日本のゆくえ

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第二次日中戦争に、日本は勝てるか?

2010-09-23 08:26:44 | Weblog
民主党の対中国強硬姿勢は、自民党もやらなかったレベルの強硬性があると思われますが、国民の評価も、前原外務大臣や菅内閣の支持率が上がっていて、本当にそれでいいのでしょうか。

尖閣諸島を守るなら、領土問題として同様であったイギリスとアルゼンチンが戦ったフォークランド紛争程度の戦闘を予想しなければなりませんが、国民にそれくらい激しい戦争に突入する覚悟があるというなら、僕も文句は言わないです。

しかし、僕が思うに今の国民世論とは凡そ想像力の欠けるもので、イラク戦争の時と同様、何の覚悟もなしに、戦闘の想像力もなしに参戦してしまうような気がします。

更に、日米安全保障条約でアメリカ兵が命をかけて日本を守ってくれるなんてことはどこにも書いていないので、早急に一筆加えてもらう必要があるのでしょうが、そのように考えている日本人は少数派ですし、そのような気持ちは最初からアメリカにもなかったでしょう。

更に、アメリカは現在、中国との関係を最重要視するといっていますから、日本と中国のいったいどちらに就くかというのもあります。

菅総理がこのまま強硬姿勢を続けても、順調にGDP成長と軍事予算を伸ばしてきた中国軍は、その辺も見越して、躊躇無しに日本の巡視艇に攻撃をしかけてくるでしょうが、そうなった場合、菅政権はどう対応するのでしょうか(笑)

自衛権の面で考えれば、尖閣諸島は日本の領土内ということで、自衛隊の防衛発動権が認められたと、報復措置をとるのでしょうか。

経済面では、既に中国からの民間航空機の新路線予定は凍結になっていますが、それどころか中国からの飛行機の乗り入れが全てキャンセルになった場合、中国人観光客に頼っていた観光地は廃業を止む無くされるでしょう。

又、中国に進出した企業の操業停止命令が出れば繊維やプラスチック加工品の輸入業者は全滅でしょうし、食物の輸出禁止が出てしまえば、デフレで所得を落とされてきた日本人の家計は持たないでしょう。

菅直人という格好付けの総理大臣は、小泉元首相ととても性格が似ていて、メンツや支持率を気にして、中国の挑発に簡単に乗ってしまいそうな気がしますが、これだと、深刻な不景気によって、戦争が引き起こされるという大昔からのお約束一直線でしょう。

たいがい経済など内政の問題が解決できない指導者が、国外問題に注目をにすりかえて、戦争をおっぱじめるのですから。

小沢嫌いな人が、小沢氏の対中国宥和外交に問題があるとかいっても、同じく宥和政策をしているアメリカには何も文句を言っていませんし、戦後65年の弱腰な宥和外交で、平和な世の中を保たれたというなら、それはそれで、したたかで有能な外交であったと言えなくもないと思うのですが。

しかし、すでに小沢氏は代表戦に負けたわけですし、何の権力職にも就いていません。

先の選挙で菅内閣を支持した人は、それくらいの重要な選挙であったことを思い起こしていただきたいと思います。

そもそも「フォークランド紛争」という言葉も、海外では「フォークランド戦争」と言われていた戦闘をマイルド化した日本らしい訳し方でしたが、65年間ペーパードライバーであったシロウトの運転手が、どこまでF1を運転できるのか、お手並み拝見といったところです。

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