白寿を目指す抗衰老ライフへの誘い

慣れ親しんだ新容器野菜養液栽培に別れを告げ、新たに取組んだ老人の終末課題の経過発信を続けさせて頂きます。

―いちご 「カレンベリー」を植える!―

2013年10月18日 | 苺栽培

以前のブログで発表した「イチゴの新プランター栽培」には、今尚多くのアクセスがあるようですが、それだけに皆さんが「イチゴ栽培」に高い関心を寄せられていると言う事などでしょう。

そのイチゴ栽培、苗作りからですと一年掛がかりとなり、それが収穫期は1カ月足らずで終わって仕舞い、手数が掛かって世話が大変です。

拙宅では孫達も大きくなって自家栽培イチゴに特に関心を持たない年ごろとなり、此処何年もイチゴの新プランター栽培にはご無沙汰して居りました。

 

-2007年の新プランター栽培のイチゴ宝交早生ー

ところが、ことしは偶々小学5年の末子孫がイチゴを育てたいと言い出し、丁度植え付けの適期でもありましたので早速苗を入手する事に致しました。

思えば、自ら育てるイチゴの露地栽培、春の最も良い季節に収穫期を迎え、太陽の光をいっぱいに浴びて色付くいちごの姿は格別の趣があり、それに勿論、無農薬栽培も可能であれば、安心して実った果実が食べられると思うと、園芸好きの方なら何方も、イチゴは育てて見たいと思われるは当然かも知れません。

 

―根洗いして植え付けたイチゴ、カレンベリ―

しかし、ご存知のように、今では日本のイチゴは施設栽培品種が殆どであり、確かに見た目も食味も最高品種ですが、その多くが過保護の栽培環境での農薬漬けが当たり前のイチゴであり、それらのイチゴが本来の季節に合わせた自然の中での露地栽培が可能かどうか疑問であり、いざ、新プランターイチゴ栽培を新たに始めるとなると、其の品種選びに迷って仕舞います。

 

―極上の花形イチゴであった女峰―WebPhotoesより

従来の季節に合わせた自然露地栽培向き品種と言えば、「ダナー」や「宝交早生」となり、以前に育てた女峰でもそうですが、果実の成りは良い替わりにいまどきのイチゴに較べると余りにも小粒であり、もう少し大粒イチゴ品種を育てたいと思うのですが、果重型のこれと言ったイチゴ品種が見つからず、あーどうしたものかと思案していました。

 

―栃木のイチゴ栃おとめーWebPhotoesより

最近は市場に並ぶ美味しいイチゴのお馴染みの名前の品種苗が、家庭園芸用にとホームセンターや通販で容易に入手できるようになったのですが、日本の高温多湿の成育環境には本来不向きであるイチゴを営利栽培用に、イチゴの基本的な生理生態である花芽分化と休眠を人為的にコントロールする収穫時期や栽培方法の異なる作型に合わせて開発された品種であり、自然露地栽培ではどんな結果が出るのか良く分かないのです。

 

―静岡のイチゴ章姫ーWebPhotoesより

そうした品種で特に問題となるのが病虫害抵抗性であり、営利施設イチゴ栽培では、育苗期の炭疽病等の病害対策として多回数の薬剤散布、雨除け栽培、底面・ドリップ給水などの特別な栽培管理がなされていると聞きますと、成程と思って仕舞います。

 

―福岡のイチゴあまおうーWebPhotoesより

秋口から通販で売り出されるイチゴ苗や園芸店の店頭に並ぶポット苗では、美味しいイチゴ品種でお馴染みの「栃おとめ」 「章姫」 「あまおう」 「アイベリー」などいろいろあるのですが、本来イチゴは冷涼な気候を好む多年生植物であり、その性質を利用して秋から翌春のまでの長期収穫にあわせてハウス等の施設栽培用に作出された品種であり、当然、それなりの特別な栽培管理が必要な筈なのです。

そんなイチゴ、自然露地栽培の病虫害抵抗性では覚束ない事は明らかであり、その所為でしょうか、今ではホームセンターの店頭に並ぶイチゴ苗にも、使用された多種類の農薬名が添付されているのを良く見掛けます。

 

―九州沖縄農業研究センター

実は、そんな中で見つけたのが自然露地栽培も可能なイチゴであり、これならば是非育てて見たいと購入した品種が、新しく作出された耐病種の「カレンベリー」です。

因みにどんな品種なのか、その開発の経緯が書かれたネット上の情報を見つけましたので家庭園芸でイチゴを育てる参考に成ればと敢えてご披露させて頂きます。

 

―耐病性イチゴカレンベリーーWebPhotoesより

その情報と言うのは、独立行政法人「農研機構」の中の九州沖縄農業センターから2008年に情報公開された中の表題 「4病害複合抵抗性で果実揃いに優れるイチゴ新品種 「カレンベリー」の育成」のプレスリリースです。

 

―農研プレスリリーズよりー

そして、其処には、「わが国のイチゴの安定生産に向けて、イチゴ栽培で大きな問題となっている炭疽病、うどんこ病、萎黄病、疫病に対して抵抗性を有し、減農薬栽培による安定生産が可能な病害複合抵抗性のイチゴ新品種、「カレンベリー」を育成しました」

さらに、「本品種は平均果重が13g以上の大果で、果実の大きさと果形の揃いが良いため、総労働時間の5割を占めているパック詰め等の収穫・調製作業を省力化する」とあります。

そして、「高度の病害複合抵抗性と優れた果実品質を活かし、減農薬栽培が可能な省力型品種として、また家庭園芸用品種としての普及が見込まれます」とあるのです。

 

―農研プレスリリーズよりー

その開発の狙いと背景については、「イチゴの栽培では、炭疽病、うどんこ病、萎黄病等の発生が大きな問題であり、これまでは生態特性や果実品質を重視した育種が中心であり、安定生産や減農薬栽培のために重要な耐病性の付与については遅れていた。また、イチゴ栽培において総労働時間の5割を占めている収穫調製作業の省力化が可能な品種が求められている」とあり、其の特徴を次のように揚げています。

  1. 草姿は立性で、中間直枝型の果房形態を有し、果房当たりの着果数が少ないため摘果作業が不要です。
  2. 果実の大きさと形状の揃いが良いため、パック詰め作業を省力化できます。
  3. 果実は円錐~短円錐形で、平均果重が13g以上の大果です。果皮色は橙赤色~赤色で光沢があり、果肉色は淡赤色です。果実は「とよのか」よりやや硬く、糖度と酸度はやや低めですが、食味は良好です。
  4. やや晩生のため、半促成栽培および露地栽培に適しています。
  5. 品種名称を「カレンベリー」として、品種登録出願を平成20年5月15日に行いました(品種登録出願番号:第22564号)

そして、命名の由来については、「病気に強く枯れない可憐なイチゴ品種として命名」とあり、前述のように、露地栽培にも適している品種と言う事です。

 

-枯れにくい!病気に強い!カレンベリーーWebPhotoesより

イチゴの炭疽病、うどんこ病、萎黄病および疫病の耐病種となれば、其のメリットは測りしれません。既に、苗に添付されたラベルに魅せられ多くの方がカレンベリー苗を購入し、ポットやプランターで栽培に挑戦して居られるようですが、肝心なのは品種特性が生きる栽培管理です。

そのカレンベリー、上手く新プランター栽培で結果が出せれば、殺菌剤農薬漬け?のイチゴ苗を買わなくて済みますし、これ亦新しい挑戦課題が増えました。

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