ランス9 ヘルマン革命 その4
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■第7章続き
ラングバウでは、パメラとステッセルの会話があり、シーラは不義の子で、父はステッセルということが明かされる。
フリークはパットンとの会話で、ふとルーンの言葉を思いだした。
「恩師フリーク。 もし私が間違った道に進んだら、あなたが止めてください」
この言葉が、フリークがルーンを唐キ原動力となったのである。
レリューコフはヘルマン誉東部の双子砦にいた。
腹心の副官カールが、なぜ腐敗した現在の体制から脱して、革命軍に参加しないのかと問うと、昔の想い出を語り出した。
若き日のパットンがリーザスに攻め込んだ時、レリューコフの親友だった故トーマ将軍も参加した。
パットンの師でもあったトーマは、パットンに外の広い世界を見せたいと言うが、その時のレリューコフは、それだけの価値はない男だと言ってしまった。
友と、友が生涯をかけて育てた皇子とに対して、このまま革命軍に走っては顔向けがならない。
なので、新生パットンとは正面から向き合ってその器を見定め、新しき力が古い力を打ち破るのを、自分の目で、全身全霊で確認する。
そう語るのだった。
■第8章
レリューコフらは双子砦に逃げ込んだ。
双子砦は城壁が高く、浮要塞では乗り移れない。
ランスはグライダーという珍案を出した。
しかし、ヘルマン革命軍の連中は、グライダーなど見たこともなく、どんなものなのかさえ見当がつかない。
そこへ透琳が、JAPANにはムササビという宙を飛ぶけものがいるといい、ムササビの術という秘法もあると教えた。
そしてそのムササビの術用の道具(要するに簡易グライダーである)の作り方も知っているそうで、透琳が指導することとなった。
要は簡易型グライダー造りであり、全員が布より指を指す回数が多くても、なんとか頑張って作ってしまったたのである。
ムササビ部隊は2名ずつ出撃、たちまち中庭を制圧、レリューコフ目指して進撃した。
続いて正門も制圧し、これで隣の塔からの援軍はできなくなった。
その状況を見て、もはやこれまでとレリューコフは覚悟を決めた。
レリューコフは、副将のカールを呼び、これよりの戦いは祖国のためのものではなく、古きもののふとはかくあるものということを、パットン皇子に見せてやる、そのような戦いであると言う。
兵たちには剣を置くもこのまま闘うも、自由に選ばせよと命じ、剣を置いた者のまとめをカールに任じた。
しかし、カールはその命だけは服することが出来ないと、レリューコフと運命を共にすると言い張り、レリューコフと共に闘うことになった。
ジーザスの赤い恐普AJAPANの名軍師、皇子は良き友を得られた。
これでヘルマンは変わる、思い残すことはない・・・
レリューコフはランスの剣に唐黶Aカールは旧主トーマの息子ヒューバートと闘うが、その前に自ら割腹していたのだ。
こうして古き良き侍ふたりは、思い残すところなく死んで行った。
■第9章
スードリ13には、かつての1軍その他続々と兵が集まり、その数は数万に達していた。
ルシアン(真正のシーラ)の箱を取り損ねたマイトレイア、本名マハ・マーガレットは、姉が3軍将軍のミネバである。
ミネバはマイトレイアに、なんとしても箱を取ってこいと厳命し、彼は又も無法者に潜入することになった。
レリューコフ戦死と1軍の崩壊の報を受け、ヘルマンも傭兵団の召集など、対無法者対策を本格的に行うようになってきた。
その頃、近郷のオシプロスク村が魔物に襲われているとの知らせがあり、ランス達は村を救うために発進した。
オシプロスク村にはイカ玉がいて、一行は全てスミまみれになった・・・
ミラクル・トーのイカスミ対策は、やはり魔法だった。
無法者の全員にその魔法がかけられ、これでイカスミは浮ュないと全員が喜んだ???
パットンが調べたところでは、このイカは「ババ」ロフスク(ハバロフスクにあらず)周辺の8つの村に現れたが、その中心地はBBAロフスクで、そこには強制収容所と妖しげな研究室もあるという。
研究室長はオアマ・モトヒーデ、ヘルマンにおける生物学の権威である。
オアマは、ババロフスク強制収容所で最強の人工ソルジャーを作る研究をしている、大甘どころか名うての松土菜園試験である。
ピグもその改造実験の結果だそうだ。
というわけで、無法者の次の目標はババロフスクと決まった。
メルシイが食糧の調達に出向いたが、傭兵団に虜とされてしまった。
村では傭兵団との戦闘となるが、この傭兵団の頭目はエレナという少女で、これと闘いあっさり唐オた。
しかし、その武器である、「血吸いペッタン」という巨大なハンマーを手放すと、ごく普通の、むしろ気弱そうな少女になる。
ところが、再び「血吸いペッタン」を手にすると、又残忍非道な傭兵団の頭目に逆戻りするのだ。
■第10章
ババロフスクに着くと、ピグが市内へ通じる下水道があると言い、一行はそこから
市内に入った。
ババロフスク市街には兵はいるが、研究所内には兵はいないそうだ。
ランス9 ヘルマン革命 その5へ続く