寄せが見える本 応用編 森けい二 著 224P
目次
レベル1 逃げ出す玉をつかまえる 7P~
予習+練習問題 16+4問
レベル2 基本形から実戦へ 75P~
予習問題 13問
レベル3 勝つための終盤術 139P~
予習問題 12問
卒業問題 201P~ 10問
私の評価★★★★☆
寄せが見える本、今度は応用編のレビューです。基礎編では、その名の通り昔からある基礎的な必至問題を扱いましたが、応用編では全体図を使った問題が出題されます。
レベル1は基礎編の続きで、部分図を使った中断玉の必至問題です。これは入玉された苦い経験がある人には、上下の挟撃を学ぶ良い機会となるでしょう。
レベル2からはいよいよ全体図を使った問題です。基本的に相手玉に必至をかける問題となっていますが、渡す駒によって自玉に即詰みが生じるため良く読んで必至形を決める必要があります。
また、全体図ならではの逆王手を使う手筋も出てきて、ここまで来るとほとんど次の一手問題となっています。でも、そのような問題はほとんどなく、実戦でよく生じる、「自玉は何を渡したら詰むか」を扱った問題がほとんどなので実戦で役立つこと間違いないでしょう。
全体的に良問揃いでお勧めの一冊といえます。あえて注文をつけるなら卒業問題が一問/2ページだったので、ちょっと損な感じがしました。できれば練習問題と同じ形式で二問/2ページだったら★5つとしてました。