ピストンエンジンは永遠か!な?

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トランスフルードにご用心②

2006年08月14日 | トランスミッション

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プライマリーケースの下のほうに、黄色っぽい金属粉がたまっています。

黄色っぽい金属は真鍮系の合金ですから、シフターフォークが異常に磨耗していることを物語っています。

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’03モデルまでのスポーツスターはカセット式ですから、1時間もあればこのようにミッション単体で取り出すことができますから、異常を感じたら分解点検したほうが、結局安く済むこともあるし大事に至る前に対処したほうが良いと思います。

矢印は例の4速ドッグクラッチが破損した箇所です。

S3_61

全部が見事に根こそぎもぎ取られて無くなっています。

S2_73

①が壊れた4速のドッグクラッチですが、歯の根元のベースの厚さが他と較べて一番薄いですね。やはり強度不足のような・・・・。

S5_41

隣のサードギアが破片を噛みこんだようで、見事に歯が欠けていました。

トランスミッショントラブルの一番怖いのはロックする事です。昔の2サイクルエンジンのようにイキナリピストンが焼きついてロックしても、クラッチを即座に握れば一応対処できますけれど、ミッションロックは後輪ロックに必ず発展するので何も対処の方法がありません。

今回のトラブルは幸いにロックもせず、自力で帰着されたようですが、ミッションフルードの交換作業の際には異物が混じっていないか注意をされると賢明です。

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