羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

封印を解いた日

2009年06月23日 07時28分10秒 | Weblog
 昨日、授業で‘上体のぶらさげ’ヴァリエーション‘放り上げて何回か弾ませる動き’の封印を解いた。
 大学で授業を持つようになって、今年で八年目を迎えている。
 その間、いくつかの動きを封印してきた。
 その中の筆頭がこの動きだ。
 学生に誤解して欲しくない思いからだった。
 実はそれも一つの理由ではあるが、いちばんは私の性格にある。
「羽鳥さんって、石橋を叩いても渡らない人なのね」
 野口先生時代に朝日カルチャー土曜日クラスで受講されていた精神科医の方の評。

 今回は、静かな空間で、学生同士の関係もよく、さらに2008年度前期に履修した学生が二人も混じってくれたことが大きかった。
 そして後期もほとんどのメンバーが揃って履修してくれることになっている。
‘継続こそ力’とは、真実である。

 皮肉なことに授業時間の合間、十分の休み時間に毎回構内アナウンスが入る。
「最近、大学内でカルト集団や悪質商法の勧誘等が発生しています。言葉巧みに勧誘しますので、携帯電話番号などの個人情報を漏らさないように気をつけましょう」

 ときに野口体操の動きは、間違われる可能性がある。
 たとえばマスコミの取材など、「えっ、凄い動きだ」と。
 ようやく私の中で、困った意味での誤解なく、動きの真意が伝えられるような気がしてきたのが昨日だった。
 予定には全くなかったこと。
「今日は、いいかも」
 そんな気がした。
 皆さん、自然に動いてくださったのだ。
 石の上にも三年、桃栗三年柿八年。
 まだまだ小粒だがようやく実がなりはじめた予感がする。
コメント
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