ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

マグネット脱落

2006年12月06日 | クラッチ

人気blogランキングへ 今日は気温は低いですが、風も吹かずまあまあ穏やかな天気です。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

S55_1

スポーツスターの4速ミッション車には写真のクラッチシェルの内側にオルタネイティブ・ジェネレーター(普通はオルタネーターと呼びますが)のマグネットが取り付けられています。

コレが脱落してしまう事がありますね。20年近く経っていれば経年劣化と諦めが付く場合もありますが、”お宝発見③”で紹介しているように、現在新品で入手しようとするとスコブル高価です。

クラッチシェルはエンジン回転より多少減速していますが、これだけの部分が脱落すれば回転バランスも悪くなりますから異常振動の原因にもなり、更に他の部分も脱落する事を考えられますから、放っておくわけにいきません。

S53_1

単体の分解ですから、ワタシの特製SSTを使いました。青矢印がロックリングですから赤矢印のリテーナーリングを押せば良いわけです。

S54_2

このSSTは20年近く前に作ったシロモノで、確かヤマハのSSTを改造した記憶があります。

矢印の部分は熔接で盛ってから旋盤で仕上げました。通常はこのような炭素鋼に熔接をすると割れたりしますので、強度を要する場合には気をつけたほうが良いですね。ま、この場合は大した荷重が掛かりません。

S52_2

手造りSSTはプレスで押しても良いのですが、今回は他のSST用の長いボルトを貫通させて使いました。矢印は外れたロックリングです。

S51_3

使用済みのSSTを外せば、このように・・・・・。

S57_1

内側のロックリングを外せばクラッチハブも外せます。圧入されていると思っていたら、今回はプラハンで軽く叩くだけで抜けました。

S56_1

クラッチのスチールプレートは矢印の溝に噛合い、軸方向には自由にスライドしながらトルクを伝えます。ココに磨耗による凹みが大きくなると”クラッチの切れ”が悪くなります。

今日は仕事はお休みですけれど、会議が伊香保温泉のホテルで行われますから、これから出掛けなくてはなりません。会議の後の懇親会はパスして帰ってきます。伊香保まで関越道使えば1時間です。

人気blogランキングへ マグネットが気になる方もソウでない方も、クリックお願いします。