お昼に実家に顔を出すと、81歳になったおかんが開口一番ボクに言う。
母「お昼何食べた？」
僕「やきうどん！」
母「あまってないか？」
僕「作ろか？」
母「お腹すいた。食べたい」
僕「よっしゃ待ってて。」
きっと昨日も晩御飯を食べるのを忘れていたに違いない。
タッパに入れたご飯も余ってたし。
部屋に戻り10分ぐらいで作って戻ると、焼き肉を食べているおかんに呆然。
僕「作るいうたの聞こえへんかったん？」
母「きこえたけど、お腹空いて我慢できへんかった。」
いやいや、焼肉焼く時間考えたら、俺が部屋戻ってすぐ作ってる計算になるやん。
10分前のことを覚えてないとか、嘘やというてよ、おかん。
そういえば、エイプリールフールか。
おかんの物忘れが日に日にひどくなっている気がする。
昔、バイトの子に言われたな。
エイプリールフールは、「人を幸せにする嘘をつく日」なんですよって。
こんな悲しい嘘はいらんわ
いつかボクのことも忘れてしまわないか心配する今日このごろ。
嘘ついていいのは今日だけやで、おかん。
おかん総司令官から指令が出る。
できれば、行きたくないが仕方があるまい。
できるだけ人との接触は避けたいので、開店時間を狙う。
11時に電話注文をして、出来上がる頃にすぐ取りに行く作戦だ。
壁にはられていたテイクアウトメニューの押しピンを外して、先におかんに選ばせておいた。
ひとまずおかんが起き出す前に洗濯を済ます。
11時ちょうどに電話。
20分ぐらいかかるといわれたので頃合いを見て自転車で取りに行く。
買い物帰りのおばさま、仕事をするサラリーマン、散歩をするおじさん、
鼻歌を歌うおじいさん、ランニング中の主婦、自転車に乗るご婦人。
近所だけでも出歩いているかなりの人とすれちがう。
11時20分到着。
すでにレジで二人待ちの状態である。
みんな、考えることは同じなのね。
間隔を開けて並ぶよう指示を受ける。
でも、お金は素手でやり取りしてるのね。
お金のやりとりが結構やばいと思うんだけどね。
最近、おかんと食事をともにすると困ることがある。
足の弱った母に代わり、小皿やお茶やお味噌汁を用意するなんてのはなんでもない。
「よかったらこれも食べて」
と自分のキムチチャーハンの量が、多かったのかボクにすすめる。
ボクはボクで、焼き飯を頼んでいるので、少しだけもらうことにする。
5分後、「よかったらこれも食べて」とおかんは言う。
「おかずも全部食べられへんやろうから、晩御飯に残しといたら？」とボクの提案に頷く母。
さらに5分後「よかったらこれも食べて」とおかんは言う。
どうやら自分の言ったことをあまり覚えてないらしい。
もう80歳なのだから仕方ないのかもしれないけれど。
おかんの老いを感じてしまうのは、正直ツラい。
ボクの顔を忘れる日がこないことを切に願いながら、
アンガールズ田中先生の
「さーんかーいめっ！！」
のタイミングをひたすら練習する今日このごろのボクであります。
昨日、お墓参りに行ってきました。
本当は自粛したいのだけど、月イチのお墓参りだけは、どうしてもというので仕方ない。
途中、薬屋によったのだが、おかんが手袋をしていなかったので車に待たせて
先に手袋だけを買って戻ってわざわざつけさせた。
そしたら、買い物をしたあとにお釣りが取りにくいとわざわざ手袋を外して財布に小銭をしまう母。(T_T)
毎月お墓参りのあとは、回転寿司につれていくのが恒例になっていたのだが
「こういう状況なので、怖いから今日は家でお好み焼き作ってあげるから我慢して。」と説得して出かけた。
なのに、やっぱり途中でボクの説得をまるで聴いてなかったかのように満面の笑顔で
回転寿司に行きたいと言い出す母。(T_T)
家に帰ったら帰ったで、お昼時なのにおかんの知り合いのおばさまがマスクもせずに訪ねてくる。
おかんの真横に座り、ボクの作ったお好み焼きを見ながら「ごちそうさま」とかいいだすおばさま。(T_T)
ちなみにこの後、ボクのたべるはずだったお好み焼きはしっかりおばさまの胃袋に収まりました。(T_T)
ラジオでは、「ワシらは、もう先がながないんやから、外に出たってええやろ！」って言って
お年寄りが平気で出歩いてるって言ってた。(T_T)
「外出禁止って何かね？」
外でてると逮捕されてる外国の方が正しく思えてくるわ。
…こんな話、せめて笑い話になる日が来るといいのだけど。
朝9時のOPENをねらって、買い出しに出かける。
お客さんが少ないうちにというHP3ぐらいしかないボクのせめてもの自己防衛である。
なるべく必要最低限のまとめ買いをすることにしている。
24時間スーパーの早朝がおすすめかもしれない。
もちろんマスクと手袋はしっかり装備する。DQの教えがしっかりいきてるな。
「防具は装備しないと効果はありません。」
マウスウォッシュの残りがこころもとないので、先にホームセンターへ。
開店前についてしまい、暫く待つ。
生憎の雨、待っているあいだも開店待ちの人が近寄ってくるのが怖い。
長居は無用なので、商品を手に取りレジに向かうと、
目の高さからへそのあたりまで透明ビニールの仕切りがあることに気づく。
カードで払おうとすると、受け取ってもらえず、自分でカードの機械に差し込んで会計を済ます。
ここまできてるのか。
ところが、スーパーでは、レジに並ぶのもいつもどおりで、お客さん同士が密接してしまう。
仕切りもなく、店員さんはマスクのみで手袋もしていない。
カードもお金も素手で普通に受け取っていた。人が集まるスーパーのほうの防御力の低さが怖い。
一刻も早く「ベホマズン」を唱えることができるえらいひとがでてきますように。
仕事をしないと生きていけない。
働かざる者食うべからず。
それはきっと正しいのかもしれない。
それでもまず、ウィルスを終息させて、
正常に仕事ができる環境に戻さないと
本当に仕事自体ができなくなる恐ろしい未来が待っているのじゃないかしら。
重い病気にかかった人は言う。
「神様が休めと言ってくれてるのだと思うことにしました。」
今がその時なのじゃないかしら。
地球全部が重い病気にかかってるんじゃないかしら。
休みたくても休めない医療関係の人たちに本当にごめんなさい。
家にいるだけでいいのに、それさえもできないなんてごめんなさい。
あのときと同じように想定外のことがおこっているのに。
誰も経験したことのないことが起こっているのに。
誰かのせいにすることばかりを考えているこどもたちと
保証のことばかりを考えているおとなたち。
「いましかお花見できないじゃないですか。」
「誰も桜を見てあげてないから、可哀想で見に来ました。」
桜は来年も変わらず咲くよ。
来年も、再来年も、
もしあなたが、
あなたの大切なひとが、
あなたのともだちが
みんないなくなったとしても。
ずーっと見れたらいいのにね。
おめでー。
うん、「あけおめ」ほど流行りそうにないな。
…2016年の流行語大賞は、早々にあきらめます。
TVガイドをチェックしたところ
NHKで「浦沢直樹の漫勉」シーズン1の再放送がありますよ。
Naoki Urasawa, Kaiji Kawaguchi and Yamashita Kazumi drawing manga
神様の特別番組も今日あるけどサンテレビ（関西ローカル）なのね。
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/4000021/4000117.html
今年はマンガ漬けの一年になりそうだなー。
掃いてますよ。
なんとか大掃除も無事終了。
2015年、お疲れ様でした。
今年も一年ありがとー。
お世話になった皆さんに感謝です。
サンタさんにipad proもらっちゃったもんね。
Apple pencil来たら久しぶりに遊んじゃうもんね。
誕生日までに使いこなせるようになりますように。
