ひびレビ

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相棒17 第15話「99%の女」

2019-02-14 07:52:40 | 相棒シリーズ
相棒17 第15話「99%の女」

 かつて有罪率100%の女と呼ばれていた元検事・倉田映子は、経産省の西崎譲の殺人事件において、被疑者の遠山千鶴の弁護士として再び特命係の前に姿を見せた。だが映子は、3年前の機密情報漏洩事件の担当検事であり、その事件で遠山は有罪判決を受けていたのだ。そんな彼女が何故自ら遠山の弁護に名乗りを上げたのか。
 遠山によると西崎は3年前の事件の真相を調べてくれていたといい、3年前も今回も誰かにはめられたという。特命係は3年前の機密情報漏洩事件の再調査に赴き、同時期に遠山とも付き合いのあったIT会社のエンジニア・片桐が自殺したことが発覚し・・・

感想
 冠城の知人である倉田映子の初登場は、相棒15の第8話「100%の女」。
 とある殺人事件の目撃証言が、警察の取調べと裁判とで食い違っていることがきっかけとなり、特命係の2人が動き出すことになる・・・という事件でした。あれがもう2シーズン前の話なんですねぇ・・・あの時は・・・その、ポケモンが忙しくて感想書いてなかったような・・・(汗。

 それはそれとして、そんな倉田映子が「99%の女」として、弁護士として再登場。これまでも前シーズンや劇場版の登場人物が再登場するというケースはありましたが・・・というか、幸子さんがまさにそんな感じですが。幸子さんは亀山くんの時に二度登場し、その後神戸くんの時にレギュラー入り、という流れでしたので、相棒をまたいでいることになります。
 一方、今回のように冠城くんが相棒になってからの関係者が登場すると、冠城くんとの付き合いも長くなったんだなぁと感慨深いものがありました。

 そんな今回の事件では、猫の画像と思わせておいて二次元コードを仕込む、身内や親しい人物に間違いなく本人の声だと証言させるほどそっくりな声が実は・・・というIT技術の活用が見られました。
 二次元コードについてはパッと見では分かりませんでしたし、声の方もよくよく聞けば機械っぽい気はするものの、呼び方の違いがなければ本人だと信じてしまうくらい精巧なもの。元々は声を失った方が自分の声で会話するための技術だそうですが、才能の無駄使いというか、愚かな使い方をしたもんですね・・・しかしいくら声を再現できたところで「相手の呼び方」までは再現できないし、本人同士でないと分からない。技術では再現不可能な人間の親愛の情によってその犯罪が暴かれたといったところでしょうか。

 
 かつては厳しい検事の世界で生きていくにあたり、100%の安心が欲しかった映子。「100%」に生きることは難しく、かといって自分の失点を認めて「99%」で生きることもまた難しいと思います。そんな中でも映子は自分が起訴した冤罪事件と真摯に向き合い、失点を恐れず真相の追及に奔走していました。
 そんな今回の映子は「100%の女」でいた頃よりも幾分穏やかな印象があったように感じます。事件の真相にたどり着いた特命係の2人を後ろから見つめる瞳には安心や信頼に満ちていたようにも感じられました。かつての事件がどこか寂しい空気のまま終わってしまったので、冤罪の隠蔽をしようだなんて考えていなかったと告げる映子や、遠山とも良好な関係を築けるようになった映子を見ていると、何だかホッとしましたね。



 幸子さんの「お疲れ様です」が心に染みたところで、また次回。次回は内村刑事部長が取り調べられる側に・・・いなくなっちゃうのかな・・・
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