羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

トラ・寅・虎の正月飾り

2009年12月29日 18時31分45秒 | Weblog
 来年の干支のあわせて、張子の虎を三匹、福島保江戸独楽虎を一匹を中心に、凧に羽子板に独楽を飾った。
 凧は野口先生が届けてくださってから二十年ちかい歳月が流れた。
 江戸凧に孫次郎凧、津軽凧(神話の物語)、ねじめ正一さんの父上からいただいた蛸の凧である。
 毎年同じところに飾っているので、鋲のあとが残っている。そこにさせば丁度いい場所とバランスになる。

 張り子や独楽や羽子板を飾る板は、母の実家が持っていた船を壊したあとの‘舟板’に赤い布を敷く。長さは約一間ほど。

 二階座敷の床の間には、正月用の日輪と鶴が描かれた掛け軸。
 その前には黒檀の花台に春日大社の神楽鈴。この鈴には紫、赤、黄、白、緑の五色の幅十センチ、長さ五十センチほどの布を結びつける。
 この色はブータンなどの風景に溶け込んでいる色である。

 毎年、ほぼ同じ飾り付けだが、飾るものは微妙に異なる。
 しかし、段取りや手順にも大いに慣れたので、短い時間で楽に設えが終わった。
 
 丁度その時電話が鳴った。
 年内には無理かもしれないと言われていた‘干支小風呂敷’入荷の知らせだ。
 これで平成二十二年寅年用お年賀のひとつが間に合った。

 玄関を入るとそこは‘魔除の赤’の世界だ。
 実は、この飾りつけは歳神様のためでもあるが、若返りの妙薬として早々に八十五歳になる母のためでもある。
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