ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

「映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝」を見て

2018-04-30 08:47:15 | テレビ・映画・ドラマ
「映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝」を見ました・・・

 映画第28作目となる今作は、原作や「雲の王国」に登場したキー坊がより可愛らしくなって登場。緑をないがしろにする地球人を絶滅させようと企む植物星人たちの計画を阻止しようと奮闘する物語です。

 この作品を昔の私は「駄作」と評していました。あれから時が経ち、どこがどう悪かったか忘れたけれどもとりあえず「緑の巨人伝はやばい」という印象だけはずっと残っていました。「新ドラえもんはリメイク以外やばい」という印象を抱いてしまったぐらいには、この作品のインパクトは大きかったです。
 で、今回もう一度見たのですが・・・想像以上に駄作でした。褒める点といえば、リーレとナエちゃんが可愛い、キー坊を我が子のように可愛がるのび太のママぐらいしかありません。それくらいつまらない作品です。


 言いたいことは終盤の描写から何となくですが分かります。人間と植物、自分と違う存在が互いを敵と認識したり一方的に追いやるのではなく、手を取り合って愛を育み、よりよい未来を目指していくことが大切ということを伝えたいのでしょう。
 ただ、それを理解しても尚、この作品に関しては「面白かった」という感想が全く湧いてきません。「アニマル惑星」「雲の王国」「ロボット王国」を混ぜて合体事故に陥った感じといいますか。


 ・・・あまり嫌いなことについて語りたくは無いのですが、おそらくこの映画がつまらない一番の原因は上映時間の長さと、それに伴うテンポの悪さにあると思います。
 リーレとキー坊の追いかけっこなどのシーンは無駄に長いし、枯れそうなキー坊に水をやりたいのであれば、キー坊を背負って水を汲みに行けば良いのではと思わざるを得ませんでしたし・・・とにかく一つの事が始まって終わるまでが長いです。上映時間が短ければ、もう少しまとまったのではないでしょうか。

 また、全体的な雰囲気も暗めで、盛り上がりどころが全くと言っていいほどありませんでした。
 シリアスなシーンで暗いのは一向に構いませんが、キー坊が誕生してからの日常シーンにおいてすら暗く感じてしまったのは私の気のせいでしょうか?見ていると、雲の量が多いため、そこから暗さを感じていたのかもしれません。
 
 テーマに関しても「人間と植物の共生」を描きたいのであれば、リーレとのび太たちをもっと交流させるべきですし、しずかちゃんと名前で呼び合うようになったのにそれからの発展が無いのはガッカリです。
 また、「アニマル惑星」のように大昔に戦争をした人間の子孫を登場させ、その子孫から共に生きていくことの難しさや大切さ、そして緑の危機とは何たるかを教えてもらえば良かったんじゃないかなとも思います。
 ただ、そうなった場合キー坊の扱いが難しそうです。そう考えると、のび太たちとリーレ、リーレとキー坊、キー坊とのび太たち、それぞれの関係をどれもこれも描こうとした結果、全てが中途半端に終わった感じかなと。

 とにかく、上映時間が長く、テンポが悪く、雰囲気も暗く、盛り上がりどころも無い映画です。ドラえもん映画としてだけではなく、普通の映画として見てもつまらないとは・・・
 そんな感じの「緑の巨人伝」でした。あんまりにもあんまりだったので、ドラえもんズ映画に癒しをもらいに行ってきます・・・
コメント