エジンバラ - グラスゴー間の鉄道の将来

かつて多くの路線が廃線となったスコットランドですが、近年鉄道の価値が再認識され、新線の建設、廃線の復活などが行われるようになってきました。

また、在来の路線にも大幅な改良が加えられる予定で、例えばエジンバラとグラスゴーを結んでいるシャトル列車は電化によって高速化され、現在50分前後かかっている所要時間が最速の列車で35分と大幅に短縮されます。さらに、現在は1時間あたり4本の列車が6本に増発されるので、両都市間の移動がかなり楽になると思われます。

廃線復活の一例としては、ホームページで紹介しているエアドリー - バスゲート間の廃線跡にも、再び線路を敷設してエジンバラとグラスゴーの間に直通列車を走らせる予定です。
完成は今年（2010年）の12月、完成後は1時間に上下各４本の列車が走ることになり、エアドリーとエジンバラの間の所要時間は48分とのことです。また、これらの列車は、グラスゴーからさらに西のヘレンズバラ方面まで直通運転される予定です。

そのほか、スターリング方面の路線の電化、エジンバラ空港へのアクセスとして建設中のトラムと接続する新駅（Gogar）の建設などが計画されています。

もっともこれら全てが順調というわけでもなく、例えばエジンバラ - グラスゴー間の電化に関連するポイント工事で配線ミスがあり危うく大惨事になりかけたことが判明したり、新線における乗務員の労働条件を巡って労使間で意見の相違があってストライキが行われたりしています。安全は全てに優先すると思いますので、くれぐれもミスのない工事を心がけていただくと共に、開業前の乗務員の習熟訓練は入念に行ってほしいものです。



新しくエジンバラ方面行きのプラットホームを建設中のエアドリー駅