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海に帰りたい~@″
 

うまのはなむけ

2014年09月15日 | 読書
『餞』(うまのはなむけ)旅人を乗せた馬の鼻を旅先に向けること。


野を横に 馬牽きむけよ ほととぎす


旅はもちろん、前に進むことだが、旅のあいだ中はそれぞれに、必ず立ち止まり振り返る瞬間を持つ。

歩みを留める為に、わざわざ、遠くまで歩みを進める。


馬の鼻面そっくりの電車に慌てて追い立てられるように揺れる。

この馬の鼻面を横に牽き向け、野の脇に寄せ、昔のお友達のことを思いおこさせるホトトギスの鳴いているのを、もう少し聴いていようではありませんかは叶わぬが。

たとえ、
電動馬が駅から駅までのあいだをひたすら駆けるしか他に能は無くとも、脳内ホトトギスの声を思い出す時間の猶予を持つ旅の空の身の上であるのだから。


テッペン掛けたか?天辺駆けたか?天辺欠けたかったか?

テッペンカケタカ
 

慈悲心もホトトギス科の鳥。



*中西進【餞】旅のことばの旅41

*松尾芭蕉【奥の細道】





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