ISBN 4-7942-1414-6
  • 堀秀道 『宮沢賢治はなぜ石が好きになったのか』 どうぶつ社、2006年。ISBN 4-88622-335-4
  • 堀秀道編著 『「鉱物」と「宝石」を楽しむ本』 PHP研究所〈PHP文庫〉、2009年ISBN 978-4-569-67266-3
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