羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

浜岡原発停止発表

2011年05月07日 11時54分49秒 | Weblog
 昨晩、NHKGTV7時のニュースを見ていた。
 すると突然のこと、それまでニュースを伝えてきたアナウンサーの声がディクレッセンドされた。と、入れ替わりに菅総理の顔がアップになり、声がはっきりと聞こえてきた。
 耳を峙てる。現在作動し発電している浜岡原発を停止する、ということらしい。
 一瞬間だが何が起こっているのか理解できず、カメラがスタジオに戻されてようやく落ち着きの中で反芻できた。

 危ないと分かっている原発を止めるのは悪くはないけれど、発表の唐突さには素直に喜べない何かを残した。何かの中身が間違っても延命や人気浮上策とは思いたくない。
 それよりも電力不足になったら、暮らしも経済も立ち行かなくなって「真っ暗な日本」か? いやいや、先進国の日本、その一国の総理が強引に入り込んでメッセージを国民に出すのだから、すでに各方面への根回し、いや確証となるデータをもってしてのことと思いたい。
「大丈夫なんですよね」
 
 しかし、いままでも見切り発車や、仮設住宅はお盆までに間に合わせる等々の「総理の自分が言えば出来る発言」に、無責任さと傲慢さを感じていただけに、素直になれない自分が日本人として悲しいよね~。

 浜岡だけを停止するということは、相当に起こりうる危険に関する情報を得て、慌てて手を打ったのかしらね。邪推にはしるのだった。

 あれだけ重大な発表は、アナウンサーを押しのけて割り込むようなやりかたではなく、短い時間でもいいから、聞く方の心の準備ができるような手順を踏んでほしかった。
 あのやり方を見せられると独裁傾向を感じて、リーダーシップと独裁は違うんじゃないの、と思わず発したくなった。はたしてこの総理で大丈夫か、という気持ちと、しばらくはこの総理でいくしかない、という落胆の気持ちは否めなかった。
 余裕がなくなっていることはわかるが、なんだかなぁ~。
コメント
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