「もりでみつけたからすのこ」
鈴木まもる/作・絵
小峰書店 32p
1981年8月
からすのジローは いたずらで あまえんぼ。
いつも ぼくの そばにいて まるで おとうとみたいだった。
でも、あるひ、ジローは ぼくの かたから とびたって…。
(カバーそでより)
とびら
がっこうの かえりみち。ぼくが もりのなかの みちを とおると、
こだちの おくから ききなれない とりの こえが した。
クワッ、クワッ、クワッ。ぼくを よんでいるような こえだった。
(p2-3)
ジローは、なんでも つっついたり くわえたりした。
つくえの うえを ぴょんぴょん はねまわっては
いろんなものを ちらかして あそぶ。(略)
(p10-11)
そのうち、ジローは とぶ れんしゅうを はじめた。
いっしょうけんめい はねを ばたばたさせて、とびあがろうとする。
もう ずいぶん おおきくなって、はねも つやつやしてきた。
(p14-15)
あるひ、ゆうがたまで あそんで かえってくると、
ジローが クワッ、クワッと ないていた。
いままで きいたことのない さみしそうな こえだった。
とおくの そらに からすが とんでいるのが みえた。
(p24-25)
裏表紙