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米GE社のデイル・ブライデンボーの言葉

2011-12-14 18:22:06 | 様々な話題
今回のエントリは「米GE社のデイル・ブライデンボーの言葉」と言うタイトルなのだが、米GE社とは世界最大の複合企業である米国のゼネラル・エレクトリック(GE)の事。
デイル・ブライデンボーとは、複合企業GEの原発部門に所属した設計者なのだが、ブライデンボーの言葉の前に、先ずは週刊ポスト(12月23号)の記事を以下に貼ってみる。

鳩山、菅、野田と続く民主党政権では失言、妄言、暴言が繰り返された。その発言を振り返ってみよう。

震災と原発事故で傷ついた日本人に、これでもかと不安を与え続けたのが、今年の流行語大賞候補にも挙げられた、「ただちに影響はない」という、枝野幸男・前官房長官の繰り言だろう。

「結局、枝野さん自身が最後まで核分裂のことも放射能のことも理解していなかった。だから、同じフレーズを繰り返すだけで、国民の不安を拭えなかった」(当時の官邸スタッフ)

その裏で枝野氏は、本誌がスクープして世に知られるまで、放射能の拡散予測データ(スピーディ)の存在を隠し続けていた。

国民に重大な被曝危機が迫っていることを知りながら、「ただちに影響はない」と発言したとすれば、それは、“健康被害が出るとしても先のことだろう。オレの責任にはなるまい”という意味だったと疑われても仕方ない。

その枝野氏が、野田内閣でシレッと原発行政を担当する経済産業大臣に収まるのだから、彼のツラの皮は、原子炉の格納容器より分厚い。

親分だった菅直人・前首相の「オレは原子力にはものすごく詳しい」「東日本が潰れることになる」ほか、数々の舌禍、暴言、妄言とあわせて、政府首脳の言葉が実際の放射能より深く国民を傷つけたという稀有な失政は、長く政治史に留めておくべきだろう。

以上が週刊ポストの記事なのだが、福島第一原発の事故直後から使われた「直ちに」等、政府の発表や発言、行動の多くに疑問符が付く。
当ブログのエントリ、ミスター直ちに・枝野幸男の発言にも書いた通り、流行語と言っても良い「直ちに」との言葉にも不信感を持つ。
原発事故後には以下の様なコピペもあったな。

「大丈夫?」っていうと「大丈夫」っていう。
「漏れてない?」っていうと「漏れてない」っていう。
「安全?」っていうと「安全」っていう。

そうして、あとでこわくなって「大丈夫っていったよね」っていうと「大丈夫なんて言ってない」っていう。

こだまでしょうか。いいえ、枝野です。

以上がコピペなのだが、こんなコピペが出回ったのも政府に対する不信感からだろう。
「ミスター直ちに」こと枝野幸男官房長官(当時)は、「直ちに健康に影響は無い」とか「直ちに健康に影響を及ぼすレベルでは無い」とか「直ちに」と言う言葉を連発していたのは、余りにも有名なので御存知の方も多いと思う。
しかし、である。国民向けには「直ちに」と言う言葉を使い安全性をアピールする一方で、枝野自身はフルアーマーと揶揄された防護服に身を包み、完全防護の装いで現地を視察していると言う二重基準、所謂ダブルスタンダードって奴です。

枝野幸男と言う男程、「言行不一致」と言う言葉が似合う人も珍しい、まさに言行不一致の第一人者と言っても過言では無い。
前にも書いたのだが、枝野のフルアーマーが報じられたのは国内のみならず海外にも報道されている。
あんなフルアーマーで現地に赴く枝野の姿を見ている外国人に、「日本は安全ですから、是非とも観光に来て下さい」とか言って、誰が来るんだよ。
「日本の食品は安全」とか言って、誰が買うんだよ、どんなコントなんだよ(笑)。って、笑い事では無いけどね。

映像とは恐ろしい物で、あの枝野のフルアーマーは見る人に、かなりのインパクトを与えたと思うね、まさに「百聞は一見に如かず」って奴ですな。
まぁ、フルアーマーは枝野だけでは無いのだが、原発事故直後、枝野が会見する姿は海外でも多く報道され、日本の官房長官として知られていたから、枝野のフルアーマーはインパクトがあったと思量する。
あっそうだ。枝野と言えば、枝野の家族はシンガポールの噂と二階堂ドットコムなんてのも有ったけど、あれから音沙汰が無いな、どうなった?。

まぁ、枝野の話はこれ位にして、週刊ポストの記事に福島第一原発事故後、政府が「放射能の拡散予測データシステム・スピーディ(SPEEDI)の存在を隠し続けていた。」事が書いてある。
SPEEDIは、正確には「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」と言う長ったらしい名前なので、SPEEDIと呼んでいる訳だが、SPEEDIに付いてはニュース等で報じられているし、当ブログでも128億円の巨額システムが役立たず等で書いているので、是非とも一読を。
SPEEDI関連で最近の報道では、読売新聞が書いており、以下に貼ってみる。

福島県は、13日に公表した全県民対象の健康管理調査の中間結果で、東京電力福島第一原発事故から4か月間の外部被曝ひばく線量(推計)について、居住地や避難経緯などに分け18のモデルケースを示した。
避難場所や時期で被曝線量に差があった。分析に使った放射性物質の拡散予測「SPEEDI(スピーディ)」の情報を政府は当初、公表せず、「線量が高いと分かっていれば、別の場所に避難した」と住民は改めて憤っていた。

推計で被曝量が最も高いのは、事故当時から飯舘村で高い放射線量の場所にとどまり、6月下旬の役場機能の移転に合わせて避難したケースで、19ミリ・シーベルト。
最低は、事故当時に広野町にいて翌日町外に避難した場合の0.18ミリ・シーベルトだった。

以上が読売新聞の記事なのだが、SPEEDIのデータが公表されなかった事に住民が憤っていると言う。
政府や関係省庁、東京電力が公表しなかった情報はSPEEDIだけでは無くて、「メルトダウン」に関する情報等もある。
これらに付いて語っているのが、デイル・ブライデンボーの言葉なのである。
当ブログでは、これ迄に何度か書いているが、大事な言葉なので改めて書いてみる。

米GE社の原発設計者であるデイル・ブライデンボーは、「原発で深刻な事態が発生した場合は、絶対に体制側の言葉を信じてはいけない。どの国であれ、原発事故は国家的羞恥であるから、真実を公にする事など0%に近い。
だから、市民が独自に客観的情報を集め、彼らの目の前に突き付けなければならない。そう言う行動が無いと大損するのは、我々市民なのだ。」とね。

まさに福島第一原発事故が起きてから、日本政府や関係者が行っている事、そのものだわな。
警視庁特命係の杉下右京と神戸尊が活躍するドラマ「相棒」を御覧の方は御存知だろうが、「赤いカナリア」と言う国際テロ組織が出て来る訳だ。
その赤いカナリアの創設者の言葉で「夜が明けるから目覚めるのでは無い、目覚めたから夜が開けるのだ。目覚めぬ者に夜明けは来ない。」と言うのがある。
私はテロリストでは無いが(笑)、好きな言葉の一つである。
我々国民も「草莽崛起」し、目覚める時なのかも知れない。では。

【ネッタイムス・東坊京門・作】