久しぶりの実録メンテナンスですが。
堆積したカーボンを除去したところで、右側がインテーク、左側がエキゾーストです。5万KM余りの走行でバルブとの当たり面はカーボンで酷い虫食い状態になっています。
お陰様で3位になっています。10年目もクリックお願いします。
エンジン本体はご覧のように空冷4バルブ6気筒1000ccです。燃焼室にカーボンがたまっている主な原因はバルブステムシールの劣化によるオイル下がりです。
順序としてはまずバルブのフェイス研磨(今回は画像なし)。
それからシートのカット。サービスマニュアルでは32°・60°・45°の順序でカットを指示していますが、虫食いが激しい場合は先ず45°を先にカットして虫食い面を無くしてからのほうが良いと思います。
ホンダ純正のツールは工業用ダイアモンドの細かい粒子を使っていて、刃物のシートカッターより作業に時間が掛かるものの失敗する恐れは少ないと思います。
右がビフォア、左がアフター。
シートカットが終わったら、バルブフェイスに専用コンパウンドを使い摺りあわせを行います。
コンパウンドには荒目・中目・細目がありますから、荒目から始めます。
摺り合わせ作業にはエアラッパーを使うと早く出来ます。
摺りあわせが終わったところです。
光明丹を使い当たり面を確認します。
サービスマニュアルによる指示は0.9~1.1mmなのでコレでは広すぎますので、更に32°と60°のシートカットを行い当たり面の位置と幅を調整して完成となります。