羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

準備

2018年09月21日 13時11分53秒 | Weblog

 明日から3連休ですが、朝日カルチャーセンター「野口体操講座」土曜日クラスがあります。

 そして、先方の事情で、レッスンの途中から、朝日新聞記者さんの取材を受けることになりました。

 そのために初めてのやり方を模索しています。早朝からその準備に取り掛かかって、おおよそ見当が付いてきました。

 前半は「生卵との対話」から始める予定です。

 取材内容は「一般の方にもできる野口体操の動きを紹介する」ということなので、記者さんがいらしてから使う道具を準備しました。

 そこで、使うことはないと思いながらも、この際だから満身創痍状態の「野口鞭」を修繕しました。

 野口先生にいただいてから、かれこれ30年は使い込んできました。鞭は私の身長とからに合った長さと太さに作られています。

 実は、ごく最近、鞭をテーマにしてレッスンをしたときに手渡した若い男性が、力づくで、無理やり、鳴らそうとしたことで鞭の先の細い部分が抜け落ちてしまった。それを仲間の一人がセロテープでつけてくれました。

 なんと逆さまに!

 麻ひもでできている鞭の先は、房状になっていることで鋭い音がなるのだけれど、逆につけられてしまうと音は鳴りません。

 がっちりついているセロテープをハサミを微妙に使って剥がしてみました。

 そこに先生から予備としていただいてあった先端部分を取り付けるのに成功しました。

 神経を細やかに使って、丁寧に作業すること15分。

 階下に降りて試しに鳴らしてみたところ、いい音が鳴ったのでホッとしています。

 教訓:野口体操の動きを身につけている人でないと、足からエネルギーをもらって、そのエネルギーを鞭の先端に伝える動きをすることは無理でした。鞭の先の通り道を自分の体の内側で捉える力は、一朝一夕には体得できないようです。

 動きの道がわかってくると、全く力を入れずに良い音が鳴ります。

 始めて鞭を手にすると、強引に音を出そうとして無意識に力を入れすぎます。動きの通り道を探る余裕など生まれません。

 野口体操の基本の動きが、鞭を鳴らす動きだということを、改めて実感しなおした修繕でした。

 今後は、初めての方には鞭を鳴らしてもらわない決意をしたところです。

 たった1本しかない貴重な鞭ですから、あっちこっち修繕してありますが、これから先、長生きさせたいと思っています。

 

 明日の授業は、変則的な展開になります。

 出席してくださる方々に、それなりに満足していただける展開を考えていますが・・・・・

 なかなか難しいことにチャレンジしまーす。

 皆さまのご協力を伏してお願い!

コメント
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