ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

水と空気で走る?

2015年01月15日 | テクノロジー

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ttp://gigazine.net/news/20140614-phinergy-alcoa-electric-car/


7ヶ月前のGigazineの記事からの引用で恐縮です。 

水と空気を燃料にして走行する「空気アルミニウム電池自動車」の開発が進められています。2017年にはルノー・日産アライアンスによって実用化される予定であることも明らかになってきたこの技術は、従来のガソリンの替わりに普通の水をタンクに給水し、アルミニウムと反応する際に生じる電力をエネルギーとして利用するというもので、理論上は1600kmという距離をノンストップで走り続けることが可能とされています。(途中略)
水と空気で走る究極のエコカーともいえる車両を開発したのは、イスラエルに拠点を置くPhinergy(フィナジー)社と、世界でも有数のアルミニウムおよび関連製品メーカー「Alcoa(アルコア)」のカナダ法人であるAlcoa Canadaの開発チーム。両者が開発した空気アルミニウム電池を搭載した車両はすでに走行実験を済ませており、F1カナダGPが開催されているカナダ・ケベックのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのデモ走行も実施されています。(Gigazineより抜粋を引用)

 


ご覧のようにプロトタイプは25枚の薄いアルミニウムの板を電極にしたユニットを2個搭載し、水(純度が高い?)を入れるだけで普通に一般道を330km走ることができます。

Gigazineの記事には『電池の中で化学反応を起こしたアルミ電極は水酸化アルミニウムへと変化してしまい。以降はもう電極として利用することはできなくなります。そのため、Phinergyではアルミ板を交換可能なカートリッジ式とし、寿命を迎えたアルミ板を取り外して再利用するというリサイクルシステムを作り上げています。取り外されたアルミ板は再処理が施され、新たなアルミ素材(アルミナ)として再利用される、という仕組みになっています。』とありますが、記事のタイトルからして『水と空気で走れる電気自動車が2017年頃にルノー・日産から実用化の見通し』とあるので、消費するのは水だけのイメージで、アルミニウムの元々持っているエネルギーを利用していることを忘れがちになります。

つまり、引用文の『理論上は1600kmという距離をノンストップで走り続けることが可能とされています。』は電極の寿命のことを言っているのではないでしょうか。となるとランニングコストはアルミニウムのリサイクルを含めた電極ユニットカートリッジの交換料ということになります。

空気アルミニウム電池(Wikipedia)自体は古くから存在していて複数の日本国内の電機メーカ-系の会社などが特許を持っているようです。そして思い出すのは真相が分からずじまいの2008年に水だけで発電すると結構な大騒ぎがあったこと。あれは一体なんだったのだろう。


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RC213V-Sは2000万円?

2015年01月13日 | NEW MODEL

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RC213V-Sは以前に紹介しましたが、その後気になる価格は2700万円とか1200万円とも予想されていたようです。

しかし、この記事(ttp://www.asahi.com/articles/ASH175V9QH17ULFA02C.html)では2000万円程度(時期は年内)と報じられています。

2000万円としても消費税だけで160万円と庶民には手の届かない存在ですが、日の丸をトリコロールにあしらったカラーリングは評判が良くないにしても、これを買われる方たちはそんなことは気にしないのではないかとちょっと穿った見方をしてしまいました。


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富士山と阿蘇山

2015年01月11日 | 旅行

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今週は7日から九州六県格安ツアーに出掛けましたので、その間は予約投稿をさせていただきました。

機内から撮影した富士山は雲海から真っ白な姿を見せてくれました。




これは昨年の1月5日に台湾に向かう途中です。こちらは航路が少々南よりで機体の右側に見え高度も高めです。



阿蘇山は外輪の内側、南から見るとかなりゴツゴツしています。



噴煙をあげる中岳を草千里が浜から間近に見ることができます。火口の近くまで行けるロープウエイは噴火活動のために運休中ですね。



季節によっては乗馬ができる草千里が浜の中にある池は凍結しています。




カルデラの中の朝はとても寒く、畑は霜に覆われ外輪山から降りた冷気が霧になります。



羽田からの帰路のモノレール車中から望む富士山と夕日です。


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ジレラのレコードブレーカー

2015年01月10日 | HISTORY

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ttp://www.easyrun.it/CFD.htm


170.27mphと初めて170の壁を破ってEric Fernihoughの記録を更新したのは、ムッソリーニの命令によりGileraが投入した当時の最高スペックといわれたスーパーチャージド水冷DOHC4気筒のRondine。同じ年にHenneにより3マイル負けたのはBMW WR500のほうが空力的に洗練されていたからだと思われます。




乗っているのは戦後GPチャンピオンにもなった伝説のピエロ・タルフィですね。




当時の先進メカニズムをそなえたスーパーチャージド水冷DOHC4気筒の開発をつづったビデオですが、元はカプローニ航空機会社(Caproni Aircraft company)からジレラが引き継いだのです。



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マレーシア CubPrix

2015年01月08日 | モータースポーツ

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ttp://commons.wikimedia.org/wiki/File:CUB_PRIX_2012_PENANG_(6885791698).jpg


このアングルではどんなバイクか分かりませんが、20年以上も同じスタイルで続いているマレーシアのCubPrixはその名の通りアンダーボーン フレームだけのレースです。



ライダーの育成を目的に1994年から始まりましたが、ライダーはマレーシア国籍に限られているようで、2009年にはGP125に2人のライダーを送りこんでいます。


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Eric FernihoughのBrough Superior-JAP

2015年01月06日 | HISTORY

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ttp://burographik.blogspot.jp/2011/12/race.html


一連のランドスピードレコードブレーカーの記事コチラコチラコチラの続きになりますが、1936年はドイツの国家的事業のようなBMWの新型255の投入により168.92mphの新記録を出し、それに対して英国の Eric FernihoughはBrough Superior-JAP superchargedでブルックランズで163.82mphの記録を出すものの、ヘンネが乗るBMWの記録には届きませんでした。


Fernihoughは1930年から34年までExcelsiorを駆りTTレースやGPで活躍したライダーですが、画像のようにBMWより明らかに空力の悪い車体でハンガリーの一般道(R5)で1937年に169.68mphの新記録を出しています。そして残念ながら翌年にハンガリーの同じ場所で事故により亡くなっています。


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5相過給エンジン

2015年01月04日 | エンジン

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ttp://www.diro-konstruktion.de/Englisch/projects/engine/supercharged_engine.html#Einl

アニメーションはコチラ


ドゥカティを利用したV-oneエンジンは以前に紹介しましたが、こちらも吸入工程と膨張行程をコンプレッサーシリンダーとワーキングシリンダーに割り振り、2ストエンジンみたいに毎回転燃焼させるアイディアです。

コンプレッサーシリンダーの上部にあるバルブから吸入した空気を圧縮して内部が回転する筒型の燃焼室に取り込み、そこにインジェクターから燃料を噴射してプラグで点火し、膨張した燃焼ガスでワーキングシリンダーのピストンを動かすわけです。

2003年には特許を取得しているようですが、残念ながら今のところ試作が出来ている気配はありません。


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CBX1000 エンジンオーバーホール ①

2015年01月02日 | シリンダー、シリンダーヘッド

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新年早々、あまりキレイではないものをお見せして恐縮ですが、冬の時期はバイクネタも枯渇していますので・・・・。

エンジンオーバーホールといっても理由は様々かもしれませんが、今回のケースは排ガスが白煙ということで分解してみますとピストンは堆積したカーボンがオイルでウエット状態でした。




燃焼室もご覧の状態で、特にINバルブにオイルの付着が多いことからオイル下がりの症状がひどいと思われます。



オイル下がりはステムシールの劣化によることが多いのですが、インテークポート内は負圧になるのでシリンダーヘッド内のオイルがバルブステムとバルブガイドの間の隙間を通って燃焼室内に落ちてしまいます。



バルブのカーボンを落としてみると、バルブフェイスはカーボンの噛み込みにより虫食いが、特にEXバルブが酷いことになっています。



燃焼室もカーボンを清掃してみればバルブシートがバルブ同様に虫食い状態です。バルブシートの当たり面の幅も広くなっているので擦りあわせだけでは済みませんから次はバルブフェイスとシートのカット作業になります。


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