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10月のスペイン国内銀行のECB借入額、17カ月ぶり低水準

2010-11-13 08:12:49 | 日記
 [マドリード 12日 ロイター] スペイン中央銀行が11日発表したデータによると、国内銀行が10月に欧州中央銀行(ECB)から借り入れた額は、710億ユーロ(970億ドル)と2009年5月以来17カ月ぶりの低水準となった。

 9月の1120億ユーロから3分の1以上減少した。

 ウニクレディトのエコノミスト、トゥリア・ブッコ氏は「スペインの銀行システムが、数カ月前に懸念されていたほどはECBの流動性に依存していないとの確信をさらに強める結果となった」と述べた。

 スペインの銀行によるECBからの借入額は7月、市場での資金調達難を反映し、1400億ユーロとピークに達した。7月23日に発表されたストレステスト(健全性審査)の結果を受け、8月以降は状況がやや改善している。

 12日、10年物のスペイン国債と独連邦債の利回り格差は219ベーシスポイント(bp)と前日から4bp縮小した。同利回り格差は、ポルトガルおよびアイルランド国債の独連邦債との利回り格差と比べ、半分以下の水準にとどまっている。

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