鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

そして、また

2013-11-20 15:59:54 | 思いつくまま

 今ラジオのニュースを聞いたところですが、1票の格差で争われた裁判で、最高裁は不平等ではあるが、違憲とまでは言えない、違憲状態であり、選挙は無効とは判断しませんでした。多分そうだろうと思った通りの、全く煮え切らない判断であり、三権分立という大原則をみずから放棄、貶める判断としか言いようがありません。 時の政権寄りの判断をすることや重大な政治問題は判断を避けてきていましたが、またしても国民主権を、法の下の平等を軽んじる判断となってしまったことに憤りを感じます。 折角地裁や高裁ではかなり踏み込んだ憲法判断をするようになってきて、もしかして最高裁も変わりつつあるのかなとほんの少しは期待感を持ったのですが、持った自分が愚かでした。

 日本国憲法

 第6条②  天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

 第79条①  最高裁判所は、・・・、その長たる裁判官以外の裁判官は、内閣でこれを任命する。

 こういう制度では政権に不都合な、相応しくない人を指名したり、任命したりはしませんよね。かといってどういう制度なら完全に内閣や国会から独立した司法となり得るのか、いい考えは浮かびませんが、少なくとも裁判官になった以上は、『その良心に従ひ独立してその職務を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束される。』(第76条③)という憲法の趣旨を自分自身のものとして体現し、ゆめゆめ国民から政権寄りの判断しかできないだろうな、政権を支えるような判断をするだろう、政権に反対するような判断をするはずがないなんてことを思われないように、現役である限りは自分を厳しく律するくらいの気概が欲しいところですが、現実はかなりかけ離れているのが残念です。 上級審になればなるほど政治的な配慮を勝手に加えて現実追認になってしまう姿勢が悲しいばかりです。 一方では世間知らずの判断ということで世間から失笑を買うような判断をしたりしていますが、往々にして法律に従順であればあるほどそういう判断になってくるところがあり、重大な憲法判断のときはそういう姿勢をこそとって判断して欲しいと皮肉を込めて思ったりしてもいます。

 午前10時30分前後の写真です。

 

 もういないだろうと思って広瀬川の分流に行きました。最初に目についたのはやはり小魚です。

 

                       

 

 しかし、いたのです、しかも2匹も。 大きさは40から45センチくらいの小型のサケです。2匹は仲がよく、常に群れていました。 番(つがい)でしょうね。

 

 この2匹です。 分流の右岸側の狭い範囲を泳いでいました。

              

 ここは先輩サケの先客により産卵床が掘られているところです。 自分たちで川底の小石を掘るよりも労力のいらない方を選択していました。

 

 ほとんど白いところのないまだ若々しい魚体をしています。 広瀬川は水量は本当に少なくなっているので、ここまで遡上してくるのはかなり大変だったろうと推察します。ご苦労さん、お疲れさんと声をかけてやりたいものです。 何にしても遡上してきてくれてありがたい、嬉しいです。

                   

 きのうもいて、見落としたのではないかと思っている方もいるかと思いますが、きのうは何回も行ったり来たりして確認したので、確かにきのうは見当たりませんでした。

 幼児たちも河原に来ていました。

       

 

 

 そこいくと気の毒なのは福島県の河川です。(朝日新聞・19日の記事 『放せぬ稚魚 細るサケ漁』という見出し)

 福島第一原発から半径20キロ県内にある孵化場のある河川は 小高川・請戸川・熊川・富岡川・木戸川等がありますが、これらの河川は 「震災で孵化場が壊れ、原発事故後に避難指示区域に指定されて修理できないため、孵化も放流もできずにいる。」 「避難指示区域は県に捕獲を原則禁じられており、(今水揚げしているのは)放射性物質の影響を調べる試験捕獲だ。」 ということです。 

 サケが産卵のために生まれた川に戻ってくるのは4,5年後ですし、大震災の2011年の3月に放流された稚魚は津波で大半が死滅したということです。 ということは2011、2012、2013と3年間放流していないということになり、その間は遡上してくるサケの量は極端に少なくなってしまうことでしょう。 

 木戸川周辺は、2014年春に除染が終わる見込みで、楢葉町は避難指示区域の判断をする予定だそうですが、その後に孵化場を修理しても2014年秋の漁にはもう間に合わないとのこと。 (木戸川にはかなり前に釣り友たちと鮎釣りに行ったことがあります。その時はほとんど釣れなかったなあ~。)

 地域のサケ漁の長い歴史が途絶えてしまうという危機感を漁協の組合員は持っているそうです。 

 

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