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柔道男子、執念もって「金4個」 女子は全階級でメダル目指す

2011-01-24 05:52:55 | 日記
【柔道世界選手権2010】

 男子の篠原信一監督は「金4個」の線を譲らない。「1年かけて国際大会で一緒に戦い、合宿を積んだ。執念をもってやれば去年のようにはならない」。今年の春、監督自らが活動拠点を奈良から東京に移し、選手に歩み寄った。「去年は『篠原ってどうなの?』という壁があった。今年は普段の顔も理解してくれている。失敗を恐れず思い切ってやってくれるはず」との好感触がある。

 カギを握る階級は初日の100キロ級と100キロ超級。「初日で取れば、選手は後に続ける。こければ2日目以降に大きなプレッシャーが残る」と拝むような思いでスタートダッシュを期待する。

 「全階級でメダル獲得。金を目指せる力もある」と女子の園田隆二監督は前景気をあおる。世界ランク1位の選手を4人抱え、「調子が悪くても金を取ってほしい選手」という78キロ超級の塚田真希(綜合警備保障)も仕上がりがいい。

 金5個は実現可能なラインか。「世界で一番厳しいけいこ、トレーニングをしてきたし、世界ランクに表れている。あとは、いい状態で畳に上げるだけ」と最後の詰めに精力を傾ける。

 その一方で、「勝っているからこそ不安も」というのが指揮官の正直な胸の内。「百パーセント万全というところまで来ていない。欲目で見てしまうと、次々と考えることが増える」とぜいたくな悩みを打ち明けた。

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