ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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久々借りぐらし

2020-08-29 08:40:38 | 映画
 確か感想書いてなかったなーと思ったので、昨日放送された「借りぐらしのアリエッティ」の感想です。

 人間の家から砂糖などを「借り」て暮らしているアリエッティ一家。14歳になったアリエッティは初めての「借り」に胸躍らせていたが、その家に越してきた少年・翔に姿を見られてしまう…という感じで始まる本作。

 今回で2、3回目の視聴となるわけですが、正直この作品はあまり好きじゃないです。嫌いに片足突っ込みかけてるけど、嫌いになりきれない部分もあるから「んあー…」と思いながら見ている作品です(苦笑。
 序盤、アリエッティ父とアリエッティが「借り」をしているシーンは結構好きです。アリエッティら小人が人間の家を探索するために至るところに釘などを張り巡らしたり、様々な道具を用いて探索する様は見ていてとてもワクワクしました。また、後半翔とアリエッティが協力してアリエッティ母を救い出すシーンや、ほんのちょっとの水滴でもアリエッティたちには十分な水源となる…といったシーンを気に入っているところからして、私は「アリエッティたちが工夫して生活している様」を見るのは好きだけれども、この作品の本筋はちょっと…気持ちが強いのだと思います。

 やはり人間の翔とハルさんがどうにも好きになれないんですよね…後半の翔はマシですが、前半の翔はちょっと…
 手術を控えており、どこか生への執着が薄いようにも思える翔。そんな翔がアリエッティと出会い、彼女が落としていった砂糖を届けるシーンはまだ良いんですが、その後ドールハウスのキッチンを、アリエッティたちの家を破壊してまで無理やりに置いていくシーンは見ていて胸がざわざわします。せめて一言声をかけるなりなんなりしろよと…あの「良いことをした」と思っている感じがたまらなく嫌です。結果的に気に入ってくれたにしても、自己満足の極みみたいなのを見せつけられている感じが凄く嫌です。
 それでも、その後の翔はアリエッティとの交流を経て、どれくらい仲間がいるかも分からないのに、それでも「借り」をしながら懸命に生きている彼女たちを見て、手術に向かう勇気や生きる力を蘇らせていくので、まだ好きになれる要素があるキャラクターではあります。

 問題はハルさんなんですよね…何でこの人に対しては、ただの一般人なのに「天空の城ラピュタ」のムスカ以上に「敵」だと感じる気持ちが強いのでしょう。かつて小人を見たことを証明するために躍起になっていたようにも見えますし、彼女は彼女なりにトラウマの払しょくや当時「小人なんていない」とバカにした連中を見返したいという事情があったのかもしれません。が、それにしたって懸命に生きているアリエッティ母を有無を言わさず捕まえて、逃げられないようにビンに放り込む様、にたにたと満足げに笑う様を見ているとイライラします。
 ただ、あくまでもアリエッティたち小人の事情を知っているからそう感じるのだとも思います。加えて「小人」はサイズは違えど自分たちと同じ容姿をしている存在だからこそ、一層「かわいそう」だと感じるところは少なからずあるでしょうね。私が幼い頃に捕まえた虫を虫かごに入れたのと、何の違いも無い。そのことは分かっているつもりですが、それにしたってハルさんはねぇ…「無理」と強く感じてしまいます。

 本作ではアリエッティたちの「借り」に焦点が当てられていましたが、考えてみれば人間も様々なものを「借り」ているんですよね。物の貸し借りのみならず、翔はお医者さんの力を「借り」て生きていこうとしているわけですし、大きな見方をすれば人間は地球から様々な資材を借りて暮らしているのだと思います。
 そして「借りる」ということは、「いずれ返す」ということ。最後にアリエッティはこれまで借りてきた様々な物のお返しとして、翔に「生きようとする心」を与えたのでしょう。

 何があっても生きようとするアリエッティたちと、そんな彼女たちから生きようとする思いを学んだ翔の交流が描かれた作品でした。
 やっぱり嫌いじゃないけど、とびきり好きというわけでもなく、だからといって全く見ないという気持ちにもならず、結局何だかんだ見てしまう不思議な作品です…

 …ところで、カラスと猫が喧嘩していたのは「猫の恩返し」的な…?
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9年越しの「コクリコ坂から」

2020-08-22 08:17:56 | 映画
 言われてみればそれぐらい経っているような気もするけど、考えてみればゲド戦記やハウル以降のジブリ映画の公開順を把握していないことに気がついた「コクリコ坂から」の視聴となった今回。2011年の映画だったんだなぁ…まぁ、それを考え出すと、私の場合リアルタイムで見たものの感想より、数年前の作品の感想のが多い気もしますが(汗。

 過去にも同じ金曜ロードショー内で放送されていたことがあったそうですが、その際は見ていなかったので今回が初見となります。
 正直最近のジブリ映画に対しては「見てないけど、何かイマイチな気がする」という偏見を抱いていたのですが、この「コクリコ坂から」は思いのほか楽しめました。主人公の海が可愛い、というのも大きいです(笑。

 松崎海は下宿を切り盛りする高校生。ある日文化部が集まる建物「カルチェラタン」の存続を要求する風間俊らと知り合う。風間のカルチェラタン存続に賭ける熱意を知り、次第に魅かれあっていく2人。しかし2人の前には数奇な運命が立ちはだかり…という物語。
 海と俊の青春物語とカルチェラタン存続運動とが絡み合いながら進んでいく本作。手伝ってくれる人がいるとはいえ、若くして下宿の様々な仕事をこなす海はしっかり者のように見える一方、俊の態度の変化に思い悩んだり、とある事実を知って寂しさからか切ない夢を見てしまったり、母親の前では涙を流したり…と、年ごろの女の子らしい一面も描かれていたのが印象的です。

 そんな海は毎日亡き父を想い、旗をあげていました。海の祖母はそれを見るたびに切なくなっており、素敵な人が出来て、旗をあげなくて済むようになれば…と望んでいました。そんな「旗をあげる」というのが終盤では違う意味を持ってくるのが良いですね。亡き父のみならず、祖母のいう「素敵な人」や、そんな「素敵な人」と自分をめぐり合わせてくれた人、自分たちの成長を我が子のように喜んでくれている人、様々な人へのメッセージのように感じられました。
 …なので、ラストシーンはあの余韻に浸るのが良いと思うんですけど、それをいきなりぶった切って特別企画とか入れなくて良いから…余韻って大事だから…金曜ロードショーだからと言われたらそれまでだけどさ…

 また、俊は存続運動の討論中に「古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じことじゃないのか!人が生きて死んでいった記憶をないがしろにするということじゃないのか!」などと熱弁します。海にしてみれば、旗をあげるのをやめてしまえば、それは父親のことを忘れてしまうのと同じことだったのかもしれません。そんな海だからこそ、俊の演説が心に響いたのかもしれませんね。
 加えて、海と俊の関係性は言ってしまえば「黙っていれば分からないこと」だったと思います。「気づかなかった」「知らなかった」で通すことも出来たはずです。しかしそれをせず、キッチリと自分たちの過去について区切りをつけ、その真相を明らかにするために行動した2人は立派だったなと。特に俊にとっては「黙っている」「知らぬ存ぜぬで押し通す」ことは「人が生きて死んでいった記憶をないがしろにする」ことに等しいでしょうから、より一層真相を明らかにしたかったのでしょうね。例えそれがどんな結果であったとしても、その記憶を受け継ぎ、存続させていこうとする意志を感じました。

 といった感じで「映画館で見ておけば!」とまではなりませんでしたが、思いのほか楽しめた本作。しかし個人的にちょっとだけ気になったのがBGMでした。要所要所で盛り上がるBGMが流れるのですが、それが微妙にマッチしていないような、しているような…といった本当に微妙な違和感を覚えまして。
 特に終盤、海と俊が駆け出す時のBGMがね…あの時代の音楽ってああいのうかもしれませんが、変に新しい感じがしたというか、何というか…

 そんな感じの「コクリコ坂から」でした。
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キッチリ3部作

2020-06-27 08:15:02 | 映画
 というわけで金曜ロードショーで3週に渡り放映されていた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズを視聴しました・・・すいません、どうしても馴染めなくて終始字幕版っぽい感じで聴いててすいません・・・悪いわけじゃないんです。ただ、part2のグリフの「マクフルァァイ!!」は原語版で聴きたかったんです・・・あと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ってタイトルが聴けるし・・・

 それはそれとして改めて見たわけですが、タイムトラベルのワクワク感、過去改変のハラハラ感、次回作へのワクワク感、そしてタイムトラベルを通して精神的に成長したマーティがデロリアンに頼らず、自らの力と意志で自分の未来を変えるという成長を見届けたという感慨深さ・・・最後に映し出される「THE END」がこれほどまでに美しく輝く作品もそうそう無いでしょう。part3のラストはとても優しい感じがして大好きです。
 言ってしまえば、次回作を創ろうと思えば、例えばドクとマーティの息子のタイムトラベルとか、色々創れそうな気がする作品ではありますが、part3でキッチリ終わっているのも好印象ですね。調べてみるとアニメ作品があったようですが、そちらはどんな感じだったのだろうか・・・

 初めて見たのはもう20年近くも前になるかと思います。多分、映画を見るより先にスーファミのゲームを遊ばせてもらったのが先だったと思います。何だったんだ、アレ。1面クリアするのでてんやわんやして終わった記憶が・・・
 三部作通して似たようなシーンがあるため「あ、ここ前の作品でも見たところだ!」「また同じことやってるw」というのを楽しめるのもまた良いなぁと。良く見ると実は・・・ではなく、分かりやすく描写されているのもまた良き。

 元いた未来に戻るべくあれこれ手を回し、あるべき未来に戻るために奮闘し、そして白紙の未来を描くために戻る・・・素晴らしい作品に久々に触れることが出来て良かったです。

 そして来週はデロリアンも登場する「レディ・プレイヤー1」なのですが・・・昨年既に視聴済みです。でも感想は書きませんでした。終盤まで結構盛り上がっていたんですけれども、最後の最後で「うん・・・?」ってなっちゃったんですよね・・・「え、そういうオチ?」と困惑したのを覚えています。とりあえずもう1回見て、今度はあのオチを受け入れられるかどうか、試してみようと思います。
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吹き替え色々

2020-06-13 07:34:09 | 映画
 昨日の金曜ロードショーにて「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が放送されていました。

 言わずと知れた不朽の名作を、今回はパート3まで3週に渡り一挙放送してくれるとのことで、とても嬉しいです。だったら「天使にラブ・ソングを2」も放送して欲しかったですけれども、それはそれとして。

 で、バック・トゥ・ザ・フューチャーの話。ワクワクしながら見始めたところ、どうにもマーティやドクの声が違う気がしてならない。はて、マーティってこんなに頼もしい感じの声で、ドクは懐かしのまるこのおじいちゃんのような声だっただろうか・・・と思い調べてみたところ、恐らく私に馴染みのあった吹き替え版は「テレビ朝日版」で、今回の放送における吹き替えは「ソフト版」だそうで。なるほど、道理で・・・

 いずれもプロの声優さんが演じられているので不満も何も一切無いのですが、ただ一点「記憶に残っている声と違う」というのはなかなか解消しがたい違和感でした。この感覚はアレだ。「トイ・ストーリー」を字幕版で見た時と同じ気持ちだ。
 今回は最初に困惑してしまったために時折音声切り替え&字幕表示で疑似的に字幕版っぽい感じにしたりもしましたが、こちらの吹き替えを聴く機会というのも早々無いので、次回以降は全編吹き替えで聴こうかなーと。

 にしても、改めて見ても面白いのは言うまでもありませんが、見れば見るほど「ママがやばい」という印象が強まっていきますね。初対面のマーティを相手に異様なまでに積極的な姿勢と熱すぎる視線、可愛らしい見た目とは裏腹に破天荒な部分もあったりと、本当にやばいママだと思います(苦笑。自分と愛する人との間にできた子が愛おしくないはずもないですが、それにしたってあの視線は怖い。

 あれからビフはどんな人生を送ってきたのか、最後にデロリアンがパワーアップして帰ってくるのが最高にワクワクするとか、ここから次回作公開まで4年待つのはなかなか大変だったろうなぁ・・・とか色々思ったところで、来週のパート2に続きます。

 ・・・ところで「フジテレビ版」の配役は何がどうしてそうなったので?
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「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を見て

2020-06-07 06:40:00 | 映画
 2019年の映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」を見ました。「ドラゴンクエストⅤ」を中途半端に(結婚する前ぐらいまで?)プレイしたことのある人間の感想です。

 子供時代はダイジェスト気味に終わり、その後脱走、ブオーンとの対決、結婚、再会・・・といった具合に展開していくこの映画。CGで描かれたモンスターたちは非常に生き生きと動き、迫力や見ごたえもあります。BGMもお馴染みのものが使われており、やはりBGMは偉大だなぁということを色々な意味で感じさせられます。

 ・・・しかし如何せん、肝心の「ストーリー」部分が致命的なんですよね・・・正直見る前に入ってきた断片的な情報から「もしかしてこの作品はゲーム世界の出来事で、ラストに電源を切る描写や、現実世界のプレイヤーが映ったりするのでは?」と思っていましたが、全然違いました。
 言わんとすることは分からなくもないです。ラスボスに対するリュカの言葉には納得できる部分がありますし。ただ、それを描きたいのであれば、もっと別に方法があったんじゃないかと思わざるを得ません。
 正直この手の「どんでん返し」「意表を突く」といった展開は嫌いではありません。ただ、それらはサスペンスやミステリーといった分野で生きるものであり、この映画に必要だった気はしません。この展開はここまで「ドラゴンクエストのアニメ映画」を見ていた人の気持ちを置き去りにしており、決して好きになれるものではありませんでした。

 加えて、あの展開ならば題材が「ドラゴンクエスト」じゃなくても問題ない気がしてなりません。確かに爆発的な人気を誇った「ドラゴンクエスト」だからこそ、あの展開は大勢の人の心に良くも悪くも響くとは思いますが、それ故に多くの人の心に残った「ドラゴンクエスト」というゲームや物語を大事にして欲しかったですね。
 リュカの言い分には頷ける部分があり、BGMでうっかり感動したのも事実ではあるものの、話の展開的には感動どころか冷める一方であり、極めつけにラスボスへの逆転の一手に何が出てくるかと思えば・・・あそこで一気に気が抜けてしまい、後はもう・・・

 終盤まで「ドラゴンクエスト」なのに、終盤は「ドラゴンクエスト」である必要性が殆どなく、けれども美麗なCGで描かれたモンスターや戦闘シーン、壮大なBGMなど見どころが全く無いわけではない・・・というわけで、本当に最後の展開だけどうにかなっていればと思ってしまいますね。
 「みんなが楽しめるドラゴンクエストの映画」ではなく「人を選ぶドラゴンクエストの映画」になってしまったなと、そう感じる作品でした。
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「アナコンダ4」を見て

2020-05-26 08:10:58 | 映画
 2009年の映画「アナコンダ4」(吹き替え版)を視聴しました。

 「不死の蘭」による新薬開発は場所を変えて密かに継続されていたが、その過程で誕生した再生能力を持つアナコンダに研究員が殺されてしまう羽目に。前作から引き続き登場する会長はユージーンなる人物を雇い、研究成果の回収と事情に精通しているアマンダの殺害を依頼。当のアマンダは研究成果を破壊しようと行動。無関係の第三者も巻き込む騒動に発展する・・・

 「アナコンダ2」から続く「不死の蘭」による新薬開発と、それに伴い誕生した巨大アナコンダとの戦いは本作をもって幕を下ろすことに・・・なったんですよね?おろして?

 そんなわけで今回登場するのは再生能力を持つ巨大アナコンダ!なのですが、正直地味です(汗。確かにこれまでのアナコンダも脅威ではあり、倒すまでには多くの犠牲を払うこととなりました。そんなアナコンダが再生能力を持つとなれば厄介なことこの上ない・・・と言いたいところではあるものの、その再生能力がイマイチ生かし切れていないような気がすると言いますか。
 そもそも2で数多くのアナコンダが出てきましたから「倒しても復活する再生アナコンダ」と「倒しても次から次に新しいアナコンダが出てくる」ってのは状況的にはあまり変わらない気がします。これで「頭部を再生しながら迫ってくる」とか「頭部と胴体がそれぞれ別個のアナコンダとして再生を始める」とかだったら恐ろしかったかなと。
 あと、再生能力持ちということを表現するためには、一度倒される必要もあるわけで。劇中で倒された機会はそう多くは無いものの、倒されすぎると「復活するのは面倒だけど、倒せる相手なら、まぁ・・・」と感じ、アナコンダの印象が「恐ろしい」から「面倒くさい」に変わりかねないのが難しいところかなーと。

 加えて「内臓を破壊すれば再生できない」理論が持ち出されることで、「あ、よくわからないけど倒せるんだ」という印象を受けてしまい、結果、再生アナコンダがそんなに脅威とは思えませんでした。

 あと、今作は全体的に何だか地味です。いや「3」ほど血を流せってわけじゃないんですが(汗。良くも悪くも「3」で血を流し過ぎた分、そんなに流血しない「4」が大人しく見えてしまうかなと。
 物語に特筆するべき点は見つけられませんでしたし、映像的に見ていて驚くシーンは・・・大草原で必死にアナコンダから逃げるアマンダたちの姿は、ちょっと印象に残りましたね。これまで森の中での逃走がメインだったので、ああいった開けた空間での逃走劇は本作でしか見られないかなと。

 ・・・あぁ、ありました。印象に残るシーン。アマンダの活躍シーンです。ただし人間相手、ですが(汗。
 終盤に差し掛かる頃、アマンダはユージーンの仲間を倒すシーンがありまして。その際、鬼のようにガンガン銃をぶっぱなします。いくら巻き込んでしまった発掘チームの1人が狙われていたとはいえ、やりすぎではと思ってしまうレベルでぶっぱなします。何なら、アナコンダに対してよりもぶっ放してる気がしてなりません。誰がどう見たって、明らかなオーバーキルっぷりには若干引きました(汗。


 そんなわけで幕引きにしては地味だと感じてしまったものの、ともあれアナコンダ1~4の視聴を終えました。やっぱり「アナコンダ」って面白かったんですねぇ・・・「アナコンダ2」も良かったんだなぁ・・・うん。
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「アナコンダ3」を見て

2020-05-21 07:47:09 | 映画
 2008年の映画「アナコンダ3」を見ました。すっげぇグロいよ!(私基準)

 まず「アナコンダ2」がどんな映画だったかというと、「不死の蘭を求めてボルネオの奥地へと向かい、その過程でアナコンダに襲われる」映画でした。危険を冒してまで不死の蘭を手に入れるか否かで仲間割れが起こる等、旅の目的であり騒動の元でもあった不死の蘭。
 「アナコンダ3」では、何と冒頭から既に不死の蘭を入手済みです!・・・2週目プレイか何かで(汗。「アナコンダ2」に出てきたのと同じ名前の会社なので、もしかすると作品的に地続きなのかもしれませんが、アレの続編がコレとは思いたくないなぁ・・・

 初っ端から不死の蘭が手元にあるため楽勝かと思いきや、不死の蘭から合成したエキスは蛇にしか効果が無く、その理由を探るために不死の蘭の新種を作成し第2世代のエキスを生み出した結果、体長18mという超巨大なアナコンダが誕生。そして製薬会社の会長が余計なことをした結果アナコンダは研究所の人間を次々に襲って脱走。森でアナコンダとの死闘が始まる・・・というのが「アナコンダ3」です。


 冒頭でも書きましたが、いやー、グロいっすね!(汗。ホラー耐性0ですが、グロ耐性も限りなく低いので、研究所員の無残な姿に始まり、容赦なくやられていく蛇対策チームの面々・・・と、終盤まで容赦なく血が流れます。前作、前々作でも血が流れなかったわけではないですが、今作はいくらなんでも流れ過ぎ、グロすぎです。あと折れた骨とか映さなくていいから・・・
 また、登場人物の1人であるハメットが店で喧嘩を売ってきた男性をガラス窓の外に放り出すシーンもあるのですが、そこでも放り出された人物がめっちゃ流血します(汗。実際、ああいった事態が発生したらアレだけの重傷を負うのかもしれませんが、別にそこ描写する必要なくない・・・?
 

 ひたすらに血が流れ続ける今作ですが、「アナコンダ2」と比べるとアナコンダの出番自体はあると感じました。
 ただ、折角の巨体を生かし切れていない、ただ単に「長いだけ」とも感じました。「人間に巻き付いて丸呑みにする」というのは以前のアナコンダもやっていたことですし、折角なら小さな納屋をぐるっと取り囲んでじわじわと中に逃げ込んだ人間を追い詰めるとか、18mのアナコンダにしかできないことをやって欲しかったですね。
 一応、尻尾の先端が鋭利な刃物のようになっているため、それを獲物の体に突き刺すという新たな攻撃手段も得ています。確かに獲物と対峙している際に、密かに尻尾を相手の背後に忍ばせて、がら空きの相手の背後からグサッ!などをすれば「おぉ!」となったかもしれませんが、そういったこともなく。これだと普通に噛みつくのと大差ないような。
 加えて巨体の割に軽いのか、納屋の2階を這っていたと思しきシーンでも物音ひとつしていませんでしたし、脆そうな屋根の上に登っても屋根は原型を留めていました。ちなみに納屋のシーンでは上から消化途中のヤギが降ってくるのですが、誰も頭上を警戒しません。何故だ。

 
 一応メインはアナコンダの研究に携わっていたアマンダになるんでしょうけども、彼女もまた魅力に乏しいというか・・・
 ヒロインらしく?たびたびアナコンダに襲われそうになっても、主人公補正でも入っているのか、はたまた育ての親だと認識しているのか。いずれにしろアナコンダはすぐさま彼女に手を出そうとはしません。体中が泥まみれになった時は「体温を感知しているから見えなくなったのでは?そうか、これが逆転のカギに!」なるかと思いましたが、そんなこともなく。
 アマンダを襲わないのは人食い蛇であっても親への情は残っているだとか、アマンダ自身も人間の勝手で生み出して、都合が悪くなったから殺すという人間の身勝手さへの責任を感じるなどの葛藤が入るなどすればまだメッセージ性はあったかもしれませんが、本作はひたすらに「アナコンダが逃げた!殺せ!」なのが何とも。
 で、アマンダもアナコンダの追跡自体には勇敢なのですが、アナコンダに真っ向から対峙すると途端に弱気になってしまいます。でも人間の敵相手には強気だし、有力な武器があればアナコンダに対しても強気。人間らしいっちゃらしいのかもしれませんが、魅力的とは言い難いですね。
 
 人間に魅力はなく、アナコンダも巨体を生かしているとは思えず・・・ただただ血が流れ続ける映画でした。こうしてみると「アナコンダ2」って面白かったですし、「アナコンダ」ってめっちゃ面白かったんですね。


 ちなみにこの映画、「アナコンダ4」に続きます(汗。
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「アナコンダ2」を見て

2020-05-16 08:07:43 | 映画
 2004年の映画「アナコンダ2」(吹き替え版)を視聴しました・・・え?前作が1997年で、2が2004年だったの!?なんで7年越しに続編が作られたんですかね・・・

 7年に一度咲くという「不死の蘭」。ジャックは教え子であるサムら研究員と共にボルネオへ飛ぶが、ボルネオは生憎の雨季。予定していた船には乗れず、やむを得ずビル・ジョンスンが船長を務める船に乗って目的地まで行くことに。
 だが舵のトラブルを皮切りに、一行に様々な困難が立ちはだかる。脱出か、調査続行かで意見が割れる中、不死の蘭の影響により通常よりも遥かに成長したアナコンダたちが忍び寄り・・・


 といった感じの物語。学生の頃に日曜洋画劇場で見たことがありまして、当時は第1作目の「アナコンダ」は未見でした。なので2が初めてのアナコンダであり、当時はそれなりに面白く見ていたと思うのですが・・・第1作目を見た後だと物足りなく感じてしまいますね(汗。

 「アナコンダ」の記事内でも本作とのアナコンダの扱いの違いについて触れましたが、やはり「アナコンダ2」のアナコンダは「ビルたちの行く手に立ちはだかる障害の一つ」という印象が強く、「この作品における絶対的な脅威」という印象はやや薄れてしまったように感じました。
 「アナコンダ」に登場したポールはとんでもない悪人で、尋常じゃないしぶとさを有する人物でしたが、そんなポールでさえアナコンダの前には無力という、アナコンダの恐ろしさを見せつけてくれたのが第1作目。しかし今作はそれなりの数のアナコンダが出てくるものの、どれもこれも目を見張るような恐ろしさを見せつけてくれたかと言われると微妙なところ。サムたちが進んでいる沼地を泳いでいるシーンはゾワッとしたものの、それ以外あまりパッとしない気もします。
 終盤、アナコンダがうじゃうじゃ蠢いているシーン以外であまり画面に映らないのも印象の薄さに拍車をかけているのかもしれません。もしかすると、アナコンダよりもクモの方が重要な役割を果たしているのでは?と思えるくらいです(汗。

 また、登場人物たちも微妙に魅力に欠ける気がしてなりません。徐々に下種な本性をむき出しにし始めるジャックにしても、第1作目のポールを見た後だとどうしても見劣りしてしまいますし、ヒロインと思われるサムも活躍こそすれ、そこまで印象に残るわけでもなく・・・サムよりもゲイルの方がキャラクターが濃かったように感じます。

 そんなわけで、アナコンダの活躍も微妙、登場人物も魅力的とは言い難いところはあるものの、思い出補正も相まって「アナコンダよりはつまらないけど、面白くないわけではない」映画に収まった「アナコンダ2」でした。一応3と4も録画してあるんですけど、どうしましょうか・・・
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「アナコンダ」を見て

2020-05-14 07:43:14 | 映画
 1997年の映画「アナコンダ」(吹き替え版)を視聴しました。

 結構前に「アナコンダは毎回2しか見たことが無い」と話したことがありましたが、この度ようやく第1作目を視聴する機会を得られました。

 舞台はアマゾンの奥地。幻の部族の撮影に赴いたテリー・フロレスらは、道中座礁した船の乗員であるポール・サローンを救助する。ポールは蛇の猟をしており、テリーらが探し求める部族も見たことがあるという。ポールの案内で先へと進む一行だったが、ポールは密かに一行をアナコンダ猟に巻き込み始め・・・

 といった感じの物語。この後「アナコンダ2」も併せて視聴したのですが、そこで「『アナコンダ』はアナコンダが物語の軸に据えられている」という印象を抱きました。
 というのも、「アナコンダ2」におけるアナコンダは「ジャングルからの脱出や不死の蘭探しの道中にいる大蛇」というポジションであり、登場こそするもののどこか物語の中心にいないように感じます。アナコンダ以外にも人の命を脅かす動物や虫たちが出てくるのも影響しているかもしれません。

 他方、「アナコンダ」も人間対人間の場面も多いものの、それでいて徐々に被害を出し始めるアナコンダの存在感や脅威もしっかりと描写されています。アナコンダの本格的な出番は後半ですが、アナコンダがその存在を示し始めるのに比例してポールも本性をむき出しにし始めるため、アナコンダ本格登場までの緊迫感をポールの残忍さ・狡猾さで上手く保っている感じですね。
 それらが十分に伝わった後でのアナコンダとの対峙。目的のためには手段を選ばないポールの恐ろしさと、川だろうと陸だろうと関係なく容赦なく人間に巻き付き丸呑みにするアナコンダの恐ろしさが絡み合って、終始気の抜けない状況が続き、最後まで飽きずにダレることなく視聴できました。
 ややもするとアナコンダを食いかねないほどの存在感を放っているポールですが、終盤できっちりその恐ろしさをアナコンダが見せつけてくれるので、この映画は紛れもなく「アナコンダ」だなと感じました。

 にしてもこの作品、個人的には意外な人物が活躍したので驚きました。こういうのってヒーローとヒロインがいて、共に脅威に立ち向かって最後は倒してハッピーエンド!みたいな流れかなーと思っていただけに、あの人物の脱落(負傷)には驚かされましたね。以後存在感が薄くなるかと思いきや、それを利用する場面があったのもまた面白かったです。

 最期の最期まで存在感を放ち続けたアナコンダ。そこからのEDはやけに穏やかな感じだったのは意外でしたが、ともあれ面白かったです。
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「パラサイト」を見て

2020-05-12 08:28:02 | 映画
 1998年の映画「パラサイト」の吹き替え版を視聴しました。

 舞台はオハイオ州のとある高校。1人の教員の異変をきっかけに、次々と教員や生徒たちの様子がおかしくなっていく。それは密かに地球に忍び込んだ寄生型エイリアン・パラサイトによる侵略だった。
 教員や身近な人間はおろか、調査に来た警察すら手駒へと変えられていく中、残されたケイシーら数人の生徒たちは互いを信じ、人々を、地球を救うことは出来るのか・・・

 という感じのホラー映画なのですが、ホラー映画が苦手な私でもこれは不思議と見れたんですよね・・・一部グロテスクなシーンやら、「え、これ年齢制限無いの?」って思ってしまうようなシーンや言動もあるのですが、何でか見れました。
 実を言うと昔実家で視聴した記憶がありまして。当時もホラー映画は苦手だったのですが、多分エイリアンであるパラサイトが出てくることで幾分ホラーが緩和されていたのだと思います。まぁ気持ち悪いシーンはそこら中にあるので、「うぇえ・・・」と思いつつの視聴でしたが。

 ともあれ、久々の視聴となった今回。やはり昔一度見たぐらいなのに印象に残っていただけあって面白く、そして怖いです(汗。
 明らかに様子のおかしい人物もいれば、一見すると普通なのに実は・・・という人物もそこら中にいるため、誰が敵で誰が味方なのか分からないのが本当に怖い。しかも久々で展開を忘れている部分もあるため、「え!?お前も寄生されてたの!?」な展開もあってなお怖い。

 パラサイトの弱点は見つかったものの、使える道具の数が限られているうえに、パラサイトはイベントを利用して支配の手を街中へと広げていくことに。そんな過酷な状況下での打倒パラサイトの頼みの綱が「親玉を倒せば他も死滅する」という、過去に見たSF作品の設定というのが面白いですね。このパラサイトがそうであるとは限らないけれども、今はそれにすがるしかないという、頼もしいようでいて非常に危ない綱渡り。
 残された生徒たちは戦いの中で絆を深めていく・・・こともあるのですが、周りが敵だらけの状況下では、終盤においても互いに互いを疑わざるを得ない状況に陥っているというのが、更に緊迫感を高めていると思います。

 ですが、そうした困難を乗り越えたからこそ互いに信頼の置ける間柄になっていくことも出来るのでしょう。最初は孤独だったケイシーたちですが、今回の一件を通じて互いにぶつかり、疑いつつも共に困難を乗り越え、パラサイトの言う「仲間」とは違う意味での「仲間」、「友人」や「恋人」といった存在になれたのだと思います。
 それに、パラサイトがいくら「仲間」を増やしても、親玉から分かたれた存在である以上、友人や恋人といった特別な間柄にはなれず、どこまでいっても「仲間」、あるいは「親玉と部下」という上下関係のある存在にしかなり得ないでしょう。
 寄生されれば簡単に変わることが出来る。しかし寄生されなくても人は自分の意志で変わることが出来る。例えその道中に困難があったとしても、その困難を乗り越えたという糧がまた人を成長させる。そんなことを感じた映画でした。
 

 EDではこの一件を通して活躍した生徒たちのその後が描かれるのですが、中でもジークのその後は色んな意味で意外でした。ジークは比較的友人も多いような印象を受けていたので「孤独」とは違うのかなーと思っていたのですが、振り返ってみるとあくまでも彼の周りにいたのは「商売相手」だったのかなと。彼が持っている商品に魅力があるのであって、彼自身に興味を抱いていた人物は少なかったのかなって。
 そんな状況において、自分のことを見てくれる存在のありがたみを痛感したのか、はたまたとある場面でトドメを刺しきれなかった時に大事な相手だと感じ取ったのか・・・良い意味で予想を裏切る展開は見ていて微笑ましかったですね。


 そんな感じの「パラサイト」でした。しかしこれ、あんまりテレビ放送されている記憶なかったんですけど、改めて見ると「そりゃ今の時代、テレビ放送されんわなぁ・・・」の要素が散らばっていて納得してしまいました(汗。グロいだけならまだしも、パラサイトへの有効打が色々と言われそうな気がしてならない。
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