Gileraが戦後に再開されたGPレースですぐに活躍できたのは、戦前の技術の積み重ねがあったからだ。
Hayabusa Turboの500km/hには見劣りするものの、何と言っても76年前のことで、打ち立てた世界記録は244、316km/h(1937年に279,503km/hの説もある)。ちなみにライダーはその後にミレミリアやF1で活躍したピエロ・タルフィ。
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水冷・DOHC・スーパーチャージャーの1939年戦前最終型は、フレームの剛性は高そうで今でも通用しそうなくらいだ。
残念ながら走っている動画はないが、多くの静止画が楽しめる。
4気筒エンジンのバイクはそれまでにアメリカやヨーロッパに多くのモデルがあったが、それらは縦置きクランクのレイアウトで、エンジン自体もサイドバルブやFヘッドなどが多く、効率の低さを補うためにシリンダー数を増やし、排気量を大きくしたとも考えられる。それらに較べて明らかに高回転エンジンだが、スーパーチャージャーのハウジングがクランクケースと一体になっているとは思わなかった。