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ココ2,3日は某掲示板の一件でチョット平常心を失ったようで、書き忘れました。
①と②の通路が別系統に分かれています。
前述したように、①はシリンダーヘッドとタペットガイド、②はカムギアカバーとビッグエンドです。
ショベルエンジンに油圧計を付けている方はご存知だと思いますが、特にシングルグレードのオイルの場合には、始動直後の高い油圧と、エンジンがスッカリ温まった時のアイドリング油圧の低さには、閉口するのではないでしょうか。
その理由は、サイズが大きい故(各部品のサイズも大)の熱膨張によるクリアランス変化、TCエンジンでようやく採用されたトロコイドポンプに較べて能力の劣るギア式ポンプ、シングルグレードオイルなどなど。
設計年次のフルさを付け加えると、それがハーレーの魅力の基とも考えられるので、フルさは考えないことにしましょう。
前置きはともかく、系統を分けたのはスッカリ熱くなったオイルでは(特に低回転では)油圧が保てないと承知していたと推理します。
これは実験を重ねれば立証できますが、今回は構造からの推理だけにとどめます。
つまり、油圧がある程度下がると図のような状態になり得ると考えて、①の系統には油圧を供給を続け、②はカットして油圧がこれ以上下がるのを防ごうとする訳です。
①の系統ではハイドロタペットに油圧、タペットガイド、ロッカーアームの潤滑には高い要求が必要とされますので、①のコンロッドビッグエンドより優先しなければなりません。
低い回転数でもロッカーアームの軸受けはブッシュなので、潤滑を切らすわけにいきませんし、タペットも油圧がなくなればすぐ作動がオカシクなります。
ビッグエンドの潤滑は、ここにローラーベアリングを使っているエンジンでは圧送を省略している場合も多いし、ケース内に戻ったオイルでもある程度、雰囲気潤滑も期待できます。
油温の上昇や、熱膨張によるクリアランスの増大による油圧の低下には、こうして対処していますが、暖気運転が終わって油圧が下がってからの長いアイドリング運転はタブン想定していないでしょう。
つまり、時々回転を上げてオイルを送る必要があるということです。スロットル操作はヤサシクです。
おっと写真の年式の記載が間違っていますね。正しくは’81~’84ですね。
この2種類のオイルポンプの能力が改善されたかは判定できませんが、矢印で示す部分の幅が大きくなっています。これはオイル洩れに関しては前進です。
それはウマク行ったら感動モノですよ。
少しでもお役に立てて嬉しく思います。
意外と2回目には引っ掛かる事があるので、気を抜かないで下さい。