将棋・ひと目の寄せ 週刊将棋 編 416P
目次
第一章 ひと目の詰み
第二章 ひと目の必死
第三章 ひと目の受け
第四章 力試し-何を持てば詰む?
第五章 ひと目の攻防手
私の評価
★★★★☆
本書は、道場級位者向けの終盤手筋問題集。その問題数は170問!これだけでもお買い得だと思います。さらに、実戦で役立つ問題が多いように見えました。
第一章は詰め手筋問題、70問。実戦に即した問題であるため詰将棋とは異なり、持ち駒が余る問題もありました。第二章は必死問題、33問。挟み撃ちや腹銀など基礎的な形の問題がメインでした。
第三章は受けの問題で二部構成となっています。最初は、自玉に王手がかかっている状態から詰みを逃れる問題、20問。詰将棋を逆さにした感覚で望めば良いと思います。その次は、詰めろを受ける(自玉を一手スキから二手スキに導く)問題、20問。もちろん私の好きな手筋「犠打」も登場しました(^^)。
第四章はその名の通り持ち駒の選択肢の中から、詰む詰まないを答えていく問題、20問。最後の第五章は、詰めろ逃れの詰めろや逆王手など攻防手、7問。
全体的に基礎的、かつ実戦的な問題が多く、繰り返し解くことにより実戦で役立つこと間違いなしです。本著で物足りなくなったら、名著「寄せの手筋168」や「凌ぎの手筋186」、「寄せが見える本シリーズ」に進めれば、終盤力が効率よく身に付くことでしょう。