Feliks氏がコメント欄にURLや画像を添付していただいているので、サイトをご覧になった方が多いかもしれない。初めて見た印象では今までに紹介したオポーズドピストンエンジンのバリエーションかとも思えたが、オポーズドピストンエンジンの多くは2ストローク1サイクルである。
対して”New 4stroke”はポペットバルブの代わりに完全に連結したピストンを”ピストンバルブ”とし「デスモ(desmo)」(語源は、ギリシャ語で管理や支配を意味する)になっている。
画像で”New 4stroke”エンジンを見る限りでは実用的なエアクリーナーやサイレンサーはないので、240ps/10.000rpmのパワーはグロス表示のレーシング仕様のようだと思っているが、エンジンキャパシティは依然としてよく分からないものの、エンジン自体はコンパクトに見える。
ハイパワーの要因を考えられるのは充填効率の高さで、ポペットバルブでは大口径化してもシリンダー壁が邪魔してカーテン効果となり、期待通りには中々ならないが、ピストンバルブなら邪魔物はないし開口面積を大きくするのは簡単だ。
ともあれ、30年以上も続くFeliks氏の情熱に感嘆している。