20日の朝日新聞の記事『混迷深まる豊洲移転 地下水処理、検出値上昇に影響か』で、“「結果として汚染は残っているということ」。豊洲市場の1月公表の地下水検査結果が確定し、専門家会議の平田健正座長は、環境基準以下を目指していた土壌汚染処理が達成できなかったことを認めた。」”と土壌対策処理が未達と報道。
専門家会議は「地下水管理システム」が昨年8月に稼働を始めた影響で“「土壌に一部残っていたベンゼンなどが地下水汚染を生じさせ、システム稼働によって移動した可能性が高い」”との見解を表明したと。
要は、地下水管理システムが本格稼働の影響で地下水モニタリング調査の測定値が想定外ということは、土壌対策の「地下水管理システム」は未検証ということで、安全安心と問う段階ではないということですね。
土壌対策が未検証なのに、科学的見解を出ていないのに移転の是非を問う段階ではないのです。
当方は、豊洲市場の移転の是非で喧噪を傍観してて、豊洲市場の将来性に疑問を持ったが、環境基準を満たしている豊洲市場は検証検収が完了しており、手続きだけが残務で、小池都知事に安全宣言を出さないことで喧噪してるかと思っていたが、まだ、地下水モニタリング調査しているのが不可思議でした。
そして、最終地下水モニタリング調査で想定外のデータ値が現出したことで専門家が慌ててる様子に接して、地下水管理システム(地下水監視・浄化システム)の機能性能に疑問をもちましたね。
本ブログ『豊洲市場:地下水監視・浄化システムの機能性能の検証はどうなっていたのか?(雑感)』(2017-01-16)らで、
“「「盛り土」問題が沈静化し移転が現実的の時期に、今まで順調に推移していた地下水検査が最終段階で有害物質の検出で喧噪の報は不可解ですね。
入札要件(機能・性能)に合致された地下水監視・浄化システムは検証済と思われ移転時期を喧噪してたのでないのですか?」”
“「入札仕様要件に「盛り土」無しになっているのには、それなりの背景・事由があったとし、重要な問題は地下水監視・浄化システムが仕様要件を合致し、地下水汚染を逓減できるかどうかが最優先検証で、入札要件(機能・性能)が妥当だったかどうかでしょうねとし、土壌汚染対策の基幹技術は「盛り土」ではなく地下水監視・浄化システムと思っていると書きました。」”
と書き、地下水管理システム(地下水監視・浄化システム)が土壌汚染対策の基幹技術であり、機能性能の検証に地下水モニタリング調査を実施してたのであれば、地下水管理システム(地下水監視・浄化システム)は未検証・未検収だったのですね。
この度の追加調査結果を専門家会議は、土壌汚染対策は未達と総括し、地下水管理システム(地下水監視・浄化システム)が本稼働したことで、残存汚染物が漏洩した可能性を言及は、地下水管理システム(地下水監視・浄化システム)は未検証ということを意味しています。
要は、土壌汚染対策は未検証ということで、豊洲市場は未検証・検収のステージで、安全・安心を問う段階でなく、未検証・検収の豊洲市場に移転の是非を問う段階ではないのです。
何故、市場建設中から地下水管理システム(地下水監視・浄化システム)を試験稼働しながら地下水モニタリング調査を実施しなかったのか疑問ですね。
地下水モニタリング調査の追加調査結果を地下水管理システムが稼働したことが影響した可能性があるなど笑止千万ですね。
「盛り土」は無く、地下水管理システムは未検証で、専門家の豊洲市場は“「科学的安全で政治的課題だ」”の見解で、何が安全で移転の是非か、お笑い沙汰です。
ワイドショーは、小池都知事は問題提起だけできたが、早期結論だすことが責任者の責任だの論調は短絡的ですね。
汚染土を入れ替えし地下水管理システム(地下水監視・浄化システム)で上昇地下水を浄化し放流する土壌対策が未検証なのに、地下水を利用しない豊洲市場は安全というスタンスで、移転の是非を小池都知事に問う論調のメディアは表層的ですね。
何故、地下水管理システムの検証検収を問題提起しないのか不可思議ですね。