ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

相棒シーズン12 第15話

2014-02-13 00:54:27 | 相棒シリーズ
相棒シーズン12、第15話は見知らぬ共犯者。

先週に引き続き後味の悪いラストとなりました。

いわれの無いバッシング。本人にしてみればただの個人的な感想に過ぎなくても、受け止める側にしてみれば、大きなショックがあるもので。それもご意見番と言われるくらい大きな影響力がある人物なら尚更でしょう。雑誌やネットでそれはあっという間に広まり、真偽を確かめないままどんどん広まってしまう。やれ仲が悪いから降板されただの、何だの・・・真偽をこちらで確かめる術がない分、余計に性質が悪いと思います。毎週楽しみにしているこちら側の身にもなれというのに。
きちんと見た上での評価ならともかく、今回の山路に関しては上げられてきた原稿に名前を貸しているだけのようでした。大物の名前を使ってネタになりそうな人物を散々叩き、当の原稿を作った人間は責められもしない。何だこれ。
以前の右京さんの友人は、きちんと読みこんだ上での辛口な批評でした。そういったコメントなら悔しくもあり、嬉しさもあるでしょうけども、ろくに見もせずに周りが叩いてるから叩くなんて、もってのほかです。

誰でも簡単に情報を広められるようになり、同時に情報を集められるようになったのも良し悪しだと思います。本来知らなくても良い情報まで入ってくるようになったから、よからぬ噂も立ちやすく、さも事情通のように振舞うことも出来てしまう。もちろん、知っているからこそ、より深く楽しめることもあると思いますが、知らないからこそ楽しめる事だってあると思います。「この人はネットで叩かれている人だから、この人の出る作品は見ない」なんてことで、本当に面白い作品を見逃したくは無いですし。

有村はバッシングに苦しめられながらも立ち上がり、成功をつかみかけた人物でした。散々言われた山路に恨みもあるでしょうに、自分から会いに行くとはなかなか出来ることではないと思います。それほど自信があったのにも関わらず、山路の心無い言葉によって殺人を犯すことに・・・あそこで踏みとどまれていれば、山路のバッシングなんて気にならないほどの拍手がもらえたのではないでしょうか。
山路のバッシングや、ネットの被害者となってしまった奈津。彼女もきちんと評価されれば有村との共演も果たせていたことでしょう。奈津にだってファンがいたでしょうに、世の中が彼女を叩いていると、大っぴらに応援し辛い気持ちもあったのかな。

今回の事件で山路の過去の行いは明らかになる。けれどもそれは奈津の時と同様、一時興味本位で取り上げられて、すぐに消費されてしまうもの。またすぐ次の何かを探し出される、あるいは作り出されてしまうかもしれません。
大倉は右京さんに対し「それじゃあ、他にどんな手があったと言うんです?何の力も持たない普通の人間が、どうやって戦えば良かったんですか?」と問いかけますが、右京さんは黙って大倉を見つめたままでした。その答えは右京さんにも出せなかったのでしょう。同じバッシングの被害者を集めて抗議をするなどの方法も考えられますが、まずその被害者をどうやって集めるのか。それこそ一般人にはスタートラインからして困難なことでしょう。誰に頼れば良いのか、何から始めれば良いのかも分からない。ネットで募ったとしても、面白半分でこられては、すぐに飽きられてやめられてしまう恐れもある。戦うことは出来ても、戦い続けるのは困難だと感じました。

「記事を鵜呑みにして面白おかしくバッシングするこの世の中、何とかならないものですかね」
「また同じようなことが繰り返されるのでしょうね・・・」
本当、あと何回繰り返せば気が済むんでしょうね。
コメント