ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

New ZX14R 続報

2011年09月20日 | NEW MODEL

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ヤマハの2012 R1は数日前に発表になったが、大きな変更はトラクション・コントロールが採用されたことか。通常のカラーリングの他に、このGP参戦50周年アニバーサリーモデルが用意されているようだ。

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タイトルのZX14Rについては、チラッとだけ。

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Mr. FeliksのNew 4stroke

2011年09月19日 | オイルリーク

New4stroke1 new4stroke

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New4stroke2 new4stroke

Feliks氏がコメント欄にURLや画像を添付していただいているので、サイトをご覧になった方が多いかもしれない。初めて見た印象では今までに紹介したオポーズドピストンエンジンのバリエーションかとも思えたが、オポーズドピストンエンジンの多くは2ストローク1サイクルである。

対して”New 4stroke”はポペットバルブの代わりに完全に連結したピストンを”ピストンバルブ”とし「デスモ(desmo)」(語源は、ギリシャ語で管理や支配を意味する)になっている。

画像で”New 4stroke”エンジンを見る限りでは実用的なエアクリーナーやサイレンサーはないので、240ps/10.000rpmのパワーはグロス表示のレーシング仕様のようだと思っているが、エンジンキャパシティは依然としてよく分からないものの、エンジン自体はコンパクトに見える。

ハイパワーの要因を考えられるのは充填効率の高さで、ポペットバルブでは大口径化してもシリンダー壁が邪魔してカーテン効果となり、期待通りには中々ならないが、ピストンバルブなら邪魔物はないし開口面積を大きくするのは簡単だ。

ともあれ、30年以上も続くFeliks氏の情熱に感嘆している。

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チタンの・・・・

2011年09月18日 | オイルリーク

254527 ttp://response.jp/article/2010/03/24/138117.html

傘中空バルブは以前に紹介したが、バルブ周辺部品の軽量化はスプリングまで及んでいる。

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Dsc05665 ttp://mameshiba198.blog129.fc2.com/blog-entry-852.html

バルブ周辺のチタン製部品といえば、スプリングリテーナーは広範囲に市販されており実際に使われた方も多かろうと思うが、耐磨耗性が低く画像のような実例が報告されている。

本発明の陽極酸化皮膜形成チタン製部材は、β型チタン合金のチタン製部材の表面にアルミニウムを含む陽極酸化皮膜を形成しているので、β型チタン合金のチタン製部材の表面硬さと、耐摩耗性を向上させることができる。
また、β型チタン合金にアルミニウムを含む陽極酸化皮膜を形成した内燃機関用のバルブスプリングは、複合摩耗が発生しても耐磨耗性に優れる。したがって、特に自動車等のエンジンに用いることで軽量化を図るとともに、当該バルブスプリングの固有振動数の向上によるエンジン回転数の向上を図ることができる。(ttp://patent.astamuse.com/ja/granted/JP/No/4697629/)

リテーナーが磨耗するのだから当然相手のスプリングも磨耗するわけで、2重コイルスプリングなら端面だけではなく側面も同様だから、バルブスプリングにも耐摩耗性が求められるものの今までは有効な手段がなく実用化とはならなかったが、この先、チタンバルブスプリングも使われるようになるかもしれない。

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HondaのDesmo

2011年09月17日 | オイルリーク

Honda2 ttp://members.chello.nl/~wgj.jansen/text/honda.html

"Honda actually went so far as to design and build their own 125 desmo-twin, which duly appeared in public at Modena in 1962, ridden by Luigi Taveri. Though no details of the engine were, in best Honda tradition, ever released, it appears to have utilized a four-camshaft layout, one for each set of opening and closing cams, and presumably also adopted Honda's usual four-valve per cylinder arrangement as well" [From: Ducati Motorcycles / Alan Cathcart, 1983].

ホンダとデスモが同時に語られたことを聞いたことがないが、上記のようにアラン・カスカートが記述している。

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640px1962hondarc1452 ttp://www.cyclechaos.com/wiki/File:1962-Honda-RC145-2.jpg

RC145はデビューレースから大活躍したが、125としては2気筒の最後になりその後は4気筒に移行する。ポストRC145としてDesmoエンジンが試されたのだろうか。画像は”通常のRC145”。

Honda1

RC145とカムのエンドカバーの形状が違うといえば違う。

Honda3

"Desmodromics", Honda assured us, had been tried but abandoned because they proved less reliable and gave no more power, which was 38 bhp at 13,500 rpm for their two-fifty by TT time"
[From: The Racing Motorcycle / Vic Willoughby]

引用元サイトの著者は”Honda Desmo"を疑わしいケースと分類しているが、この図ではバルブステムとロッカーの連結部が分からないもののDesmoに見える。

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トリプルノッカー

2011年09月16日 | オイルリーク

45648 ttp://www.classic-auctions.com/Auctions/13-04-2011-ThePavilionGardens-1297/1957DucatiGP125-32882.aspx

今年の4月に77.000ポンドで売れたようだ。

メルセデスから2年遅れでデスモドロミックをレースで実用にし、その後のDucatiの代名詞のようになったDesmoはこのGP125から始まった。

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Ducati125fig1_2

Ducati125fig2 ttp://members.chello.nl/~wgj.jansen/patented/ducati.html

3本のカムシャフトがあるためトリプルノッカーの異名があるが、特許図面では2つの方法を提示していて、吸排気それぞれに開き側のカムがあり、閉じ側はカムを共用するのは同じだが、バルブが閉じているときのスプリングによる保持方法が異なる。

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O.S.C.A.のDesmo

2011年09月15日 | オイルリーク

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1937年に、エットーレ、エルネスト、ビンドのマセラティ兄弟は彼らの工場 (La Officine Alfieri Maserati) を製鉄所と道具工場を持っていたアドルフォとオメール・オルシに譲った。譲渡の契約から10年後の1947年、マセラティ兄弟は小排気量の競技用自動車を生産する自分達の工場「la OSCA」を設立した。(Wikipedia)

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1954oscamt4racer2 ttp://auto.howstuffworks.com/1954-osca-mt4-racer.htm

画像は1954年のセブリング12時間レースに、あのスターリング・モスとLoidによりフェラーリやマセラティ、ジャガーなどの大排気量車を相手に優勝したMT4 1450。(ttp://www.racingsportscars.com/results/Sebring-1954-03-07.html)

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冒頭の空冷V8エンジンがDucatiに似ているのはFabio Taglioni が設計に携わったからだ。

残念ながら、このエンジンがレースで走った記録はなく、1961年のF1シーズンにデ・トマソに4気筒エンジンが使われるのみで、その後O.S.C.A.自体がMVアグスタに売却されてしまい1967年に消滅してしまった。

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Vauxhall/Opel new concept EV

2011年09月14日 | パーソナルモビリティ

Opelconceptcarfrankfurt1 ttp://www.gizmag.com/vauxhall-ev-concept/19773/

Vauxhall/Opelが画像のコンセプトモデルを今週開幕のフランクフルト モーターショーで発表するという。

タンデム2シーターの310kgの車体は、最高速120km/hで航続距離は約100km。

説明によるとアーバン・トランスポーターの革命を目論んでいるようで、現在のスクーター層や若年層にアピールしたいようだ。

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メルセデスのDesmo

2011年09月13日 | オイルリーク

第2次大戦を経てエンジンはものすごく性能が向上したわけだが、サーキットはこのとおりセイフティゾーンもなく安全対策は施されなかったので、大きな事故が発生すれば悲惨なことになった。

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66158191desmo1954mercedesjpg ttp://www.paralleltwins.com/rubrique,-distribution-desmodromique,304030.html

メルセデスはドイツの敗戦から立ちなおり、1954年からGPとスポースカーレースに参戦したが、W196RはGPレースのレギュレーションに従い2.5L。W196Sは3.0Lのエンジン排気量で、ともに直列8気筒で、バルブトレインは図のようなDOHCのデスモ。

Scarabはエンジンを設計するにあたり、メルセデスに深い感銘を受け大いに参考にしたという。

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デスモなScarab

2011年09月12日 | オイルリーク

51年前のイタリアGPではアメリカ人ドライバーのPhil Hillが動画のフェラーリ Dino246Sで優勝した。1960年は2.5Lエンジンレギュレーション最後のGPレースであり、そしてフロントエンジンのF1最後の勝利であった。

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フェラーリは全く関係ないが、その2.5L最後の年にデビューしたのがScarab。

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F1は1年だけの活動になってしまったScarabだが、エンジンはオッフェンハウザーと聞けば、その祖先はプジョーといえどミラーの血を引くアメリカンブランド。そしてこのエンジンのバルブトレインはデスモドロミックだった。

続く

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プジョーのDOHC

2011年09月11日 | オイルリーク

2010012420100124img_4995 ttp://thevintagent.blogspot.com/2010/01/retromobile-2010-peugeot-racers-part-1.html

1913年プジョーは以前に紹介したが、これは1914年パラレルツイン500cc。

この時代はシリンダーとヘッドが一体になっていることにご注目。

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車体は1913年とほとんど同じで、自転車のフレームから大きく変わってはいない。復元されてどこかに保存/展示されているようだ。

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この時代にバイクとクルマのレース活動を積極的に行ったプジョーは、生産工場と別に”レーシングファクトリー”を運営し、画像のL3の他にL45、L76 などで目覚しい活躍をした。ちなみにL3はレースで初めての実用となったDOHCエンジンとされている。

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