笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

音が出る!

2006年05月16日 12時10分49秒 | Weblog
笛をはじめて1078日目。
 昨夜は、通常通りに帰宅、8時過ぎには夕食も済んだので、9時前から笛を持ちました。
 
 何としても、昨日の屈辱を克復するために頑張りました。指の動きは少しぎこちないけど、音はすぐに出るようになりました。昨日のコメントにも皆さんから頂戴しましたが、力みが原因と思います。普通に吹く分にはすんなりと音が出ます。
 後は、ガラスに映る自分の指の動きを確認しながら吹きました。指の動きもコツをつかめばそんなに難しくは無いのですが、何度も何度も繰り返し覚えるまでとやりましたが、時々つっかえてしまいます。今度の日曜日は再び稽古で師匠のお宅におじゃましますので、それまでに何とかマスターしたいと思います。とりあえず、音が出るようになって一安心です。
 今朝も、心配になって吹きましたが、大丈夫です。

 今習っている一番高い音は、「馬鹿囃子」の曲では、出だし部分でもあり、いきなり高い音から始まるので聞かせどころでもあります。兄弟子でも、稽古の時など、いきなり馬鹿囃子を吹くとなると、一発で音が出ないとか、音がかすれてしまうなどの事は良くあります。それくらい、難しい箇所でもあると思います。

 お囃子は全部で6曲。その中で一番囃されるのが、道中囃子の「大間」です。8割は大間といっても良いでしょう。それなのに、笛の稽古をするのは、「屋台下」の曲からです。ですから私は屋台下しか吹けないので、昨年の地元の祭りの時などはあまり吹く機会がありません。だから、吹く機会が多い「大間」から教えてくれれば良いのにと、最初疑問でした。何故屋台下からと訪ねる、
「屋台下が一番指使いが多いから」と教えて頂きました。確かに、今習っているところは、馬鹿囃子の曲の出だしでもあるし、そいいう用に屋台下の曲には、全ての曲の指使いが含まれているようです。
 師匠曰く、「焦ってやっても上手くならない」の言葉の裏には、「兎に角、屋台下をしっかり覚えろ」と言う意味もあるのです。兄弟子も、「屋台下を三年吹いた」という言葉の裏側は同じことを言っているのだと思います。

 音が出なくて、改めて考えたことでした。

音がでない

2006年05月15日 10時14分51秒 | Weblog
笛をはじめて1077日目。
 昨日の師匠のお宅での稽古。4時半過ぎに伺うと、お孫さんが稽古をしていた。その中におじゃましての稽古。前回習ったところが微妙に違う。指は合っているが、音を延ばす延ばさないのリズムが合っていなくて、どうもおかしい。そこの修正に時間がかかり、なかなか前に進めません。
 やっとの事で次に進むが、今度は問題の高い音。指使いは解るが、今度は音が出ない。こんな事は初めて。結局音が出ないから少し進んだだけで、稽古は終了しました。
 それでも、師匠のお宅を後にして車に乗り時間を見ると、30分以上も稽古をしていました。ずっと正座なので足がしびれましたが、それでも足のしびれよりも、笛を吹くことが一生懸命でした。

 一緒に稽古したお孫さんも、丁度同じところを吹いていましたが、しっかりと音が出る前に指使いを先に習っていますので、丁度同じところになっていました。やっぱり若い人は早いね。物覚えもいいし。私が教わった少し先まで吹いていましたので、横で盗み聞きして、指使いを少し覚えてきましたので、予習で試して見たいと思います。
 「屋台下の頭は、しりとりだから」と師匠が言われました。最後に吹いたところをまた吹くという繰り返しをしながら進んでいくとのこと。そのことを頭に入れながら、今晩も稽古してみたいと思います。

 夜は、本屋さんに行きたかったので、久々に外食。何か出来なくて悔しかったので、出掛ける前に笛を持ち、帰ってきたときも10時前だったので、10分ほど笛を持ちました。お陰で、音が出なかったところも音が出るようになりました。要は、高い音だからと変に力みがあったように思えます。今晩は鏡で指の動きをチェックしながら稽古をしてみたいと思っています。

今日は稽古日です。

2006年05月14日 14時23分58秒 | Weblog
笛をはじめて1076日目。
 昨夜は、少ししっかりと稽古をしました。CDを聞いて今日の稽古の予習を、そして半分は今までのおさらいに時間を割きました。CDを聞いていても、どうしても一番高い音の指使いが解りません。今まで吹いてきた音に無い音です。その一音も何とか解ったのですが、果たして合っているのか、今日の稽古に臨まなければ解りません。その後は、難しい音が並ぶ訳では無いので、何とかすんなりと行きそうです。但し、「取らぬ狸の何とか」にならないようにしたいと思いますが・・・。

 本日、第二日曜日師匠のお宅におじゃましての稽古日です。昨日の稽古の成果が出ますように、また今後の状況を考えると、今日は出来るだけ進みたいところです。
 師匠との稽古は、まず師匠が短い節で吹いてくださるので、それを真似するという形で進みます。だいたいが一度です。良く指の動きを見て、覚えないといけないのですが、それがなかなか出来ません。解らないからと、もう一度、もう一度とお願いするわけにはいかず、まずは覚えるのに必死です。おぼろげの記憶の中で、指をあれこれ動かしながら音を出して、何とか解ると行った具合で、あまりに出来ないと短い節を一つ覚えただけで終わってしまうと言うこともあるのです。短い時間ですが、集中していないといけません。だから非常に緊張します。

 今日も3時過ぎに時間が空けば出掛けます。上手く稽古が進めば良いのですが・・・。

連続1768試合

2006年05月13日 15時32分55秒 | Weblog
笛をはじめて1075日目。
 昨夜は、9時過ぎに帰宅。食事をしてから、10時まで、15分位しか笛が持てなかった。明日は、師匠のお宅におじゃましての稽古日なので、今晩はしっかりと稽古をしておきたいと思います。5月中に、屋台下の頭が合格すれば、次に屋台下の3段に進むか、飛び越えて次の曲「大間」に進むかどうかは解りませんが、いずれにせよ、ここで頑張って遅れないようにしておけば、まだ10月までに、「大間の初段が終わる」という目標がクリア出来そうです。秋祭りに間に合うか、合わないかは、5月6月の出来に掛かっていると言えます。今が頑張り時、気合いを入れて頑張りたいと思います。

 昨日のニュースは、各局でヤンキース松井選手の手首骨折の話題が何度となく流れていました。日本を代表する大リーガーではありますが、それ以上に、彼の連続出場試合記録がストップしてしまうということも合わせて大々的に報道されていました。
 私は、今日で笛をはじめて1075日目。勿論休んだ日もありますし、ほんの少ししか出来なかったという日もありました。しかしながら松井選手は、試合出場の連続記録ですから、桁が違います。勿論年がら年中365日あるわけではありませんが、それでも野球選手としてそれだけの体調を維持しているわけですし、時には体調不良やアクシデントもあったでしょう。にもかかわらず、日本、アメリカの両国ですの記録ですから、勿論大記録であります。

 先日東京オフ会でお会いした勿忘草さんは、「ダンス教師」という職業をお持ちの方です。(内緒じゃ無かったですよね)お話しの中で、笛の稽古をしていると事、ダンスを習う事は数々の共通性があることが解りますので、話もつきなくなるので会話が弾みます。毎日少しずつでも続けることの大切さ、姿勢を正しくすることで美しく見えること、勿論良き師と出会える事も大切な事など沢山あります。そして、飽きることなく長く続けることも大切なこと。
 何でもそうですが、すぐに出来てしまうとすぐに飽きてしまいます。逆に習得に時間が掛かったものは、しっかりと身に付きますし、その後も長続きします。

 松井選手の大記録はとぎれてしまいましたが、早く完治して復帰して欲しいと思います。そしてまた新たな記録にチャレンジして言って欲しいと願っています。

第二回東京オフ会

2006年05月12日 11時08分38秒 | Weblog
笛をはじめて1074日目。
 10日(水)は、久々の定例稽古日。祭り以降4月は稽古がお休みだったので、久々の定例稽古でした。久々の太鼓に合わせて稽古ができました。自分自身にもだいぶ余裕が出来てきたので、吹いていてとっても気持ちいいです。但し、家で吹いているときや、師匠の前では何ともないのですが、どうも大勢の前での稽古の時は何故か二段が上手くいかず、稽古の時も一度つっかえてしまいました。今後は、まず二段をクリアすることが課題です。

 昨日は、東京に出掛けておりました。仕事の関係の勉強会に参加して、夕方から浅草に出掛け、いつも我がブログにコメント下さる、勿忘草さんと「第二回東京オフ会」を開催しました。といって二人だけですが・・・・。東京からコメントを下さる、コスモスさんと千春さんももしご都合が良ければ、お会いしたいのですがとお願いしましたが、残念ながらお二方とも予定が入っていて、お会いできませんでした。ブログが取り持つ縁で、こうして色々な方とお会いできることは、本当に楽しみの一つでもあります。

 浅草「雷門」前で待ち合わせして、まずは勿忘草さんのリクエストで、笛を少し吹きました。まさか、雷門の前で吹くわけにいかないので、隅田川のほとりにある公園に向かいました。水上バスの発着場の近くの公園で、人も見渡しても数人でしたので、笛を披露することとなりました。
 いつもブログに書いていても、「ハラハラ」とかは、やっぱり聞いてもらわないと何を言っているのか笛を吹かない方には解らないし、笛の事も、我々は当たり前に思っていることでも、文章の表現だけでは、なかなかニュアンスが伝わらないもので、実際良く聞いて頂けたので、勿忘草さんも良く笛の事解って頂けたと思います。都会の真ん中でありながら、回りの騒音も聞こえず、ある意味シ~ンと静まりかえったところで吹く笛の音は、また格別な音でもあり、吹いていて大変気持ちが良いものでした。時間にして10分程度でしたが、隅田川から吹く風も心地よく、調子よく笛も吹けました。

 その後、隅田川を渡り、サントリービルの21階にある、レストランへと向かいました。ここも、以前勿忘草さんのブログに書かれていた場所で、眼下に見える墨田公園の桜が、春には見事に見える絶景スポットであったのです。昨夜は、東京の夜景が綺麗に広がっていました。
 楽しい時間を過ごし、9時過ぎに地下鉄の改札でお別れをしました。前回に引き続き、大変ご馳走になってしまいました。本当に恐縮です。
 でも、こうしてブログを通じてお友達になり、楽しい時間が過ごせる事は、本当に嬉しいことです。勿忘草さんのブログにも、昨夜の様子がy写真入りでアップされていますので、是非ご覧下さい。

 笛に感謝、ブログに感謝、素敵な出会いに感謝。正にそんな夜でありました。

大リーグ養成ギブス

2006年05月09日 10時19分20秒 | Weblog
笛をはじめて1071日目。
 昨夜は、同じ部屋で妻がDVDを見るのだというので、少し遠慮しながら吹いた。友達からもらったという、韓流のDVDだそうだ。こちらも、テレビを見ながらなので、まともに稽古も出来なかった。

 昔、アニメ「巨人の星」で、主人公の星飛生馬が、筋力をつけるために父親から、大リーグ養成ギブスなる物をつけられ、トレーニングする場面があった。
 私は、今さら大リーグを目指しているわけでもなく、残念ながら、ワールドカップ日本代表にも呼ばれていない。当然といえば当然(笑)

 以前兄弟子から、まだ塗りをしていない未完成の笛を預かった。たぶんこのことはブログでも書いていると思います。今使っている笛が、ひどく割れていて、それを見かねた兄弟子が、偶然稽古の時に持ってきてくれた物を、貸してくれた。ゆくゆくは、良い笛なので塗りをして完成させたいと思っています。但し、師匠は「やらたと笛を替えるものではない」といわれる。従って、今までの笛を補修しながら使っている。さしあたって問題は無い。
 預かっている笛は、店に置いてあり、暇なときや夜時々吹く。新しい笛であり、吹き込んでもいないので、これがなかなか鳴らない。先日も遊びに来た知人に渡したら、なかなか鳴らないという。
 吹き込んで吹き込んで、笛も一人前になるという。だから、どんな笛も最初は鳴りにくい。それを吹き込む作業をすることで、笛にも魂が吹き込まれ、良い笛になるということでしょう。従って、その新しい笛を、頑張って吹いたあと、次に今の笛を吹くといとも簡単に吹ける。さしずめ、笛の「大リーグ養成ギブス」といえる。
 時間が無いし、なかなか両方の笛を吹き込むというのは難しいので、新しい笛を持つ機会は少ないのですが、時々そうして吹くと、新しい発見がある。時をみて、その新しい笛も完成させたいと思っています。

江戸の祭り

2006年05月08日 15時47分59秒 | Weblog
笛をはじめて1070日目。
 連休も終わり、さあ仕事だと思ったら、雨が降っている。雨の日は暇です。

 昨夜は、7時過ぎに帰宅、9時から笛を持った。CDを聞きながら予習と、復習。定例の稽古も4月は無かったので、早く太鼓に合わせて吹いてみたい。

 連休は、亀崎「潮干祭」と「浜松まつり」の祭り見物に出掛けた。来年は是非、泊まりでのんびり出掛けたいものです。いつもコメントを下さる、勿忘草さんからの情報によりますと、東京でも祭りが始まったようです。5月は三社祭もあるので、東京はこれから祭りで盛り上がっていくのでしょうね。連休中は、青梅大祭もあるので、来年は東京方面に足を延ばして見ようかなと思いました。

 その勿忘草さんがお祭りをレポートされているので、是非ご覧下さい。と言いながら、ブログを拝見すると私の事が紹介されているのですが・・・。江戸は、今や「神輿」の祭りです。明治期までは、それぞれ立派な山車が合ったのですが、電線が張り巡らされ、鉄道の高架の為に、次第に山車から神輿へと変わって行ったのでした。その頃の山車が、小江戸川越や青梅など東京近郊に売却されて行き、現在はそちらで元気に活躍しています。江戸から出た山車を呼び戻そうと始まったのが、「江戸天下祭」なのです。

 勿忘草さんのブログを拝見しますと、締め込み姿の担ぎ手も見られますし、何より大勢の人がいて、大変賑やかです。私達がお囃子を聴いてワクワクするように、江戸の人は、神輿を見て群衆の雰囲気に酔いしれるのでしょうね。山車や祢里よりも、威勢が良いと言えば神輿の方でしょうが、何しろ長い間ずっと担いではいられないでしょうから、正に体力勝負ですね。
 私は、御神酒を入れながら祢里を曳いている方が、やっぱり合っていますね。

浜松まつり

2006年05月06日 12時13分55秒 | Weblog
笛をはじめて1068日目。
 昨日は、このゴールデンウィークで各地で探し回った、パソコンデスクのオフィスチェアを再度探しに出掛けた。4時過ぎに、帰宅し少し笛を吹いてから出掛けた。本日の稽古は短い。

 とは言うものの、気になる「浜松まつり」を見物に出掛ける口実でもあった。

浜松に向かうが、思ったような渋滞も無く、スムーズに大きな家具屋に到着。結構色々な種類が置いてあったけど、結局見ただけで買わずに帰ってきた。そりゃ、10万円もするような物は、確かに座り心地は良いし、とっても使いやすそう。かといって、10万の予算は無いし。一つ気に入った物があったが、残念ながら在庫切れ。名古屋でも見たけど無くて、浜松でも無し。しばらく我が家の課題です。

 19時前に、浜松中心部に到着。5~6年ほど前までは、私も知人にお願いして浜松まつりに参加していました。要は、神様の居ない、市民参加型の祭りの為、参加しようと思えば誰でも参加出来るのです。故に、参加者も多く、静岡県を代表する祭りといわれていますが、私は段々とちょっと違うなと思うようになりました。
 昼の凧場での「凧揚げ」、夜は中心部での「御殿屋台引き回し」の両イベントが祭りの中心です。その他にも、色々なイベントが繰り広げられており、正に市民の祭りなのです。神様が居ないので、勿論主役は参加者であり、また「初子(はつご)」といい、子供の成長を御祝いするための「初子」も主役であります。しかしながら、近年は、「祭り参加者は凧を揚げよう」等という看板も設置されるようで、本当の祭り好きは凧揚げにのめり込むのだろうが、それ以外の物は、「日頃の憂さ晴らし」的に、夜の練りに参加だけしているという人間が多いようです。
 と言っている私も、実はその口でした。夕方街のなかに出掛け、その辺で一杯やって、夜の「練り」が始まる頃ふらふらと出掛けて行く。でも段々と魅力が無くなり、2~3年参加しましたが、それからは出掛けていません。

 でも、ちょっと気になるし、御殿屋台の彫刻もちょっと見ておきたいので出掛けました。妻が、買い物をしたいと言っていましたので、ぶらぶらとデパートを見て歩き、その後食事に出掛け、20時半過ぎに、最後の祭り野様子を見ようと通りに出ました。
 丁度、最後の連合の練りがスタートする頃でした。メインストリートの広小路道路一杯に広がっての、最後の練りがスタートするします。先頭は各組の大きな旗で、続いて組長、その後ろにラッパ隊、そして最後にものすごい数の練りが続きます。

 79か町の御殿屋台は、すでにこのときは全て通過しており、最後に一台、地元町内の「か組(鍛治町)」の屋台だけがポツンと残っていました。その後、午後9時で交通規制も解除、いつもの通りへと戻っていました。
 但し、浜松まつりの「練り」は、これで終わりではなく、この後10時過ぎ、遅いところは12時過ぎまで「練り」を行っているそうです。どこも、時間規制でうるさいのに、市民参加型のまつりといいながら、こういうところは何か矛盾しているなと感じてしまいます。

 浜松まつりは、進軍ラッパと太鼓の二拍子の簡単なリズム、誰でも調子よく乗れるので人気がある要因でもありますが、でもなんかやっぱり、私は太鼓、笛のお囃子の方が、心も体もウキウキしてくるのです。やっぱり三社祭礼囃子のほうが好きですね。

半纏と法被

2006年05月05日 11時14分29秒 | Weblog
笛をはじめて1066日目。
 昨日は、庭の草刈りをするために、日の高いうちに帰宅,草刈りをした。その後、夕御飯が出来るまでに時間があり、午後7時前だったので、15分ほど外で吹いた。近所迷惑かも知れないけど、いつも部屋の中でばかり吹いているのでたまには外で吹くと、笛の音もまた違って聞こえ、また音を通すために、いつもよりすこし意識して強く吹くために、また違った稽古になります。祭りの時、遠くまで通った笛の音色を聞かせるためにも、時々外で吹くのは良いなと感じました。
 下手な時は、雑音で近所迷惑だけど、最近は少し聞けるようになったのでと思い、外で思い切り吹きました。お陰様で、近所からの苦情はありませんでした。

 半田・亀崎の「潮干祭」を見に行って勉強になった事が沢山あります。その一つのお話しをしたいと思います。仕事柄、秋の祭りシーズンになると、祭り装束の販売を行っております。いつも議論になるのが、「法被なのか半纏」なのか?ということ。私はずっと、「祭半纏」という言い方をしていますが、まだまだ「法被」という言い方が一般的に浸透しています。「半纏」というと、「綿入れ半纏」を想像してしまう人が多いようです。しかしながら、江戸町火消しを見ても、「印半纏」というように、「半纏」と言う方が正解と思います。

 それでは「法被」とは何だということになります。亀崎には、しっかりと「法被」と「半纏」がありました。タイトルの写真の方は、「法被」をきています。いわゆる着物の「羽織」と同じ様なもので、特徴は衿と、結び紐にあります。衿は羽織と同じ様に、後ろで二重に返ります。前身頃では、衿は外に向くようになり、羽織紐で結びます。また、袖も「袂(たもと)」が少しあり、筒袖ではありません。従って、法被の下にきている装束は、腹掛・股引出なく、着物を着ていました。海に入ると言うことからでしょうか、着物の裾はどの人も帯のところに挟み上げていました。
 また、山車につく若衆等は、揃いの半纏、亀崎では「組看袢(くみかんばん)」と呼んでいましたが、腹掛・股引に、手甲、脚絆を付け、黄色帯を締め、足元は白足袋で足袋裸足もしくは、わら草履を履いていました。

 また、山車運行の最高責任者は、拍子木を持ち、豪華の刺繍が施された真紅の火事羽織形態の看袢に、胸当、たっつけ袴の出で立ちでありました。

 さすがに、国指定重要無形民俗文化財に指定されてだけあって、祭り装束はきっちりと皆揃えられており、良くある「祭りだから、自分だけ人と違った格好したい」なんて事もなく、正に男粋を感じました。山車の海浜上げを見ていると、横で法被を着た古老が色々とお話しをしてくれました。「茶髪の男は一人もおらん」、正に昔ながらの伝統を守っていたのです。

 そして、遠州横須賀と同じで、白足袋に頭にはきっちりと、揃いの手拭いを誰もが締めていました。しかも、神社の前では「手拭い取れよ~」という声も聞かれ、本当に素晴らしい祭りであると思いました。

亀崎「潮干祭り」

2006年05月04日 16時21分08秒 | Weblog
笛をはじめて1066日目。
 昨日は、朝早くから、夜遅くまで出掛けていた。結局笛を持っていません。

 朝7時に妻を連れて家を出た。目的地は、愛知県半田市の亀崎「潮干祭り」。4年前にも一度見学に訪れているので、二回目の訪問。祭りの中で、一番好きなのが勿論「三熊野神社大祭」、そして二番目に好きなのが、この「亀崎潮干祭」です。三熊野神社大祭とはまた違った意味での魅力があるのです。

 ゴールデンウィークの渋滞を避けるために、朝早くの出発につもりだったのに・・・。7時過ぎに乗った掛川ICでは、すでに東名は混んでいる。先へ行けば行くほど渋滞との情報。予定では、途中でのんびり朝飯を食べて、10時に亀崎入り、3時間あれば充分と思っていたのに、いきなり出鼻をくじかれた。仕方ないので、浜松西ICで降りて、急遽国道で向かうことに予定変更。結局亀崎には、11時半過ぎに到着。すでに、注目の山車の「海浜引き下ろし」は始まっていた。
 前回訪れた時は、これを見ることが出来なかったので、今回はどうしても山車が海に入るところを見たかった。しかしながら、すでに山車は海岸沿いに綺麗に整列を終わったいた。海岸引き下ろしといっても、山車そのものは海に浸かると言うよりも、波打ち際に降りると言った感じですが、引き手は腰部分まで海に浸かって山車を曳きます。大変な重量の山車を、波打ち際で曳くのですから兎に角大変の事です。波打ち際に整列した
 山車5両は、今度は順次、海から引き上げられ横に整列します。その時、海岸の砂場の足元が悪いのにも関わらず、各山車との隙間は10cmも無いと思われるくらい、ピッタリと横に並びます。その山車を操るのも、見せ場の一つです。5両の山車が、海岸にぴたりと並んだ姿は、それは見事なものでした。
 さらに、砂地のお祭り広場に再び横に並び、今度は一両づつ、からくり人形の技芸奉納と続きます。

 5両の山車のからくり人形の技芸は、前回全て見ましたので、その間に昼食を取りに出掛けました。最後の、西組「花王車」の 綱割りの唐子遊びのからくりを妻が見たいというので、時間を見計らって再び山車のところまで戻って来ました。運良く丁度始まるところで、からくりを見て、山車が次の御旅所に向かうのを追って、駐車場までの帰路につきました。
 その後は、名古屋に買い物に出掛けました。祭り見物だけでは、妻は勿論ついてこないし、その後は色々と付き合わされるのです。(彼女に言わせると違うというかもしれませんが・・・)

 亀崎潮干祭りの良いところは、上げたらきりはありませんが、強いて言うなら
・時期が私が出掛けられる時なので嬉しいこと
・女人禁制の、男らしい勇壮な祭りであり、見ていて気持ちがいいこと
・素晴らしい山車彫刻、豪華の刺繍の幕、からくり人形と見所が沢山ある。高山祭りと比べると、   屋台もからくりも同じだが、亀崎は山車を曳く姿も良いので、高山祭りより私は上です。
 ・装束がきっちりしていて見ていて気持ちいい。遠州横須賀も同じで、祭り装束がきっちり誰もが着こなしているのはとってもよい。ましてや、横須賀との共通点で、「白足袋足袋裸足」である。
 等々・・・。上げだしたらきりがない。

色々と写真も100枚ほど撮ってきましたので、これからこのブログでも紹介して行きたいと思います。
 今年から、国指定重要無形民俗文化財に指定されたとあって、またお天気も良かったので、人手も多く、大変素晴らしいお祭りでした。