パンヘッドは多くの小さいネジでヘッドカバーを固定しますが、長い年月を経過するとネジ山が崩れて適正なトルクを掛けられなくなってしまいます。
ここで”リコイル”の出番です。
ネジは右側のキャップスクリューに見覚えのある方がいるかもしれませんが、スーパートラップのディスクを固定しているものでコレと同じ規格でUNC#10-24です。ちなみに”リコイル”のセットはお友達のマルチモーターサイクルからお借りしました。
作業としては元のネジ穴と角度と位置が変わらないように付属のドリルで下穴をあけ、角度に細心の注意をはらいながらタップを立てます。
次はいよいよ付属の工具でコイルの挿入です。最初は少々強めに押し付けたほうがよいでしょう。
適切な位置まで挿入したらやはり付属のストレートポンチでタングを折り取ります。
折り取ったタングはエンジン内部に残らないように回収します。
途中で思いついて、タップを直角に保持する小道具を端材を使い作ってみました。