羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

読書サーフィン

2006年02月17日 09時58分26秒 | Weblog
 ネットサーフィンがあるように、読書サーフィンもある。
 なって言ってますが、実は、内容が重い一冊の本は、途中挫折して積読になる可能性が高い。そこで、とりあえず机においたまま、その周辺を読み歩くことも、読書の一つの愉しみだ、などと理屈をつけて、散策してみることがある。

 今回、まさにそれだった。再び、今朝になって、重い本に戻ってきた。
 本の名は、『天皇と東大』立花隆著(文芸春秋)。

 で、『満州裏史』『死は易きことなり』太田尚樹著(講談社)→『王道楽土の戦争 戦前・戦中篇、戦後60年篇』吉田司著(NHKブックス)→『昭和天皇』保坂正康著(中央公論社)→『語られなかった皇族たちの真実』竹田恒泰著(小学館)→『天皇家の歴史』高瀬広居著(河出書房新社)→『大東亜戦争の真実』東條由布子編(ワック株式会社)

 これで下準備がまずまずということで、分厚い本に戻っていこう、というわけだ。
 実は、これらの本は、同じ書店で求めたものだ。
 それは何処にあるのかというと、東京駅構内にある。
 週に一度、東海道線に乗るときに、毎回、必ず寄って一冊ずつ求めていた。
 そんなある日、はたと気がついた。
「そうか、私のために集めてくれている」(なんちゃって)
 
 同じ時間に、東京駅の決まった階段を下りて、書店の決まった棚の前に立って、そこにある本を手に取って、スイカカードで買いものをする。そして階段を上がり、列車に乗り込む。
 その間、数分もかからない。
「分かってくれているのよね」
 
 店員さんのお蔭で、近現代史が私のなかでうごめき始めてきた。
「でも、こんな読書サーフィンに取り込まれるのは、いったいなんだったのだろう」
 意識よりも行動(からだの動き)の方が、先に起こるという最近の脳科学の成果に照らしても、自分の行動をあとから理屈つけてみる。
「後付の理屈なんて、どうでもいいんですがね」と思わなくもないが。

 そのキッカケは、野口先生の生きた時代を知りたいという素朴な思いだったに違いない。

「僕の一年は、正月ではなく、8月15日からはじまります」
 
 そう語っておられた野口先生が生きた時代を感じてみたいという素直な気持だったに違いない。
 
 そこで、今、感じていることは、「何も知らなかった」ということ。
 それから、今、なんとなく予想していることは、「もうしばらく私の読書サーフィンは続きそうだ」ということ。
コメント
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