笛吹奮闘記

遠州に春を告げる「三熊野神社大祭」。祭りを彩るお囃子は、静岡県無形文化財「三社祭礼囃子」。四十を過ぎた男の笛吹挑戦記!

祭り総括vol.2

2006年10月15日 18時24分43秒 | Weblog
 笛をはじめて1128日目。
先ほど、師匠のお宅におじゃましての稽古に行って来ました。祭り期間中はほとんど自宅での稽古も出来ず、祭り本番はまともに音も出ない等悲惨な状況が続いていました。
 また、昨夜は、とうかい号の関係で、四日市と島田からの我がチームの子が、掛川に出掛けて来てくれ飲んでいましたので、まともに稽古も出来ていませんでした。そんな状態での稽古ですので少々不安もあったのですが、昨日出掛ける前に少し吹いたときも、思いの外調子良かったし、今朝も調子良かったので、少しは自信を持って望みました。
 師匠から、「問題の箇所が、時々つかえる。それ以外は満点に近いから、そこをしっかりなおしなさい」とのお言葉がありました。誉めて頂いて嬉しいけど、次に進めないのもちょっとショックでもあり、何とも複雑です。いずれにしても、次に進め無かったので、今週はしっかり稽古したいと思います。

 お祭り総括VOL.2です。
我々の地区は、町内で3台の祢里を所有しています。24歳までの青年が曳く「若連の祢里」、40歳までの中老会が曳く「中老の祢里」、そして中学生が曳く「中学生の祢里」と言う具合に、世代別にわけられています。40歳を過ぎた私達は当然曳く祢里がありませんので、3年前から「中老会OB会」として、遠州横須賀の中本町で譲って頂いた「ちい祢里」を曳いています。
従って、私は基本的に町内の祢里につくことはなく、もっぱら「OB会のちい祢里」についています。我々には、町内から支給される祭典費もありませんから、自分達で会費を集め自主財源で祢里を曳いています。
 基本的には、会費(3,000円)を納めれば、会員としていつでも祢里を曳くことが出来ます。しかしながら初年度は、参加者がどの位集まるか解らず、みんなで苦労して声を掛けて人を集めたり、また祢里の準備も始めて色々とあったので、毎晩総出で準備にあたったものでした。それが、3年目になると準備の段取りも良くなり、また要領も解って来るので、少ない人数でも簡単に出来るようになりました。
 そうなると、準備に一回も顔を出さないで、会費を払っているからと祢里を曳きに出てくる人間が、今年は特に多くいました。祭りなんて、当日が来ればあっと言う間に過ぎてしまうもの。支度をしていて、あと何日と指折り数えている時が一番ワクワクして楽しいものです。そういう気持ちにもならずに、当日を迎えると言うことは、私には解りません。

 案の定、設立の時の事を知らない連中は上の物に文句を言ったり、支度に出てこなかった連中が多く祢里を曳くようになると、祢里のひき方が下手になるのもすぐに解ります。私など、祢里の上で太鼓や笛を吹いているので、上手な引き手とそうでないのはすぐに体で解りますし、下手な引き手が多いと、太鼓や笛も調子良くいきません。

 結局、「誰もが楽しく祭りをやろう」いう主旨で始めたOB会も、今年は色々な問題が投げかけられました。本当はあまり大所帯で無く、少ない人数でも本当に祭りが好きな連中だけで楽しくやりたいと言うのが本音ですが、なかなかその様に上手くはいかないようです。
 色々な意味で、ちょっと残念です。